「Heavyocity NOVO Modern Strings」レビュー!シンフォニック要素からアンビエントまでを行き来できるハイブリッドストリングス音源
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自分の曲を壮大に、ときには繊細に、感情豊かに表現できるのがストリングス音源です。
主役にもなれるし、後ろで薄くならしてレイヤーサウンドとしても使える万能な楽器カテゴリ。
ストリングス音源はリアル志向なものとシンセ成分を多く含んだデジタルサウンドがあります。
そしてアコースティックとデジタルのいいとこ取りをしたハイブリッドなストリングス音源もあります。
このハイブリッド型でクオリティが高いストリングス音源が「Heavyocity NOVO Modern Strings」です。
「NOVO」はHeavyocityのシネマティック・ストリングス音源。
いわゆるクラッシック音楽で聞くことのできるストリングスとはちょっと系統が違いますので、
オーケストラ音楽を再現しようとして購入すると残念な気持ちになります。ちょっと音が遠いので余計にオーケストラ向きではないなと感じさせられます。
この点は最初に注意しておいてください。
NOVO Modern Stringsはこんな人におすすめ
・ハイブリッドストリングス音源が欲しい
・迫力あるストリングスループが欲しい。
NOVO Modern Strings レビュー!
「Modern Strings」と名前が付いていることからも想像できるように
シンフォニック要素からアンビエントまでを行き来できるハイブリッドなストリングス音源です。
Heavyocityはスコアリング・トレイラーミュージック向けのサウンドライブラリを作っているため、NOVOも方向性としてはそちらよりなのですが、シンフォニックな雰囲気ある曲調にしたかったら歌モノにまぜても全然使えます。
冷たい印象を受けるストリングス音なのでシリアス・サスペンスな劇伴、空気感をたっぷり含んだシンフォニック系の音楽には最適。
Close,Room,Hallの3マイクを調整して音を作っていきます。
とりあえずNOVOの音を聞いてみましょう。冷たい印象のストリングスがかっこいいサウンドです。
NOVOのサウンドサンプル
Heavyocity NOVOの音のカテゴリ
「Traditional」と「Evolved」
NOVO Modern Stringsでは,「Traditional」と「Evolved」の2カテゴリにわかれてKontaktのパッチが用意されています。
Traditional
・Viola,
・Cello,
・Bass,
・High Ensemble,
・Low Ensemble
の6つを収録したTraditional
「Traditional」はストリングス音源をパートごとに分けて収録している内容です。
他のストリングスと違う点としては「 High Ememble Texture」で一つのnkiが用意されている点です。
低域のストリングスはEmembleがあるのに、高域のストリングスはTextureのみ。
Textureという名前だけあって、PADっぽい色付けを重ねていくための音で柔らかい繊細な音になっています。
パッチによって異なりますが、収録アーティキュレーションは
- LONG
- LEGATO
- TREMOLO
- SPICCATO
- PIZZICATO
- CLUSTERS
- SUL P .TRM
- PIZZ CLUST
- SUL P.8VE
- SUL P.BND
- SUL P.PLS
- SUL P.TRM
- SORD BND
- COL LEGNO
- HARMONICS
エンジン部分は以下が変更できます。
ミキサー(MIX),
PERF(アルペジエーター/GATE),
SPACE ( DELAY, REVERB)
ENV( エンベロープ)
EQ
FILTER(Low Pass 2-Pole/Low Pass 4-Pole/High Pass 2-Pole/High Pass 4-Pole/Band Pass 2-Pole/Band Pass 4-Pole/Peak/Notch)
Evolved
EvolevdはNOVO Modern Strings」の核となるエンジン。
Evolvedの中にある「Strings Desiner」「Loop Desinger」がNOVOの真骨頂。
3つの音素材を組み合わせて新しいStringsの音を作り込んでいくStrings Desinerと、
3つのループを組み合わせて伴奏を作る「Loop Desinger」があります。
Strings Desiner
中身を見ていくとわかるのですが、音素材にシンセが見つかります。
NOVOではシンセ音とオーケストラストリングスを混ぜて音を作れるんですね。
加えて高機能エフェクト音、リズミカルなパルス、スウェル、スタッター、グリッチエフェクトをすばやく作成できる一連のコントロールと、アンビエントドローンやテクスチャ用の効果的なグラニュラースタイルのパッドを持つCycle,フィルターを操作するMacroを備え自由な音作りを可能にしています。
Loop Desinger
Loop Desingerは自分で作っていくこともできるのですが、
NOVOのループ集は優秀なので、ほぼそのまま作曲中の曲へ即投入できます。
3つの素材を個別のチャンネルごとに鳴らしていくこともできますし、
3つ同時に鳴らしてループとループが組み合わさった複雑な演出もできます。
キースイッチでじループ素材の音程を変更できるので非常に簡単に制御できるようになっており、
それぞれループは12keyにあわせて演奏できます。
追加でマクロとPunishを組みわせていくと迫力あるシネマティックBGMがあっという間に出来上がり病みつきになりますよ。
Heavyocityのループ素材のセンスの良さを堪能できる機能です。
NOVOは現代映画の作曲家たちがこぞって使っているハイブリッドシネマティックスコアリング要素をこれでもかと詰め込んだストリングス音源です。
このLoop Desingerの機能はHeavyocityの各音源に収録されているため、求めているハイクオリティな音源と同時にループ素材もGETできるのがHeavyocityの音源を買って集めたくさせる理由です。
ループデザイナーがあるHeavyocityの音源
「NOVO」Content Overview動画
ストリングス音源は高くて買えない…という人に「NOVO Essentials」
NOVOには廉価版のEssentialsがあります。
Heavyocityのシネマティック音源NOVO,FORZO,VENTOにはそれぞれEssentials版が用意されていて、
Essentials版でも音質は変わらずプリセット数、ループ数が減っていますが3マイクで音質クオリティは変わりません。
最初はEssentialsを試してどんな感じか鳴らしてみるのをおすすめします。
シネマティック系、アンビエント系の音が好きな人はHeavyocity沼にハマること間違いなしな音源です。
NOVO essentialsと通常版の違いはこちら
NOVO とは?
NOVOの特徴
- 38 GB非圧縮(NIロスレス圧縮を使用したディスクでは25 GB)
- 直接ダウンロードとしてのみ利用可能
- 21,254サンプル
- 308スナップショットプリセット
- 57のNKA
- 8つのNKI
- 6つの伝統的なセクション(ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、ベース、ハイアンサンブル、ローアンサンブル)
- 文字列デザイナー
- ループデザイナー
- 直感的なサンプルブラウザ
- 高度なグラニュラー&リズミカルな再生のためのCYCLEページ
- ダイナミックマルチパラメーターコントロール用のMACROノブ
- スタンドアロン、VST、AU、AAX
「NOVO」の拡張音源
NOVOには拡張音源パックが用意されています。
Intimate Textures: NOVO Pack 01
テクスチャサウンドを主体にしたNOVOの拡張音源。
Rhythmic Textures: NOVO Pack 02
chamber string を主体にしたリズミックなテクスチャ音源。
Synthetic Strings: NOVO Pack 03
今までのNOVOとは異なりシンセストリングスが主体になっている音源
「NOVO」の買い方
NOVOを購入するなら「Plugin Boutique」がお得に買い物できます。
定期的に変わる購入時のおまけプラグインがもらえる他、サイト内で使えるバーチャルキャッシュ(ポイントみたいなもの)がためていけます。
「NOVO」の過去セールは?
大規模セール時は50%OFFまで下がります。元値が高いので特にブラックフライデーセール時期は狙い目です。
Heavyocityのおすすめ音源紹介
こちらの記事でHeavyocityのおすすめ音源紹介をしています。
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