「AudioThing Speakers」レビュー!ローファイスピーカーなメガホン・ラジカセ・黒電話の出音を再現する
AudioThing Speakers はこんな人におすすめ
・Lo-Fi向けのプラグインが欲しい
・わざとしょぼい音質にしたい
・電話越しで話している音にしたい
AudioThing Speakers サンプル動画
ラジカセ・メガホン・電話機・スマホスピーカー、GameboyのスピーカーなどもありSpeakersをONにするだけで選んだスピーカーサウンドに変化します。
IRデータを用いているので非常に変化がリアル。
AudioThing Speakers はこんなプラグイン!
「AudioThing Speakers」は AudioThingのマルチエフェクトプラグインです。
Speakersの名前通りに、いろいろなスピーカーをシュミレートできるプラグイン。
キャビネットからおもちゃのスピーカーまでのIRデータを収録。
・55種類のスピーカー,
・32種類のマイク,
・18種類のディストーション、
・サウンドデグレードのためのアルゴリズム,
・42種類のバックグラウンドノイズを付加を備えたプラグインです。
TV 2
Telephone (1960)
Telephone (1970)
Speaker
Apple II
Megaphone
Tape Player
Tape Recorder
Radio 1(big)
Radio 2(small)
Radio 3
Speak & Spell
Toy Recorder
Vintage Mic
SM58
SM57
CB Radio Mic
Talk Back Mic
Toy Mic 等
Speakersの音の違い
Speakersプラグイン-OFF
speaker-bad radio 壊れたラジオをシュミレート
Speaker-magaphone メガホンをシュミレート
Speaker-PAhorn PAスピーカー用ホーン(町内会の案内放送)をシュミレート
Speaker-kuro 黒電話をシュミレート
AudioThing Speakers 使い方
左側のInputセクションでどのマイクから拾った音にするのか?を指定します。
右側のOuputセクションでどのスピーカーから音を出すのか?を決めます。
スピーカーの指定が実に多彩で、
メガホンから出る音、ラジカセから出る音、昔の黒電話から話している声を再現なんてことも「AudioThing Speakers」を通すだけで簡単に再現できます。
簡単に音をチープにできるので色々な場面転換を必要とするノベルゲームなどにも利用できます。
音楽用途としては人気の定着しているLo-Fi Beats,Lo-Fi Hip Hopなど小型スピーカーのシュミレートがあるので
カフェで流れている音楽をリアルに再現なんて手法も取れます。
AudioThing側もLo-Fi系のユーザーを想定しているのかプリセットのフォルダ分けに「Lo-Fi」があります。
Lo-Fi系の曲を作ろうとしているのなら「RC-20 Retro Color」と合わせて必須プラグインでしょう。
Speakers エフェクト
プリセットだけでもお腹いっぱいになれるプラグインなのですが、「AudioThing Speakers」はエフェクトのルーティングを変更できます。
右上のRoutingの枠をクリックすることで、Routing状況が表示されます。
Mic,Speakerは最初の画面に表示されているエフェクトブロックです。
Mic,SpeakerにのみEQが設定できます。
信号上にあるエフェクトブロックをドロック&ドロップで入れ替えられます。
コマンドキー+クリックでエフェクトブロックのOn/OFFができます。
Speakers Distortion/ Degradation
Distortion(歪み)は色々なプラグインで見かけると思いますが、Degradation(劣化)はLo−Fi系プラグイン独特の設定値です。
ビットレート・サンプルレートを下げて音を劣化させてLo-Fi化させる項目です。
DistortionとDegradationは同じエフェクトブロックになっているため同時には使えません。
Speakers Distortion
- Carbon Mic
- Classic
- Diode Clipper
- Foldover
- Soft Drive
- Tape
- Valve
Speakers Degradation
- Bit Crusher
- Clicks
- Drops
- GSM
- Interference
- Quantization
- Radio Gate
- Robotization
- Telecom
- VoIP
- Warble
メインビューの左上にあるスパナアイコンを押すとスピーカーEQの画面が表示されます。
Speakers Background Noise
バックグラウンドノイズは「Open noise folder」を選ぶとノイズのWAVが入ったフォルダが表示されます。
このフォルダの中にノイズWAVを入れていけば、自分が持っているノイズ素材を追加して使えます。
フォルダデータを反映させるにはプラグインを再読み込みが必要です。
ノイズのWAVを鳴らし続ける機能になっていて、ノイズ自体を本格的に加工したい場合にはNoiseShaperの使用をおすすめします。
ノイズデータにLFOを書いていくのでリズムに合わせたノイズサウンドを演出できます。
自由度の高い編集はNoiseShaper、ノイズがなっている空間演出はAudioThing Speakersと使い分けできます。
AudioThing Speakers レビュー
非常によい感じに音が劣化してくれるので、Lo-Fi系の曲に非常に合いますね。
曲間の雰囲気をガラッと変えたいときにも使えます。
アンビエント系の曲にも使えそう。
ギターアンプのキャビネットプリセットもあったりするのですが、ラジオ、スピーカー、昔の古いTVなど音を劣化させたい方に重きが置かれているプラグインです。
作っているジャンルと合えば1軍入りの即戦力プラグインでしょう。
AudioThing Speakersの買い方
Speakersを購入するなら「Plugin Boutique」がお得に買い物できます。
[st-myblock id=”30671″]
コメントはこちら