『Loop Engine』レビュー!コード進行と最大8音まで対応するアルペジエーターを作れる作曲補助プラグイン
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Loop Engine はこんな人におすすめ
・コード進行作成とアルペジエーターを同時に使いたい
・コードの構成音を把握していない人
・初心者DTMer
CHORDS PROと同じエンジンを利用したマルチボイスループツールです。
Loop Engineを使うことでアルペジオループとコード進行が同時に作れます。
Loop Engine レビュー
Chords、Chords Pro、Chords Pro + NotesといったW. A. Productionプラグインを愛用している人であれば、同じ使い方で機能拡張できます。
これから導入を検討しようと考えている人なら「Loop Engine」だけ買えばChords、Chords Pro、Chords Pro + Notesの機能を扱える上位機能互換プラグインが手に入ります。
Loop Engine 導入メリット
積み重なる音の塊であるコードの音構成を「音符ではなくバーで表している」のがChordsから続くこのプラグインの最大の特徴で、「コードの構成音をなんとなくしか把握していない人」には画期的なプラグイン。
例えばCmaj7の4和音コードだったら「C,E,G,B」の構成音を知っていないとこの音は構成音で合ってたかな?と調べ直しをしてアルペジエーターに配置しないといけませんが、Loop Engineの場合は構成音がバー(円弧のボタン)でできているので、それぞれをOn/OFFするだけで設定完了。
コードから音が外れることがありません。
アルペジエーターを使う際に、
・音符が読めないけどアルペジオループを作りたい。
といった要望に答えてくれるツールです。
これから音楽制作を行う初心者向けDTMerに嬉しい機能になっているのがLoopEngineのメリットです。
コードの知識があれば他のアルペジエーターを利用すれば良いのですが、コードの知識を習得するのにゼロから音楽制作をしているとそれなりに学習時間のコストがかかります。
こういった音楽知識の勉強を並行しながら、音楽制作をすすめることが可能なのがLoopEngineです。
プリセットにDorianやChormatic,Major,Minorといった単語が出てくるので、スケールについての簡単な最低限の単語知識は必要です。
コード進行作成とアルペジエーターによる自動フレーズ作成を同時に行えるのがメリット。
作ったコード進行とアルペジエーターフレーズはMIDIエクスポートができます。
仮当てしていた音が気に入らなかったら音源の差し替えができますし、ちょっと外れた音を入れてみたいときはMIDIエクスポート後、自分でMIDIノートをずらして設定できます。
Loop Engine 導入デメリット
コード構成音から外れた音が鳴らないメリットの反面、コードから外した音は入れられない仕様で外れた音を入れたい場合は別のトラックを用意して自分で鳴らす必要があります。
手軽さは魅力的ですがプリセット数が少なめです。
わかりやすい例だとWaltzのパターン(ブン、チャ、チャ)のようなプリセットがあるものの、もう少し増やしてカテゴリ分けされていると使い勝手が良くなるはず。
自分でリズムパターンのプリセットを増やしていくと良さそうです。
コード知識があって音符が読める人だと、Loop Engine主体で音楽制作をするときに違和感があるかもしれません。
音源は付いていないため初期設定に若干時間が取られます。
設定が終わったらテンプレ化したほうが良いです。
気になった点としてMIDIエクスポートするボタンがコードとアルペジエーターで別々になっているので、
画面切り替えるのがちょっと面倒です。
すでに他のアルペジエーターを使いこなしている人や、Scaler2等のコード進行作成プラグインを使っている人だと使用感が独特すぎるので少し抵抗感があるかもしれません。
コード進行を作成する点ではScaler2の方が断然良いのですが、アルペジエーターをコード進行から外れた音を出さないで直感的に作成するならLoopEngineの方が便利です。
アルペジエーターにもっと自由度や偶然によいフレーズを発想させてたいのであれば、
Riffer、510k SEQUND、HY-Plugins HY-RPE2といったプラグインを使うとさらに作曲の自由度が上がります。
LoopEngine 使い方
最初のインストール方法
ダウンローダーを入手する画面で出てくるLoopademyは W. A. Productionのオーディオサンプルパック・W. A. Productionのプラグインライセンスを管理するためのループ素材管理ツールです。
Loopademyを使わないなら、Loop Engineのみダウンロードします。
ダウンローダーファイルを手に入れたらフォルダを開きます。
・LoopEngineListener
・LoopEngine
の2つのファイルがありますがどちらも必要なので、両方インストールします。
Loop Engine導入準備
各DAWごとの設定方法はW. A. Productionが公式ガイドを動画で出しているので、
設定内容がわからない場合、こちらの動画を見てみてください。
How to route Loop Engine to multiple instruments in most DAWs. – Help Center | W. A. Production
以下の手法はStudio Oneの場合です。
LoopEngineの設定
[1] LoopEngineの設定
LoopEngineを使うときは
・LoopEngineを1つ
・最大8つのLoopEngineListener
・最大8つのシンセ(音素材)
を用意します。
シンセ数と、LoopEngineListenerは1つでも大丈夫ですが、必ずシンセとLoopEngineListenerが同じ数になるようにトラックに設置します。
一度設定したらDAWのテンプレートやマクロを保存しておくと良いです。
[2] LoopEngineListenerをConnect
LoopEngineListenerを開き、それぞれの数値を割り当てて、「CONNECT」を押します。
「CONNECT」横のランプが緑に変わったら接続完了です。
ポート番号は初期値で20850になっています。
このポートが使われていた場合は、LoopEnginが自動で使えるポートを設定しますので数値は特に気にする必要なしです。
[3] シンセ割当
1〜8に割り当てるシンセを設定して出力を送ります。
使いたいシンセの数だけLoopEngineListenerに音を送る設定をします。
8つ使うなら8個シンセを立ち上げて、それぞれ別のLoopEngineListenerに音を送る設定をします。
各ボタンの解説
最初に少々ややこしいのが数値のボタン。これはソロ再生と音のON・OFFになっています。
ポイント
外側の円: ソロ再生ボタン
数値のボタン下の小さい○で「Loop Control」 「Voice/Note Control」を入れ替えます。
「Loop Control」の画面で、それぞれの内側の○を押すと「Chord Control」が表示され
コードを設定できます。
ランダマイザー
中央にある虹色のボタンがランダマイザーです。
コード設定
コードネームは表示されますが、コードネーム欄からは選べません。
各コードは縦並びのボタンから選びます。
コードを選ぶとT(トニック)、S(サブドミナント)、D(ドミナント)のボタンが光り、そのコードの機能が把握できるようになっています。
下にあるSimple,Advancedのスイッチを切り替えて、Advancedにするとテンションコードが選べます。
Octave,Inversion,Range,Velocityでコードの演奏バリエーションを設定できます。
個々のコードの音であるコードセグメントの4本の曲線は、それぞれのコードの4つの音を表しています。
一番内側の線は最低音、外側の線は最高音を表します。音符の線をクリックすると、対応する音符をミュートまたはミュート解除することができます。アクティブになったノートラインは、
色が明るく表示されます。
ループ進行のコードは、クローズ、ミックス、オープンの各ポジションに配置され、ボイシングの最適化により、スムーズな聴き心地を実現しています。
PolyMode
コードのセグメントを最大8つまで切り分けできますが、
切り分ける場所を自由に設定したい場合には「PolyMode」をONにします。
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W. A. Production Loop Engine の買い方
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