シティポップ入門おすすめ8曲|定番から次に聴く一曲を見つけよう

シティポップを初めて聴くなら、松原みき「真夜中のドア〜stay with me」、山下達郎「SPARKLE」、竹内まりや「プラスティック・ラブ」が入口になります。歌の魅力、ギターの切れ、リズムの心地よさ。どこに惹かれるかで、次の一曲を選んでみましょう。
シティポップは「都会的でおしゃれ」という言葉だけでは、曲の違いがつかみにくいジャンルです。この記事では定番を並べるだけでなく、聴くときの手がかりと、そこから先のつながりを紹介します。知っている曲があっても、ギターやベースに注目し直すと新しい入口が見つかります。
この記事の選曲基準
ここでは1970〜80年代の日本のポップスを中心に、ソウル、ファンク、AORなどとつながる音の楽しみ方を提案します。シティポップの境界には幅があり、厳密な一つの音型だけで決まるものではありません。掲載順は初心者が曲の違いをつかむための案内順で、売上や再生回数のランキングではありません。
8曲の比較表|気になる曲から選ぶ
曲名を押すと紹介へ移動できます。各曲の解説内にあるYouTubeプレーヤーで、公式動画・正規配信音源を再生できます。プレーヤーで再生できない場合は「YouTubeで開く」をご利用ください。スマホでは表を左右にスクロールできます。
| 曲名・アーティスト | 入口になる魅力 | 次に広げたい方向 |
|---|---|---|
| 真夜中のドア〜stay with me 松原みき | 印象に残る歌と軽快なリズム | 杏里「悲しみがとまらない」へ |
| SPARKLE 山下達郎 | ギターのカッティングを楽しむ | 大貫妙子「都会」へ |
| プラスティック・ラブ 竹内まりや | 踊れる流れと歌の余韻 | 稲垣潤一「ドラマティック・レイン」へ |
| 都会 大貫妙子 | 淡い歌声と動くリズムの対比 | 寺尾聰「ルビーの指環」へ |
| 悲しみがとまらない I CAN’T STOP THE LONELINESS 杏里 | 鮮やかなメロディと弾む伴奏 | 松原みきとの歌の表情を聴き比べる |
| ルビーの指環 寺尾聰 | 低い声で楽しむ落ち着いたポップス | 稲垣潤一の歌声へ |
| ドラマティック・レイン 稲垣潤一 | 夜の情景と歌のドラマを楽しむ | AORに寄った曲へ広げる |
| Mystical Composer 菊池桃子 | 柔らかい歌声からアルバム曲へ | シングル以外の曲も探す |
1. 松原みき「真夜中のドア〜stay with me」
おすすめの場面・聴き方:印象に残る歌と軽快なリズム
まず歌の強さからシティポップに入りたい人へ。覚えやすいフレーズを入口にしながら、伴奏の細かな動きにも耳を向けたくなる曲です。リズムの軽やかさと歌の切なさを同時に楽しめるので、「明るい曲」「悲しい曲」の二択では捉えきれない魅力があります。ここが好きなら、メロディの鮮やかな杏里へ進むのがおすすめです。
楽しみ方のヒント:リンク先は2023年に制作された公式MVで、曲の発表年を示しているわけではありません。一回目は歌、二回目はベースの動きを追ってみましょう。
公式MV/2023年制作版 / YouTubeで開く
2. 山下達郎「SPARKLE」
おすすめの場面・聴き方:ギターのカッティングを楽しむ
ギター好きがシティポップに入るなら、まず候補にしたい一曲。イントロのカッティングを、音の高さだけでなく「鳴らす長さ」と「切る位置」で聴いてみると、曲の推進力をつかめます。派手な速弾きがなくてもギターが曲全体を引っ張る、その面白さを感じたい人向けです。リズム隊とのかみ合いに惹かれたら「都会」へ進んでみてください。
楽しみ方のヒント:ギターを追った後で、ドラムやベースが入ったときの印象の変化に注目。単独のフレーズとバンド全体のノリを比べると、聴きどころが広がります。
公式MV/2023年制作版 / YouTubeで開く
3. 竹内まりや「プラスティック・ラブ」
おすすめの場面・聴き方:踊れる流れと歌の余韻
リズムの流れを楽しみながら、歌の余韻にも浸りたい人へ。伴奏が軽快でも、歌の表情まで単純に明るくなるわけではない。その重なりを入口にすると、シティポップの幅が見えてきます。リンク先は竹内まりや公式チャンネルのライブ版で、山下達郎も参加。スタジオ版を知っている人にも、生のバンドで曲が動く面白さを見つける入口になります。
楽しみ方のヒント:ライブ版として、歌とバンドの呼吸を楽しみましょう。原曲の録音やMVと同じ版ではありません。夜の情景に惹かれたら「ドラマティック・レイン」へ。
公式ライブ映像/2000年・日本武道館 / YouTubeで開く
4. 大貫妙子「都会」
おすすめの場面・聴き方:淡い歌声と動くリズムの対比
「SPARKLE」の次に、もう少し違う声の温度を楽しみたい人に。歌を追う聴き方と、伴奏の動きに乗る聴き方の両方ができる一曲です。声の印象が穏やかだからと、演奏まで静かだと決めつけないのがポイント。歌とリズムが同じ強さで主張しなくても、曲が生き生きと進む面白さを味わえます。
楽しみ方のヒント:一回目は歌声、次はベースのフレーズへ。低い音の動きが気になったら、声の低さにも魅力がある「ルビーの指環」を続けてみてください。
レーベル公式音源 / YouTubeで開く
5. 杏里「悲しみがとまらない I CAN’T STOP THE LONELINESS」
おすすめの場面・聴き方:鮮やかなメロディと弾む伴奏
まず一曲のポップソングとして楽しみたい人に。分かりやすいメロディを追いながら、細かく動く伴奏を楽しむ入口にもなります。切なさを感じる歌と、前へ進むリズムの組み合わせが好きなら、「真夜中のドア」と聴き比べるのもおすすめ。似た気分の曲としてまとめるだけでなく、声の張りやフレーズの運びの違いに注目してみてください。
楽しみ方のヒント:サビだけでなく、その前からサビへつながる流れを聴いてみましょう。歌が開ける瞬間に伴奏がどう支えているかを追うと、なじみの曲にも発見があります。
正規配信音源/Topic / YouTubeで開く
6. 寺尾聰「ルビーの指環」
おすすめの場面・聴き方:低い声で楽しむ落ち着いたポップス
高く伸びる声の曲が続いたら、低い声が作る落ち着きへ。歌の存在感が大きい一方で、伴奏の流れも楽しみたい曲です。大人っぽさを雰囲気だけで受け取らず、言葉の切れ目とリズムがどう合っているかに注目すると、聴く楽しみが増えます。ギターや鍵盤の音色に関心を持った人にも、歌中心の聴き方から一歩広げる候補になります。
楽しみ方のヒント:ボーカルの低さだけでなく、言葉の間を埋める伴奏にも注目。声の質感で曲を選ぶ楽しさが分かったら、次は稲垣潤一へ進んでみましょう。
正規配信音源/Topic / YouTubeで開く
7. 稲垣潤一「ドラマティック・レイン」
おすすめの場面・聴き方:夜の情景と歌のドラマを楽しむ
リズムの心地よさに加えて、歌が描くドラマを楽しみたい人へ。夜の情景を思い浮かべながら聴くと、落ち着いた質感の中にも感情の動きを感じられます。ギターの切れに惹かれる聴き方から、ボーカルの響きやメロディへ関心を広げたいときにもおすすめ。シティポップと隣り合うAORの雰囲気を知る入口として選びました。
楽しみ方のヒント:リンク先は2025年公開の公式MVです。映像の公開年と楽曲の発表年を混同せず、今作の映像表現と曲を組み合わせて楽しんでください。
公式MV/2025年公開 / YouTubeで開く
8. 菊池桃子「Mystical Composer」
おすすめの場面・聴き方:柔らかい歌声からアルバム曲へ
定番のヒット曲を聴いた後、アルバムの中にも入口を探したい人に。菊池桃子の柔らかい声を手がかりに、歌と伴奏が作る質感を楽しむ提案です。シティポップを力強い歌唱の曲だけで捉えていた人には、違う表情を見つける一曲になります。好きな音の感触が見つかったら、同じ歌手のほかの曲や、作品に関わる作曲家へたどってみましょう。
楽しみ方のヒント:紹介音源は「2024 Remaster」表記の版です。新曲という意味ではありません。音の細かな比較を急ぐより、まず歌とリズムの組み合わせが好みに合うかを確かめてみてください。
正規配信音源/2024 Remaster / YouTubeで開く
好きだった曲から、次の一曲へ進む方法
ジャンル名を覚えるより先に、「どの音が好きだったか」を一つ決めると曲探しが続けやすくなります。
- ギターの切れが好き:「SPARKLE」から「都会」へ。リズムを作る楽器の重なりを追ってみましょう。
- 歌と切なさが好き:「真夜中のドア」から「悲しみがとまらない」へ。同じ気分の中にも、声や言葉の運びの違いがあります。
- 夜の雰囲気が好き:「プラスティック・ラブ」から「ドラマティック・レイン」へ。曲を景色と結び付けて選べます。
- 柔らかい声が好き:「都会」から「Mystical Composer」へ。歌手の声の印象を手がかりに広げてください。
次の段階では、気に入った曲の収録アルバムを一枚聴く方法もおすすめです。同じ作品の中の違う曲調に触れると、シティポップを一つの雰囲気だけで捉えずに楽しめます。
よくある質問
シティポップとJ-POPは何が違う?
シティポップは日本のポップスの中で用いられる幅のある呼び方です。時代や聴き手によって範囲が異なり、J-POPと完全に分かれた分類ではありません。音の特徴を手がかりに楽しむと分かりやすくなります。
初めてならどの3曲から聴けばよい?
歌から入るなら「真夜中のドア」、ギターから入るなら「SPARKLE」、踊れる流れと歌の余韻なら「プラスティック・ラブ」がおすすめです。この記事の「プラスティック・ラブ」は公式ライブ版を案内しています。
紹介曲は人気順のランキング?
人気順ではありません。曲ごとの違いをつかみ、次に聴く曲を見つけるための編集上の案内順です。売上・再生数の順位は示していません。
次に読みたい音楽ガイド
参照した公式情報・動画について
曲名・アーティスト名とリンク先の情報は、各曲の公式動画・正規配信音源および以下の公式ページを参照しています。動画の公開情報・リンク確認日:2026年10月19日。動画の公開・再生条件は地域や時期によって変わる場合があります。







