【BOSS GT-1000 使い方】ルーパーの使用方法
2018年4月14日BOSSの新しいフラグシップフロアマルチエフェクターである「GT-1000」が販売されました。
NAMM2018でも注目を集めていた一度は試したいマルチエフェクターです。
この記事では『GT-1000のルーパーの使用方法』について解説していきます。
GT-1000についてはBOSSのマルチエフェクター「GT-1000」の初心者向けの使い方で関連情報を詳しく解説しています。
GT-1000のルーパーの使用方法
GT-1000のルーパーの仕様は取扱説明書と違う点がありますので
同梱されている「ルーパーの仕様変更について」を最初に確認します。
ルーパーとは
短いフレーズを多重録音していくことができるエフェクター。
録音できる秒数や容量は機種によって異なります。
使い方は様々あってちょっとしたアドリブの練習に使ったり、ルーパーを駆使して曲にしてしまう達人もいます。
ガスリー・ゴーヴァンは自身のクリニックでルーパーにバッキングを録音してデモ演奏をします。
■Guthrie Govan playing “Donna Lee” bebop song by Charlie Parker
「Shape of You」で知られるシンガー・ソングライターのエド・シーランはルーパーを使ってを駆使して曲を演奏します。
シンガー・ソングライター のReN はエド・シーランのフォロワー。
初見ですと、どう使っていいかわかりかねるエフェクターですが
色々な可能性を秘めています。
GT-1000のルーパーを簡単に試すには?
プリセットパッチP50-1~5、ユーザーパッチU50-1~5には初期状態でルーパーが使えるようになっていて、CTL1,CTL2,CTL3を踏み分けてルーパーを操作します。
踏むスイッチ | 詳細 |
---|---|
CTL1 | ルーパーの録音、オーバーダブ |
CTL2 | ルーパーの再生、停止 |
CTL3 | ルーパーの消去 |
ルーパーで録音したものはパッチを切り替えても再生し続けることができ、
パッチを切り替えてからルーパーへオーバーダブしたものは、『弾いた時の音』でオーバーダブされます。
バンクをまたいでもルーパーの消去を行わない限り、録音した音は保持されます。
パッチナンバー | 詳細 |
---|---|
50-1 LOOPER CLEAN | クリーントーン |
50-2 LOOPER CRUNCH | バッキング用のクランチトーン |
50-3 LOOPER DRIVE | バッキング用の大きく歪ませるトーン |
50-4 LOOPER SOLO | ギターソロ用 |
50-5 LOOPER -10CT | ルーパー内にベース音を入れるときのトーン |
他のパッチでルーパーを使えるようにする
他のパッチでルーパーを使えるようにするためには
最初に『フットスイッチへルーパーの機能を割り当てる』設定が必要です。
「MENU」を押します。
「CONTROL ASSIGN」を押します。
「CONTROL FUNCTION」を押します。
各フットスイッチに割り当てられている機能が一覧できる画面が開きます。
1番ノブで切り替えるフットスイッチを選択します。
「FUNCTIONのパラメーター」がそれぞれのフットスイッチに割り当てられている機能を示します。
例えば「BANK▼のFUNCTIONにはBANK DOWNの機能が割り当てられているので
「BANK▼」を踏むとバンクを下げる機能が実行されます。
「BANK▼のFUNCTION」を「LOOPER」にするとルーパーの機能が実行されます。(1番ノブで選択して、2番ノブでFUNCTIONの中身を指定)
これだとBANK DOWNが使えなくなってしまうので別の場所へルーパーを割り当てます。
機能の割当はどのスイッチへでも可能です。
「CONTROL FUNCTION」を開いたら
「PAGE」を押して2ページ目を開きます。
「CUR NUMのFUNCTION」を「LOOPER」にすると、今使っているパッチの番号(緑で点滅しているフットスイッチ)が
LOOPERの機能を持つように設定できます。
この場合には以下のようにルーパーが動作します。
・「3のフットスイッチ」を踏むとルーパー録音開始。
・ルーパーが録音されたあとに「3のフットスイッチ」を1回踏むとオーバーダブ =>再生=>オーバーダブ …と重ねていけます。
・「3のフットスイッチ」を素早く2回踏むとルーパー停止
・「3のフットスイッチ」を2秒以上踏み続けるとルーパー消去
「CUR NUMのFUNCTION」を「LOOPER」にしたあとはパッチの保存をしないでパッチを切り替えると
設定が元に戻ってしまいます。
この場合にはもう一度「CUR NUMのFUNCTION」を「LOOPER」にしないとルーパーの操作ができなくなります。
どのパッチでもルーパーを使えるようにする
「CUR NUMのFUNCTION」を「LOOPER」にしたあとに
「CUR NUMのPREFERENCE」を「SYSTEMS」にあわせます。
これでルーパーのエフェクトブロックがONになっていればどのパッチでもルーパーを使えるようにすることができます。
この設定のデメリットとしては、演奏中に『パッチ切り替えをしようとしたら踏み間違えてしまい、今使っているパッチのフットスイッチを踏んでしまった』場合
ルーパーが起動してしまうことです。
想定していてもいきなりルーパーが起動するとびっくりするはずですので、
ルーパーを使うときはプリセットパッチP50-1~5のようにCTL1~3や他のスイッチへルーパーを割り当てておくほうが無難だと思います。
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