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ジョン・ペトルーシの使用機材まとめ|Dream Theaterの音を作るギター・アンプ・エフェクター

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プログレッシブメタルの代名詞的バンド「Dream Theater」のギタリスト、ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)。超絶技巧のプレイはもちろんですが、あの分厚くて輪郭のはっきりしたギターサウンドに憧れたことがある人も多いのではないでしょうか。

実はジョン・ペトルーシ、デビュー当初から今の機材を使い続けているわけではありません。ギターブランドを一度乗り換えていたり、エフェクトの組み方が大きく様変わりしていたり、30年以上のキャリアの中で機材選びも進化を続けています。この記事では「初期Dream Theater時代の機材」と「現在の機材」を比較しながら、その変遷を追ってみます。

目次

ジョン・ペトルーシとは

ジョン・ペトルーシは、1985年にDream Theaterを結成したギタリストで、バンドの創設メンバーとして中心的な役割を担ってきました。速弾きだけでなく、クラシックやジャズの語彙を取り入れた作曲センスでも知られ、ロック・ギター教則メディアでも常連の存在です。長いキャリアの中で、機材面でも「理想の音」を探し続けてきた人物として知られています。

昔(初期Dream Theater時代)の機材

まずは、1992年の名盤「Images and Words」あたりの初期Dream Theater時代の機材から見ていきます。

ギター:Ibanez JPM100

初期のジョン・ペトルーシは、Ibanezのギターを愛用していました。RGシリーズのボディシェイプをベースにした「JPM100」がその代表格。プレイヤー向けに一般発売されたのは1995年ですが、それ以前の「Images and Words」制作時にも近いプロトタイプを使用していたとされています(参考:Premier Guitar)。

ピックアップはネック側にDiMarzio Humbucker From Hell、ブリッジ側にDiMarzio Tone Zoneという組み合わせ。Humbucker From Hellはハムバッカーでありながらシングルコイルのような抜けの良さがある、まさに「速弾きも歌うようなリードも両立させたい」というペトルーシの音作りにハマるピックアップです。ボディに描かれたピカソ風のアートワークも印象的でした。

アンプ:Mesa Boogieのラックプリアンプ+Roland JC-120

アンプ周りは、Mesa Boogieのラックプリアンプ「TriAxis」を中心に組まれていたことが分かっています。歪みの土台にはMesaならではの粘りのあるゲインが使われ、そこにクリーン用としてRoland JC-120を組み合わせていたとする資料もあります(参考:Uber Pro Audio)。JC-120はクリーンの定番アンプとして今も現行モデルで買える息の長い機材ですが、当時からすでにクリーンパートの土台として選ばれていたわけです。

エフェクター:19インチラックにまとめた本格システム

この時代のジョン・ペトルーシの足元は、いわゆる「ペダルボード」というより、19インチラックにまとめられた本格的なプロセッサー群でした。「Images and Words」ツアーの資料によると、Dunlop Cry Babyのワウに加えて、DBXのコンプレッサー、TC Electronic 2290のディレイ、Lexicon PCM70のリバーブといった機材をMIDIでまとめて切り替える構成だったようです(参考:Line6 Tone Templates)。長尺の楽曲で場面ごとに音色をガラッと変える必要があるプログレメタルらしい、大掛かりなシステムだったことが伺えます。

現在の機材

続いて、現在のジョン・ペトルーシの機材を見ていきます。

ギター:Ernie Ball Music Man「Majesty」シリーズ

2000年にIbanezを離れ、翌2001年からErnie Ball Music Manとのシグネチャーモデル製作をスタート。以降20年以上にわたってErnie Ball Music Manのメイン契約アーティストとなっています(参考:John Petrucci公式サイト)。

現在の主力は「Majesty」シリーズ。MUSICMAN Majesty Monarchy 6のように、フレイムメイプルのシールド状トップが目を引くモデルで、ブリッジ側にDiMarzio Dreamcatcher、ネック側にDiMarzio Rainmakerというシグネチャーピックアップを搭載。さらにピエゾ・ブリッジシステムを内蔵し、エレキとアコースティックの中間のような質感まで1本でカバーできる仕様になっています。アコースティックにはTaylorのシグネチャー仕様モデルを使用しているとのことです。

アンプ:自身のシグネチャーMesa Boogie「JP-2C」+Fractal Axe-Fx III

アンプの中心は、Mesa Boogieと組んで作った自身のシグネチャーヘッド「Mesa Boogie JP-2C」。名前からも分かる通り、ジョン・ペトルーシが長年愛してきたMark IIC+のキャラクターをベースに、クリーン・クランチ・リードの3チャンネル仕様、デュアルの5バンドグラフィックEQ、CabClone DIアウトなどを追加した現代版です。つまり「初期のお気に入りだったMesaのトーン」を、令和の使い勝手にアップデートして自分の名前入りアンプに仕立てた、という見方もできます。

効果処理にはFractal Audio Axe-Fx IIIを併用(参考:John Petrucci公式サイト)。かつて19インチラックいっぱいに機材を積んでいた頃と比べると、デジタル処理でかなりコンパクトにまとまっている印象です。

エフェクター:シグネチャーペダルを中心にコンパクトに構成

足元は、シグネチャーモデルを中心にまとめられています。

  • Dunlop JP95:ジョン・ペトルーシ本人が長年使ってきたラック式ワウの質感を、コンパクトペダルの形に落とし込んだシグネチャーワウ
  • TC Electronic The Dreamscape:コーラス・フランジャー・ヴィブラートを1台にまとめたシグネチャーモジュレーションペダル
  • TC Electronic HyperGravity Compressor:帯域ごとに自然にかかるマルチバンドコンプレッサー
  • Keeley Red Dirt Overdrive:アンプの歪みを後押しするブースター用オーバードライブ
  • Boss SD-1W:Waza Craftシリーズの定番オーバードライブ

これらをRJM Mastermind GTというMIDIスイッチャーでまとめて管理しているそうです。昔のラックMIDIシステムの発想自体は今も受け継がれていて、「複雑な音の切り替えを足元1つで完結させたい」という考え方は変わっていないのが面白いところです。

変遷を振り返って見えてくること

こうして並べてみると、ジョン・ペトルーシの機材はギターブランド(Ibanez→Ernie Ball Music Man)もアンプの形(ラックプリアンプ→自分名義のヘッドアンプ)も大きく変わっています。それでも、次のような「変わらない軸」も見えてきます。

  • Mesa Boogieのトーンへのこだわり:初期のTriAxis時代からMark IIC+系の歪みを愛用し、最終的には自分のシグネチャーアンプ「JP-2C」としてそのキャラクターを結実させています
  • ワウペダルの重視:ラック式のワウを使っていた頃から一貫してワウを重要な表現手段として使い続け、現在は専用シグネチャーモデルにまで発展
  • 精密な音色切り替えへのこだわり:MIDIで複数チャンネルを切り替える発想は、ラック時代も現在のペダルボードでも共通しています

つまり機材のカタチ自体はアナログラックからデジタルプロセッサーへと大きく変わりつつも、「自分が理想とするトーンの核」は一貫して守り続けてきた、というのがジョン・ペトルーシの機材遍歴から見えてくるストーリーです。

機材選びから学べること

ジョン・ペトルーシほどの機材を全部揃えるのは現実的ではありませんが、機材選びの考え方自体は参考になります。

新しい機材や流行りのプラグインに目移りするのは自然なことですが、「自分が本当に好きな音の核」がどこにあるのかを見つけておくと、機材を入れ替えても軸がブレにくくなります。ジョン・ペトルーシが最終的に自分の名前を冠したアンプで初期からの愛用トーンに回帰したように、まずは今持っている機材で「好きな音」をじっくり探ってみるのも、遠回りに見えて実は近道かもしれません。

本記事の機材情報は各種インタビュー・レビューサイトおよび公式サイトの情報を参考にしています。ジョン・ペトルーシの機材構成は時期によって変化するため、最新の情報は公式サイトや最新のRig Rundown記事もあわせてご確認ください。

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