「ARP2600」の再現シンセ!(ARP2600 V,CA2600,TimewARP2600)
名機「ARP2600」の再現シンセを紹介
70年代に登場したクラッシックシンセの名機である「ARP 2600」
「ARP 2600」はレコード、映画音楽、ゲーム音楽を始め非常に様々な楽曲に使われてきたシンセで、ARP 2600はARP Odyssey と並ぶARP社の代表機種です。
ARP社はMoog社と並ぶ時代を作り上げてきたシンセサイザーメーカーでアラン・R・パールマンによって創業されました(2022年1月6日 93歳で死去)
ARP社の著名シンセ
・ARP 2600 (1971年) /持ち運び可能なセミ・モジュラー・シンセサイザー
・ARP Odyssey Rev1(1972〜1974年)
・ARP Odyssey Rev2(1975〜1976年)
・ARP Odyssey Rev3(1978〜1981年)
・ARP Pro Soloist(1972年)
・ARP Omni 2(1975年)
・ARP Axxe(1975年)
・ARP Quadra(1978年)
・ARP Solus(1980年)
ARP2600と言えば『スターウォーズ』『ガンダム』
『スターウォーズ』のR2-D2の声は「ARP 2600」で作られていることでも知られています。
日本の場合ですと、機動戦士ガンダム 効果音が「ARP 2600」で作られていたそうです。
https://youtu.be/5kTH6QROw6Q
ARP2600 V (Arturia)
Arturia ARP2600 V はこんなシンセ音源
元のARP2600のすべてのパラメーター:
3つの電圧制御発振器
Osc2->Osc1同期
自励発振の24dB/オクターブローパスレゾナントフィルター
1 LFO(ホストシーケンサーのテンポに同期可能)
1つのサンプルアンドホールド、1つのリングモジュレーター、1つのノイズジェネレーター
1つのADSRと1つのARエンベロープフォロワー
LP、HP、BP、およびノッチ設定を備えたARP2500マルチモード12dB/オクターブフィルター
オリジナルのARPシーケンサーモデル1601
リアルタイムのインタラクティブなLFO作成機能を備えた4つの専用トラッキングジェネレーター
電圧プロセッサーは、インバーター、ミキサー、またはラグプロセッサーとして使用できます。
オンボードエフェクト:コーラス、MIDI同期可能なステレオディレイ、リバーブ
ユニゾンオプションを使用した2〜32ボイスのポリフォニー
トップサウンドデザイナーによる500以上のプリセット
TAE®アナログモデリングからの絶対に純粋で最高品質のサウンド
ヴィンテージシンセのソフトシンセ化、MIDIキーボードやハードシンセで知られるArturiaのソフトシンセ「ARP2600 V」
実機のARP2600同様のケースに入ったリアルなUIからしっかりと再現。
配線のたわみや挿すときのアニメーションにリアルなこだわりも面白い点です。
デジタルでリアルなアナログシンセを再現するArturia独自技術「TAE®(True Analog Emulation)」は素晴らしく音質はピカイチ,
巨大な実機の音をソフトシンセで再現できるのはやはり魅力的です。
またUNDO/REDOではなく「編国履歴の表示」機能があったり、マクロノブが下に用意されていたりと使う側にストレスを感じさせない作りになっています。
ARP2600のパネルの裏にはカーブエディタが隠れています(クリックでパネル解除)
上記の事例のように効果音に使われてきた過去の事例もあり、「ARP2600 V 」にはSoundFXのプリセットが充実しています。
シーケンスサウンド一つ鳴らしても現代的な華やかさを持つサウンドではなく、どちらかと言えばノスタルジックな時代を感じさせるサウンドです。
使い倒すには配線の仕方を覚えていかないといけませんが、その分サウンドメイクする甲斐のあるシンセです。
ArturiaのAnalog Labを持っていればAnalog LabからARP2600Vを呼び出し連携して使うことも可能です。
Arturiaのシンセバンドル「V Collection」に含まれているため、単体で買わずにVコレでまとめて購入するのがおすすめです。
Arturiaのシンセは高価ですが、優等生タイプのため購入して失敗したと感じることはないですよ。
ARP2600 V の購入はこちらから >>
CA2600 Synthesizer (Cherry audio)
マニアックなシンセ集団Cherry audio社のエミュレートシンセ。
Cherry audioの場合は価格帯が極端に安いので不安になりますが、そんなにサウンドが悪いと感じたことはありません。
お手軽に該当機種のサウンドを出したいときにはピッタリ。
予算が潤沢にないときに嬉しいシンセです。
サイドチェインでギターの信号をCA2600に送って「The Who – Who Are You」っぽくしている事例
The Who – Who Are You (Promo Video)
CA2600 Synthesizer の購入はこちらから >>
TimewARP2600(Sonivox)
ちょっとマイナーなメーカーSonivoxによるARP2600のエミュレート。
荒々しいサウンド傾向で、ARP2600 V・CA2600よりももっと汚れた古い感じがするサウンドです。
プリセットは少なめでArturiaと比べてしまうと物足りなさを感じます。
TimewARP2600の購入はこちらから >>
価格比較(※2022年6月現在)
ARP2600 V | CA2600 | TimewARP2600 | |
---|---|---|---|
価格($) | 163.91 | 42.91 | 86.90 |
実機の復刻版
2022年6月現在KORGが代理店になっています。
実機は大きく移動も大変なのですが、ARP 2600 Mを始め復刻版も出ている人気機種です。
生産、販売終了してしまいましたがARP 2600 FSという実機そのままの機種もありました。
Behringerからは「2600」という名前でエミュレートシンセが出ています。
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