ボーカルピッチ編集プラグインの比較(Melodyne/Auto-Tune/Revoice Pro)
ボーカルピッチ編集ソフトの比較をしていきます。
比較対象とするのは以下のソフトです。
・Antares Auto-Tune Pro
・CelemonyのMelodyne
・Synchro Arts Revoice Pro
いずれもiLokでの認証を必要とします。
MelodyneはiLokを使うか選べます。
ボーカルピッチ編集とは?
取り直しの大変なボーカルのピッチ、タイミング等を補正できる夢のようなツールです。
オーディオデータが音階上で表示されるので、メロディの音程がわかっていれば調整が可能。音が外れている箇所も目視でチェックできます。
できることは年々増えていっています。
Revoice Pro,Melodyneでは録音した歌のデータから「ハモリパートの作成」「ダブリング生成」「ビブラート調整」などもできます。
ボーカルピッチ編集ができるプラグイン
- Antares Auto-Tune Pro
- CelemonyのMelodyne
- Synchro Arts Revoice Pro
- Synchro Arts RePitch
- Variaudio(Cubase Pro に搭載されているピッチ補正機能)
- Flex Pitch(Logic Pro に搭載されているピッチ補正機能)
- Waves Tune
操作難易度
Revoice Pro > Melodyne > Auto-Tune Pro
Antares(アンタレス)Auto-Tune Pro
Auto-TuneはMelodyneやRevoice Proのようにオーディオデータを音程化して編集していくのではなく、
スケールのピッチを設定してKeyに合わせたピッチ補正を行うツールです。
MIDIパラメーターコントロールを使って、途中でkeyを変更することも可能です。
操作がシンプルなのが良いですね。
グレードは「Pro > Artist > EFX+ > Access 」と別れています。
Auto-Tuneグレード比較
対応機能 | Access | EFX+ | Artist | Pro |
iLok USBキーが必要(別売) | ●(9.0.1まで) | |||
Auto-Tuneピッチ補正とボーカルエフェクト | ● | ● | ● | ● |
ライブパフォーマンスとトラッキングのための低レイテンシー | ● | ● | ● | ● |
Humanize機能 | ● | ● | ● | ● |
調整可能なRetune SpeedとHumanaizeコントロール | ● | ● | ● | |
自動フォルマント補正 | ● | ● | ● | |
調整可能なスロートモデリング | ● | ● | ● | |
ビブラートの作成と調整 | ● | ● | ||
リアルタイムMIDIコントロール | ● | ● | ||
Auto-EFX: マルチエフェクトモジュール | ● | |||
Auto-Motionパターンの生成 | ● | |||
Auto-Keyプラグインとの互換性:キー検出プラグイン | ● | ● | ● | ● |
Auto-Keyプラグインの同梱 | ● | |||
「Auto-Tune 5サウンド」のClassic Mode | ● | ● | ||
Flex-Tune 純粋で柔軟なピッチ補正 | ● | ● | ||
トランスポーズ:リアルタイムピッチシフト | ● | ● | ● | |
グラフィックピッチ編集 | ● | |||
グラフィックタイム編集 | ● | |||
ARAのサポート(オーディオランダムアクセス) | ● | |||
MIDIから音符オブジェクトを生成 | ● | |||
個々の補正オブジェクトに対するパラメータの調整 | ● |
https://guitar-type.com/dtm/antares-auto-tune-pro/
https://guitar-type.com/dtm/antares-auto-tune-efx/
https://guitar-type.com/dtm/antares-auto-tune-artist/
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Melodyne
ボーカルピッチ補正ソフトの定番。
使っている人が多いので日本語のマニュアルが多く見つけられます。
この『日本語マニュアルが多い』というのがかなり重要なポイントで、検索したときに自分と同じことに悩んでいる人が居て、悩みの解決がサクッとできる可能性があります。
グレードは「Studio > Editor>Assistant>Essential 」と別れています。
StudioOneなどで同梱されるMelodyneはEssential版にあたります。
Melodyneを本格的に使っていくならEditor版までアップグレードしないと、ポテンシャルが発揮されません。
Melodyneグレード比較
Essential | Assistant | Editor | Studio | |
---|---|---|---|---|
マルチトラッキング | ○ | |||
マルチトラックノート編集 | ○ | |||
複数のトラックにまたがるマクロ | ○ | |||
参照トラックにクオンタイズ | ○ | |||
サウンドエディター | ○ | |||
DNA Direct Note Access | ○ | ○ | ||
コード内の各ノートを編集 | ○ | ○ | ||
拡張テンポ機能 | ○ | ○ | ||
拡張スケール機能 | ○ | ○ | ||
オーディオ-MIDI変換 | ○ | ○ | ○ | |
インスペクター | ○ | ○ | ○ | |
Melodyneの全ツール | ○ | ○ | ○ | |
音楽的重み付けピッチ分析 | ○ | ○ | ○ | ○ |
コードトラックとコード検出 | ○ | ○ | ○ | ○ |
DNAなしの全アルゴリズム | ○ | ○ | ○ | ○ |
ノートアサインを編集 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Melodyneメインツール | ○ | ○ | ○ | ○ |
ピッチ、タイミング、レベル調整のマクロ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スタンドアロンまたはDAWの一部として | ○ | ○ | ○ | ○ |
相互互換性 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Melodyne 4との互換性 | ○ | ○ | ○ | ○ |
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下のグレードからの上位アップグレードも可能です。
Revoice Pro
Melodyneに慣れていると操作の独特さが難しく感じますが、機能面ではRevoice Proが断然有利。
Melodyneでできることは基本的にRevoice Proで実現できます。
インターフェイスも見やすいのが良いですね。
Revoice Proで強みとなっているのが2つのトラックのタイミングを合わせる機能があります。
これによって録音タイミングのずれたコーラス・ハーモニーの編集もできちゃいます。
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口コミ
Auto-Tune→ちょっとした補正、ニュアンス補正、オート機能
Melodyne→修正のスピード、作業効率、見やすさ
Revoice Pro→大胆な修正、音質重視
みたいになってきた。音質はそれぞれコツとか利点があるだろうけど
それぞれ他にない機能があって3つとも必要になってきてる。— えふ (@efuefu2525) April 30, 2018
ピッチ修正にRevoice proって強すぎるの導入したら日本人に現れやすいサ行の音まで分別して拾ってくれるのでゴールが見えなくなった…のでそっと閉じていつものMelodyne起動した…。
— 右手@一旦MIX受け付け止めます。 (@migite_mix) April 14, 2020
ReVoice Proのデモを試してみてるんだけど割りと録りの段階で
ピッチは半音ズレてるとかないし、リズムも結構グリッドに合ってるし
正直自分が使う分にはMelodyneの方がサクッと出来て
合ってる気がする。— ジギルさん@モンストサウンドトラック発売中 (@jegyll) August 28, 2017
Revoice pro
マジで使い方分からん。
慣れんと無理。— Naoki@BEWEST (@Naoki_Bewest) August 3, 2021
まとめ
ボーカルのピッチ補正ソフトは今や必須になっていて
特に歌い手さんでは「録音=> Melodyne処理」をしてからMix師にわたすのが普通のようです。
mixエンジニアだけでなくボーカリストでも使えるようにしておきたいツールですね。
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