Native Instruments ABSYNTH 5 使い方・レビュー!3つのオシレーターモジュールを組み合わせてサウンドメイクするセミモジュラーシンセ音源
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ABSYNTHのサウンドはABSYNTH開発者のRhizomatic Software Synthesisから発売されている
「Plasmonic」へ引き継がれています。
「ABSYNTH5(アブシンス)」はBrian Clevingerとネイティヴインストゥルメンツ社によって開発されたセミモジュラーシンセ音源です。
「ABSYNTH1」がネイティヴインストゥルメンツブランドのソフトウェアとしてリリースされたのは2001年です。
かなり古めのシンセで、「ABSYNTH5」がリリースされたのは2009年です。
wikipediaに専用ページがあるほどの知名度のあるシンセで、「ABSYNTH」の特徴は以下のように解説されています。
オシレーターの代わりにリアルタイムに入力された音声信号に各種音響処理を施し、ABSYNTH自体をエフェクター的に使用することも可能となっている。 事前に1800程のプリセットが用意されているが、複数のプリセットの特徴を組み合わせ、時には部分的にランダムな要素を取り入れることで新たなサウンドを生成することができる、Mutatorという機能を搭載している。 サラウンドに対応し、立体的な音声処理が可能。
他のシンセとは違う音を出せるユニークなシンセです。
一般的なシンセの音を想像していると、想定と違うじゃないか・・・と感じるはず。しかしこの「ABSYNTH 5」を使わないと出せない音があり、特定の音を気に入っていくことでシンセ沼にハマっていくわけですね。
「ABSYNTH5」ではパラレルで最高3つまで独立したオシレーター・モジュールを組み合わせてサウンドメイクができ、すべてのパラメータはリアルタイムで調整可能になっています。
バージョン5.3.4では2,100以上のプリセットが用意されています。
KOMPLETEにバンドルされているシンセで、単体購入も可能です。
古くから開発が行われているシンセのため、今どきの音を即出せるというシンセではないのですが、
飛び道具的なプリセットが豊富なのと、上に音を重ねて使ったりすると良いアクセントになるシンセです。
難解さゆえに音作りを始めるとFM8同様に苦労はするのですが、音作りが楽しいシンセです。
他のシンセとかぶらないプリセットが非常にたくさんありプリセットを鳴らしているだけでもお腹いっぱいになれます。
「ABSYNTH 5」はカスタマイズせずプリセットで遊ぶ派でも投資額分の価値はありますよ。
「ABSYNTH5」の使い始め
購入後,NATIVE ACCESSのアプリからライセンス認証とインストールを行います。
「ABSYNTH5」のプリセットに表示がされない、音がならない
インストール後、Browserのボタンを押して何も表示されていないときにはプリセットの読み込みが完了していません。
Native InstrumentsのFAQサポートにあるように、スタンドアロン起動をしないと音のデータベースが更新されないようです。
ABSYNTH 5 / FM8 / MASSIVEのブラウザにプリセットが表示されない – Native Instruments
DAWで動かす前に「ABSYNTH 5」をスタンドアローン起動させます。
インストール時に、インストール場所を変更していないのであればアプリケーションフォルダに入っています。
場所がわからない場合には、NATIVE ACCESSのアプリを開いて
Installed products > ABSYNTH 5
ABSYNTH 5 の画像を押して右側に出てくる詳細メニューを開きます。
この中にある「Installation Path」がインストールした場所になっています。
「ABSYNTH5」プリセットの選び方
Browserを選択してプリセット選択画面にします。
右側中央にある「Name」がプリセット名でこれらをダブルクリックするとプリセット音を選んでいけます。
(もしくは虫眼鏡のフォーム右にある矢印を押していく)
Banknameがカテゴリのフォルダになっています。
「Type」「SubType」「Mode」の項目は選択して検索条件を絞っていく箇所です。
クリックでON/OFFを切り替えます。
いっぱい選択していくと検索条件が増えていき、Nameの欄にプリセット音が表示されない…なんてことになるので、
たくさん検索条件を選んでしまって一度に解除したい場合には検索フォーム右端の「X」を押します。
ABSYNTH 5 ここがいまいち
バージョン5.3.4だと画面サイズの変更ができません。
大きいモニターで解像度を上げていると文字が見にくいかもしれません。
音は独特さがあって良いのですが、パラメータがわかりにくい
どこに何があるかしっかり把握しておかないと自分でサウンドメイクしていくのに時間がかかります。
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