SSL Native Channel Strip 2 レビュー!SSLラージ・コンソールXL9000Kのチャンネル・ストリップ
SSL Native Channel Strip 2はこんな人におすすめ
・SSL製品をプラグインで使ってみたい人
・SSLコンソールの音に憧れがある人
SSL Native Channel Strip 2 のサンプル動画
SSL公式の動画でChannel Stripバージョン1の動画です。
Channel Strip 2はSSL Native のチャンネルストリッププラグインです。
SSL(Solid State Logic/ソリッド・ステート・ロジック)はミキシング・コンソールを作っている企業で多くのスタジオ等で導入されてきた経緯がある歴史あるメーカーです。
SSL○○でWavesやplugin allianceでSSLのエミュレートプラグインを購入することができるのですが、SSL Native Channel Strip 2はSSL本家がリリースしているプラグインです。
Solid State Logic本家から出ているプラグインは「SSL NativeもしくはSSL Fusion」の名前が入っています。
UIのデザインは実機そのまんまのメタリックシルバーな質感で、操作しているときの高揚感がひときわ違いますね。
SSLラージ・コンソールXL9000Kコンソールのデジタルモデリングしたチャンネル・ストリップです。
■SSL Channel Strip 2 プラグイン
SSLラージ・コンソールXL9000Kコンソールのデジタルモデリングから開発されたSSLNative Channel Strip 2は、DAWで最新のSSLサウンドを実現するために必要なすべてを提供します。 SSLネイティブプラグインは、英国オックスフォードにあるSSL本社のエンジニアのチームによって設計された唯一のプラグインであり、コンソールが作成された元のデータシートと仕様を唯一許されたチームです。
UC1の開発にあたり、前モデルのコードを一から見直し、独自のアンチクランピングアルゴリズムを含めることにしました。これにより、あらゆる形式の位相と振幅のラッピングが防止されます。 その結果、これまでで最高のサウンドのSSLチャンネルストリップが実現しました。パンチに溢れ、歪みがなく、あらゆるソースに対応可能です。
「SSL Native Channel Strip 2」レビュー
アナログコンソールのサウンドが欲しくて、チャンネルストリッププラグインで良いものを探しているならまず「SSL Native Channel Strip 2」が候補になります。
コンプの効き方は気持ちよく、ゲート、EQと組み合わせて繊細な音作りが可能です。
EQを極端にかけても音が破綻しないのも良い。プリセットはたくさんありチャンネルストリップをこれから使いたい人にも良いですね。
となりそうなのですが、SSLのプラグイン全般を使ってみた体験だと、SSLプラグインを挿すと【ロックっぽさ】が出てくれます。
理屈はわからないのですが、自然と昔聴いたCDの音源っぽい感じになってくれるのが気に入っています。
SSL、Neveといった現代音楽を作り上げてきたブランドの魅力でしょうか。
また機能面もよく、見た目もわかりやすいのが特徴です。
ノブの大きさも極端にデカすぎずちょうど良く、回した感じも自然です。
こうなってくると実機も触ってみたくなる気分になってきます。
そして「SSL Native Channel Strip 2」はハードコントローラーと連携できます。
SSL UC-1 プラグインコントローラーと連携させるとコンソールを実際に触っているような感覚で作業可能
Channel Strip 2はリリースされているハード機器「SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック ) / UC-1 プラグインコントローラー」と連携し、フィジカルコントローラーの操作がそのままプラグイン版に適応される仕様になっています。
UC-1を持っていなくてもプラグイン自体は動作しますが、実際につまみを回しながら音楽を作りたい人にはテンションがあがる機材です。
UC-1を買った場合にはプラグインNative Channel Strip2 と Native Bus Compressor2が付いてきます。
SSL Native Channel Strip 2を導入するメリット
・SSLチャンネルストリップの音が使える
・SSLコンソールのデザインそのままで創作意欲が上がる
・位相と振幅の折り返しを防ぐ独自のアンチクランピング・アルゴリズムが使える
・SSL EシリーズとSSL GシリーズのEQ切り替えができる
・ダイナミクスエフェクトのサイドチェインルーティングができる
・UC-1でコントロールできる
といった点があげられます。
SSL Native Channel Strip 2を導入するデメリット
導入コストの高さが気になる点です。
チャンネルストリッププラグイン一つに4万円強の価格設定は気軽に買えないですね。😅
SSLにはSSLプラグインすべてが使えるサブスクがあり、サブスクでも SSL Native Channel Strip 2を使うことができます。
SSL Native Channel Strip 2の購入はこちら
特にロックなサウンドに中々仕上がらないと悩んでいる人は一度試してみるのをおすすめ。
リアルなUIも作曲するときのテンションを上げてくれます。
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※ SSLコンソールを再現したSSL公式チャンネルストリッププラグイン!!
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SSL Native Channel Strip 2 サウンドサンプル
SSL Native Channel Stripバージョン2からは縦長のレイアウトへ変わっています。
SSL Native Channel Strip 2 の特徴
・SSLコンソールチャンネルストリップの機能、ワークフロー、サウンド
・UC1コントローラーと互換性があります
・4バンドEQ、2つのシェルフセクションと2つのパラメトリック
・可変ローパスおよびハイパスフィルター
・EシリーズとGシリーズの間で切り替え可能なEQ特性
・SSLの「アンチクランピング」テクノロジーを搭載したEQセクション
・スムーズなトランジションのための「オーバーイージー」ソフトレシオコンプレッション特性
・可変プロセスオーダールーティング
・外部側鎖入力
・コンプレッサーとエキスパンダー/ゲート用の独立したサイドチェーンを備えたダイナミクスサイドチェーン処理
SSL Native Channel Strip 2 の機能
フィルターセクション、EQセクション、ダイナミクスセクションに分かれており、中央下にあるディスプレイでダイナミクスサイドチェーン処理のつなげ方を変更できます。
EQセクションにある「E」のボタンはEQ全体をSSLコンソールの「Eシリーズ」と「Gシリーズ」の特性間で切り替えるボタン。
(EQはEQ機能のバイパススイッチ)
ダイナミクスサイドチェーン処理ではセクションのルーティングを入れ替えられます。
設定値をいじっている内に一つ前に戻したくなったときに使える「Undo/Redo」機能、2種類の設定値を比較できるA/Bなど必要な機能はすべて揃っています。
チャンネル・ストリップになれないうちはプリセットが活躍してくれます。
1ページ目のプリセット数はそこまで数が無いのですが、Producer Presetsを掘り下げていくと楽器別のチャンネル・ストリッププリセットが見つかりますので、
これからチャンネルストリップを積極的に使っていきたいと考えているDTM初心者でもお手軽に使えます。
SSL Native Channel Strip 2 の使い方
全体のバイパスは「Channel Strip2」ロゴの左にあるスイッチで行います。
Input,Output は +/- 20 dB で調整。
メーターの内側に表示される細いバーはRMSメーターになっています。
PLUG-IN MIXER左にあるボタンを押すとsolid state logicのWEBページが表示されます。
数値で表記されているのはDAWのトラック番号。右隣にはトラック名が表示されます。
トラック名が日本語だった場合文字化けします。故障ではないので気にせずスルーしましょう。
気になるようでしたらトラック名を英語にするのをおすすめします。
SSL Native Channel Strip 2 「フィルターセクション」
オクターブあたり12 dBのローパスフィルター(LP),
オクターブあたり18 dBのハイパスフィルター(HP)が使えます。
SSL Native Channel Strip 2 「EQセクション」
EQセクションでは、『SSL XL 9000KEQ回路のデジタルモデリング』を行ったEQが利用でき、Channel Strip 1にはなかった「アンチクランピング」アルゴリズムが搭載されて、不快な音となるEQ crampingの発生を防ぎます。
EQ crampingを防ぎうにはオーバーサンプリングを適応しないといけませんでしたが「アンチクランピング」の技術によりオーバーサンプリングなしでもEQ crampingの発生を防げるようになっています。
EQは4バンド(HF,HMF,LMF,LF) デフォルトはシェルフフィルターです。
HF,LF表記のそばにあるボタンでEQバンドをベルに切り替えられます。
EQセクションにある「E」のボタンはEQ全体をSSLコンソールの「Eシリーズ」と「Gシリーズ」の特性間で切り替えるボタン。
(EQはEQ機能のバイパススイッチ)
「E」のボタンを押すことでEQバンドがなめらかになる…となっていますが、そこまで極端に差は感じられません。
公式マニュアルより「Eシリーズ」と「Gシリーズ」の特性の違い
SSL Native Channel Strip 2 「ダイナミクスセクション」
コンプレッサー、ゲート/エキスパンダーを使えます。
PEAKモードのスイッチをいれると圧縮感が高まります。伴ってコンプメーターが激しく上昇します。
ゲート/エキスパンダーも同様です。
ゲート/エキスパンダーではPEAKモードの代わりにEXPANDのボタンがあります。
EXPANDのボタンを押すと通常の40:1の比率のゲートではなく、より穏やかな2:1のゲート比率に変化します。
Soloボタンは「Solid State Logic (SSL) : UF8」などのハードコントローラーを使う際に必要になるアプリ「SSL360°APP」を実行しているときのみ使える機能です。
SSL Native Channel Strip 2 サイドチェーン
ダイナミクスサイドチェーン処理ではセクションのルーティングを入れ替えられます。
サイドチェーン入力を視聴できる「S/Chain Listen」のボタンもあります。
ともにDAWのサイドチェーン機能を設定したときに使えます。
SSL Native Channel Strip 2公式マニュアル
SSL Native Channel Strip 2の買い方
SSL Native Channel Strip 2を購入するなら「Plugin Boutique」がお得に買い物できます。
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SSL Native Channel Strip 2の購入はこちら >>
「SSL Native Channel Strip 2」が入っているバンドル「SSL Native Essentials」
「SSL Native Channel Strip 2」にはバンドル版があります。
「SSL Native Channel Strip 2」と「SSL Native Bus Compressor 2」がセットになった「SSL Native Essentials」です。
それぞれを単価が高い分、単体で集めるよりもかなり安くなるので両方欲しいと思っている場合にはバンドル版がお得です。
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