
「PUNISH」はこんな人におすすめ
・埋もれている音に存在感と太さを足したい
・音を簡単に派手にしたい
PUNISH - Plugin Overview | Heavyocity
PUNISH とは
「PUNISH」は2016年発売Heavyocityのサチュレーションプラグイン。
Heavyocityはシネマティック向けの音源(映画音楽で使われる感情的な雰囲気のある劇伴)を出しているメーカーで、Heavyocityの音源内には必ずと言って良いほど「PUNISH」と名付けられたノブが設置されています。
このPUNISHノブは倍音を加えていき音を派手にするためのもので、PUNISHノブのエフェクト機能のみを抜き出したのがプラグイン版の「PUNISH」になります。

Heavyocityの音源にはPunishノブが付いていて、上げていくと音が厚く派手になる
・COMPRESSOR(コンプレッサー)
・SATURATION(サチュレーション)
・TRANSIENTS(トランジェント)
・EQ(イコライザー)
・LIMITER(リミッター)
を搭載。
サチュレーションでTRANSIENTSが付いているのは嬉しい点です。

中央のPUNISHノブを回していくとエフェクトが強くなる
倍音を加えてトラック音を派手にするだけでなく、ダイナミクス系のエフェクトがあるためマスタリングまで使えるエフェクトプラグイン
他のサチュレーション系プラグインと違う点としてかなり過激に歪ませられる点です。
ドライブがかかる量が激しいので大きく倍音調整ができます。
Driveノブの設定は下げ目にしておかないと歪ませすぎちゃうかも。
その分、PUNISHを差しただけでも明らかに音が前にできて太くなる体感ができます。
差した初期状態の「Init」設定でも十分音に太さが加わります。
加えて90種類の楽器別カテゴリに分けられたプリセットが用意されています。
プラグインを差して、中央にあるPUNISHノブを回していくだけOK!超簡単に細かい調整に時間をかけることなく作っている曲の音に太さが加わります。
Mac M1対応済です。
Heavyocity PUNISH とは?
Heavyocity PUNISHの特徴
- アナログのシグナルチェーンをエミュレートしたエフェクト・プラグイン。
- COMPRESSOR/SATURATION/TRANSIENTS/EQ/LIMITER を搭載。
- 搭載エフェクトの複数パラメータをアサインし、一括でモジュレート可能な"PUNISH ノブ"。
- 6つのカテゴリ(An Introduction/Bass/Drums/FX/Guitar/Keys & Synth/Mastering/Vocals)に分類された90種類以上の即戦力プリセット。ユーザープリセットを作成可能。
- サイドチェインエフェクトとして使用可能
PUNISHのサウンドサンプル
Heavyocity PUNISH の使い方
PUNISHに内蔵されているのエフェクターの紹介

PUNISH
仮面ライダーの変身ベルトのようなデザインに見えなくもないですが、PUNISHのUIは非常にわかりやすいです。
それぞれ中央のPUNISHノブの周りにCompressor,Saturation,Transients,EQ、Limiterが並べてあります。
PUNISHノブの下に原音のInput,PunishのOutput,Mixがあります。
PUNISHの効果を浅めにかけたい場合にはkey・Pianoのプリセットを選ぶと良いです。
The Punish Knob
中央にあるメインのノブがPunish Knobです。
Punishノブは1つのコントロールで複数のパラメータを制御することができるマクロノブ。
ノブの周りに「赤いインジケータ」がある範囲がPunishノブで動かせる範囲です。
変更する場合には「Edit」を押して白くなったインジケータを範囲指定します。
COMPRESSOR(コンプレッサー)
コンプレッサーモード | 詳細 |
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コンソール | スムーズなクラス A スタイルのバス・コンプレッサー |
モダン | クラシックな "ニー "を持つアグレッシブでファットなサウンド |
クラシック | 暖かい、ビンテージ FET リミッティング・アンプ |
コンプレッサー機能 | 詳細 |
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Threshold | スレッショルド・レベルを設定し、それ以上でコンプレッサーはオーディオを処理し始めます。 |
Ratio | 圧縮比を設定します。比率が例えば 2:1 の場合、スレッショルドを 6dB 上回る入力レベルは 3dB の圧縮となります。 |
Attack | スレッショルドレベルを通過する信号にコンプレッサーが反応するまでの時間を設定します。 |
Release | スレッショルドの下に戻ってきた信号に対してコンプレッサーが反応するまでの時間を設定します。 |
S/C HPF | コンプレッサーのサイドチェインに適用されるハイパスフィルターのカットオフ周波数をコントロールします。 |
Output | 処理されたオーディオの出力音量を調節します。 |
Mix | 入力信号(ドライ)と処理された信号(ウェット)のドライ/ウェットミックスをコントロールします。 |
SATURATION(サチュレーション)
サチュレーションモード | 詳細 |
---|---|
Vintage | 古い放送局フォーマットのスタイルのマイクプリ/EQ信号のオーバーロード |
Modern | モダンなブティック・プリメインアンプで、肉厚で、チャンキーで、シャープなハーモニック・サチュレーションを実現します。 |
Tube | ウォームでフルボディ、ファットなチューブサチュレーション |
サチュレーション機能 | 詳細 |
---|---|
Drive | 入力信号のレベル、すなわち信号がどの程度デバイスをオーバードライブしているかをコントロールします。 |
Threshold | サチュレーションが開始されるスレッショルド・レベルを設定します。 |
HPF | サチュレーターに供給される信号に影響を与えるハイパスフィルターの周波数をコントロールします。|低周波は、飽和せずにエフェクトを通過します。 |
Lo Makeup | 飽和していない低周波のレベルをコントロールします。このコントロールはを最小値に設定すると、このコントロールはサウンドに影響を与えません。 |
LPF | ローパスフィルターのカットオフ周波数をコントロールします。サチュレーターによってもたらされたハーシュネスをトーンダウンさせるために使用します。 |
Output | エフェクトの出力レベルをコントロールします |
最大値で歪ませる場合にはDriveをMaxにしてThresholdをMinにします。
TRANSIENTS(トランジェント)
トランジェント機能 | 詳細 |
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Attack | 音のパーカッシブなアタックの音量レベルを調節します。 |
Hold | アタック・セクションの時間の長さを設定します。 |
Sustain | 音のサスティーン/テールの音量レベルを調節します。 |
Output | エフェクトの出力レベルを調節します。 |
EQ
EQ機能 | 詳細 |
---|---|
ルーティング | Pre - EQ は他のエフェクトの前にルーティングされるため、入力信号は他のエフェクトの前に処理されます。他のどのエフェクトよりも先に処理されます。 ポスト - EQ は他のエフェクト(リミッターを除く)の後にルーティングされ、コンプレッサー、サチュレーター、トランジェントを通過した後のオーディオを処理します。コンプレッサー、サチュレーター、トランジェントエフェクトを通過した後に処理されます。 |
Lo Gain(ローゲイン) | 低周波帯域に適用されるゲイン |
Lo Freq | 低周波数帯域の中心周波数。 |
Hi Gain(ハイゲイン) | 高周波帯域に適用されるゲイン。 |
Hi Freq | 高周波帯域の中心周波数。 |
LIMITER
リミッター機能 | 詳細 |
---|---|
Soft | リミッターの柔らかさをコントロールし、オンまたはオフの状態ではなく、より連続的な方法でリミッターを適用します。より連続的な方法でリミッターを適用します。 |
Release | コンプレッサー効果のリリース時間と同様に、リリース時間を制御します。 |
プリセット
プリセットは使う楽器のカテゴリごとに分かれています。
一番上の「An Introduction」ではモジュールセクションごとのプリセットになっています。
「Init」が最初にPunishを立ち上げたとき適応されるプリセットです。
Initにしている状態でもかなり音圧レベルが上がるのがわかります。