DTMで作曲をするときに必要な要素が空間・残響音の演出です。
このときに使われるのがDelay(ディレイ)やReverb(リバーブ)といった空間系エフェクター。
この記事ではよく使われる「ルームリバーブ」プラグインについて、ルームリバーブのおすすめをまとめていきます。
ルームリバーブ(Room Reverb)とは?
部屋の音の反射をシュミレーションするリバーブプラグインです。
ルームリバーブの名前の通り「部屋」の空間での反響をシュミレーションします。対象は様々で曲の世界観にあわせた部屋の広さを設定していくことになります。
小さいライブハウスで演奏しているような雰囲気なら部屋のサイズは小さくなりますし、コンサートホールや教会といった大きめで反響音が入る施設だと大きな部屋のサイズ設定になります。
ルームリバーブは部屋を箱に見立てて『箱の形』で表現されることがあります
リバーブ用語
定番のルームリバーブでカテゴリ分けされる表記をまとめました。
用語 | 詳細 |
---|---|
Chamber | Echo Chamberとも言われる。リバーブを録音するための部屋(日本語では残響室 残響室について|日本音響エンジニアリング) |
Room | 大きさごとにプリセットが分かれていることが多くSmall Rehearsal Room,Large Roomなどイメージがわかる名前になっている |
Hall | いわゆるコンサートホールを示す。大きさも様々 |
Space,Ambience | Hallよりも巨大な空間をシュミレーションする項目。アンビエントやスペーシーサウンド時に利用 |
ルームリバーブだけ単体で扱っているプラグインは少なく、他のタイプが異なるリバーブと同梱されていることが多いです。
CubaseやStudioOneなどエフェクトをセット売りしているDAWの標準で付いてくるリバーブでもありますので設定を見直していくと付属リバーブも使える品質だったりしますね。
リバーブのサウンドに正解はなく、曲にあわせてリバーブの質感を設定しプラグインを選んでいくことになります。
たくさんのリバーブに触れてサウンド傾向をおさえていきましょう。
音源によってはリバーブが付いているものがあり、Roomタイプを選べるようになっているものも少なくありません。
部屋の写真が出てくるとどんな部屋で鳴らしているリバーブをシュミレーションしているのかわかりやすいですよね。
■Heavyocity Mosaic Leadsのリバーブ設定画面

Heavyocity Mosaic Leads

Heavyocity Mosaic Leads
性能ダントツ「Liquid Sonic Cinematic Rooms」
Cinematic Roomsは最大7.1.6チャンネル対応の最高峰デジタルルームリバーブプラグイン。
Liquid Sonic のリバーブプラグインは全方位どれもおすすめです。
Liquid Sonicの製品をあつめるとリバーブジプシーは終わります。それくらい完成度が高いですがやっぱりそれなりのお値段はします。
Liquid Sonicのセールは年間通してブラックフライデーのみ。
通常版Standard EditionとProfessional Editionの2タイプが用意されている製品が多く、
Professionalは映像音楽で使うリバーブやサラウンド効果、プリセットが沢山欲しい人向けです。
Baby Audio Crystalline (テンポ自動同期が素晴らしいリバーブ)
リバーブのプリディレイやリバーブタイムの設定でなんとなくで決めてませんか?
リバーブタイムの設定がイマイチわからん・・・という人にはめちゃくちゃ便利な機能が付いているのがCrystallineです。
便利さとサウンドクオリティ的に非常におすすめできるリバーブ。
CrystallineがDAWのプロジェクトテンポに自動で同期する機能があり、リバーブを掛けているのにリズムのノリがおかしくなってしまって良い感じに仕上がらない人には非常にありがたい機能です。
リバーブのサウンドとしてはサラッとした雰囲気です。
また設定値を変えていくとノブに表示されているアイコンがアニメーションしリバーブの効果が目で見てわかるようになっています。
サウンド面でも価格面でも納得がいく2022年4月発売の後発リバーブプラグイン!!

Eventide Blackhole
Blackholeは、Eventideのウルトラハーモナイザー「DSP4000」からフラッグシップモデル「H8000」に搭載されていたエフェクトで、
マルチリバーブペダルの「SPACE」にBlackholeの名前で登録されていたプリセットエフェクトをプラグイン化したもの。
密度の高いリバーブなのであっさりしたリバーブが良い人は別のリバーブを探した方が無難です。
その代わりBlackholeの名前のごとく、宇宙空間にいるようなスペーシーサウンドも再現できますし楽器の薄くリバーブ音をつけて感情的なニュアンスも出せるプラグインです。
「Gravity」のつまみで”リバーブの重さ”を表現できます。アンビエント音楽にも最適。

SSL Native FlexVerb
SSL Native FlexVerbはSolid State Logic(SSL)のリバーブプラグインです。
ルーム、ホール、プレート、チャンバーの4タイプが一台で利用でき、リバーブのみに適応されるコンプ、EQ、フィルターがついていて”同じ画面内”で操作できるのがポイント。
アーリーリフレクション、レイトリフレクションを分けて選択できる繊細な調整も魅力的です。
単純に表示されるアナライザー画面がかっこいいのもテンションがあがります。

FabFilter Pro-R
UI設計が非常によいFabFilterのリバーブプラグイン
Brightness,Character,Distanceといったリバーブサウンドをガラリと変えられるノブの扱いが幅広いサウンドメイクを可能にします。
美しいEQアナライザーも魅力的。
コスパ重視 LX480 essential
LX480 Essentialsは時代を築き上げた音楽に使われてきたレキシコンのリバーブ「Lexicon 480L」を再現したプラグインです。
上位版にLX480 Completeがありこちらはリバーブタイプが増える他、もっと複雑な設定が可能になります。
LX480 essentialでもサウンドクオリティは上位版と変わりません。
設定項目数が少なくサクッとリバーブ設定が終わるのが特徴的です。
わりとあっさり目にリバーブ成分が追加されるので、リバーブをかけすぎて曲の楽器バランスが破綻することがありません。
レキシコンは定番のリバーブなので、いままでどこかで聞いてきた曲でも使われている可能性が高く耳馴染みの良いリバーブです。
Plate,Hall,Amb(比較的近い距離のリバーブ),Roomの4つのリバーブタイプが選択できます。

Eventide Tverb
Tverbは音楽プロデューサー 「Tony Visconti(トニー・ヴィスコンティ)」がデヴィッド・ボウイの「Heroes」のリードボーカルを録音したときに使われた技術をプラグイン化したもので、
柔軟なマイクポジショニングができるリバーブプラグイン。
TverbのUIを見てもらえるとわかるとおり、部屋のリバーブを広うマイク位置を画面内で自由に動かせます。
リバーブの距離感や奥行き設定がイマイチわからん…という人にとっては素晴らしい仕組みになっています。

エフェクティブリバーブ「denise audio Perfect Room reverb」
Perfect Roomという名前になっていますがエフェクト要素の強いリバーブプラグインです。
独自の自然なキャラクターと色合いを強化する独自のアルゴリズム「TXVerb™リバーブテクノロジー」を使ったリバーブで
エフェクトリバーブとしてShimmer,Detune,Duckerの機能が追加されています。
つまみは少なく単純さが良いリバーブです。
リバーブのおすすめ
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