DTMおすすめの「ディストーションプラグイン」を解説!
ディストーションとは?
ディストーションは音の歪具合を操作するプラグイン。
音楽制作における「ディストーション(distortion)」は、音響信号の波形を変形させる効果のことを指します。
ディストーションは通常、ギターやベースなどの楽器の音を強調するために使用されるエフェクトの一つです。
ディストーションは、オーディオ信号を歪ませることで、通常は非線形な応答を持つ増幅器やエフェクト装置を使用して実現されます。
これにより、音源の波形がクリッピング(切り詰められる)や歪みを起こし、新たな豊かな音色が生まれます。
ギターやベースにディストーションをかけることで、音がより歪んだ、グリッタリングなサウンドが得られます。
この効果は、ロックやメタルなどのヘヴィなジャンルでよく使用されるほか、一部のポップやエレクトロニックミュージックでも使われることがあります。
ディストーションは、音楽制作の他にも、サウンドデザインやポストプロダクションなどでも使用されます。
さまざまな種類のディストーションエフェクトがあり、それぞれ独自の特性や音色を持っています。
エフェクトペダルとして販売されているものは、ギターやベースにディストーションを使うことが一般的ですが、
DTM用途のディストーションプラグインはギター・ベースに限らずあらゆる音素材に対して使うことができます。
近年では単純に歪ませるだけでなくフィルターや他のエフェクトを組み合わせて、幅広い音作りが可能なディストーションプラグインが増えていて注目のプラグインカテゴリになっています。
それでは当サイトおすすめディストーションプラグインを紹介していきます!
おすすめディストーションプラグイン
Arturia 「Dist COLDFIRE」
Tutorials | Dist COLDFIRE – Overview
アナログとデジタルの2種類を組み合わせて音作りする強力なディストーションデザイナープラグインです。
Arturiaの良いところは複雑なこともできるが、操作方法も単純にできているユーザーフレンドリーな点です。
もちろん音質も良いので、長く愛用できるプラグインです。
幅広い音作りができる11種類ディストーションアルゴリズムを組みあわせて使い分けます。
大体の音は網羅できるので1つ目のディストーションプラグインとして十分おすすめできるプラグイン。
Minimal Audio Rift2.0
多機能ディストーションプラグインとして先陣を切ったのがこのRift。
ヴァージョン2のため名前に2.0が付いています。
物理モデリングフィードバックと高度なモーフィング フィルターにより、Riftは他のマルチエフェクトプラグインよりもはるかに柔軟性に優れています。
見た目のわかりやすさ、多機能さは飛び級してますね。
ディストーション、フィードバック(ディレイ)、フィルタリング(フィルター)を組み合わせて
シンプルなディストーションから過激なフィルターを加えた飛び道具的なサウンドまで自在に作り込みができます。
マクロ制御を備えた 400 以上のプリセット。
これだけでも十分なのですが、更に拡張させられるMotion (Rift Expansion Pack)が別売りされています。
人とは違う個性的な音を狙うのであれば大活躍してくれるディストーションプラグインです。
OUTPUT Thermal
人とは違う個性的な音を狙うのであればこちらも外せないのがThermalです。
目に入るのが巨大なXYパッド。
X軸とY軸のノブへマクロ設定したパラメーターを直感的に動かして音を自在にできるのが特徴です。
ディストーション以外にも
・BitCrusher
・Filter
・Distortion
・Chorus
・Compressor
・Stereo Delay
・Flanger
・FREQ SHIFTER
・PHASER
・REVERB
といったエフェクトが収録されているマルチエフェクトプラグインです。
プリセットが充実しているので、プリセットだけ使う人でも十分導入価値があります。
設定にこだわりたい人は時間が溶けていくのを覚悟してください。
Excite Audio Motion: Harmonic
Motion: Harmonic – Quick Start Guide
Thermalに近いディストーションプラグイン。
後発プラグインのため自在にパスを描いてパラメーターの動きをより自由にできるのが売りになっています。
Thermalの方が使えるエフェクト数や機能は多いのですが、もっとコンパクトに扱いたい人には「Motion: Harmonic」がおすすめ。
価格帯も抑えられているので導入しやすいディストーションプラグインです。
Heavyocity FURY
Can You Write a Metal Track with DI Guitar?│ FURY in Action │ Heavyocity<
従来のギター・ベースディストーションのように扱えるプラグイン。
ギタリスト・ベーシストならFuryは新しいことを覚える必要がなく直感的に扱えます。
ディストーションプラグインというと過激に歪ませておしまい!というものが従来のものでしたがFURYは細かく音作りを追い込める仕様になっていて,長く付き合っていけるプラグインです。
激歪するファズからLo−Fi向けなビットクラッシャーサウンドまで幅広く対応できます。
モジュレーション量を調節する機能もあり、現代的なサウンドもバッチリです。
DriveShaper
3バンドのマルチバンドディストーション。
EDM向けプラグインのShaperBoxで使えるモジュールです。DriveShaper単体でも利用できますが、他のShaperモジュールと組み合わせて使うことを前提にしているプリセットが多いので、
導入時はShaperbox Bundleでまとめて入手がおすすめです。
リズムトラックにDriveShaperを使った場合、トランジェント(プリセットではHitの表記)にあわせてディストーションをかけて行くとリズムの勢いが強調されて、メリハリのついたノリの良いオケが出来上がります。
公式動画ではビート音にDriveShaperを使った事例をメインに紹介していますが、リズムトラック以外にも使える優等生プラグインです。
■DriveShaper を単体で購入するより 「ShaperBox Bundle」を購入した方が断然お得です。
ShaperBox 3 Bundleはこちら >>
PROCESS AUDIO Spicerack
シンプルなディストーションプラグイン。
Spicerackは5種類のドライブサウンド(Drive,Tube,Amp,Lo-fi,Fuzz)を切り替えて使えるディストーションを選び、EQを加えて調整します。上記2つのディストーションデザイナーとは違い、モジュレーションもついてませんしかなりシンプルです。
難しいことを考えて使いたくない人向けなプラグイン。
Kiloheartsプラグイン「Faturator」
Faturatorはファズ・ディストーションプラグインで、Driveをあげて使うだけの非常にシンプルなプラグイン。
エレクトロニック素材と相性が良く、音に太さを加えられます。
Faturator単体でも利用できます。
Kiloheartsの「Phase Plant」、「Multipass」 を使っているのであれば、プリセットで使われているFaturatorの項目がアンロックされ、多彩な音作りができるようになります。
Faturatorの購入はこちら >>
Future Audio DST
音楽プロデューサー「Matt Nash」によるマルチバンドディストーション
シンプルなディストーションで多機能なプラグインは覚えるのが大変なので、極力単純な操作で音作りができるものが良いと考えている人に向いています。
Singomakers Faturist
Faturistはハイパス、ローパスのレゾナンスのつまみがついたディストーションプラグイン!
歪み方はサチュレーション寄りで、フィルターで音を作っていくプラグインです。
価格帯が抑えられているので、プラグインにあまりお金を投資できない人は触ってみると良いですね。
Audiority Klirrton Grindstein
「Grindstein」はギター向けペダルとして販売されている実機ディストーションペダルを再現するエフェクタープラグインです。
「Grindstein」はドイツのハンドメイドメーカー「KLIRRTON Manufaktur」によるギター向けディストーション/ハイゲインプリアンプ。
実機は48,000円で流通しています(2021年9月現在)
Klirrton Grindsteinはそのプラグイン版です。
『The ULTIMATE Death Metal Plugin Suite』と名前がついて紹介されているだけあり、
激歪なギターサウンドが簡単に再現できます。
「Boss HM-2 Heavy Metal」のノブをすべて最大に設定する「チェーンソートーン(SWEDISH CHAINSAW TONE)」はスウェディッシュ・デスメタルのサウンドの要として知られていて、
「Grindstein」は「Boss HM-2 Heavy Metal」キラーとして紹介されている機材です。
デスメタルの刻みを再現したい人におすすめ。
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