「Karanyi Sounds Matra」レビュー!ハーモニックデュアルディレイで個性的な音作り!

Karanyi Sounds Matra はこんな人におすすめ
・Lofi曲や静かなシーンで使えるディレイを探している人
・音源にコスパを求める人
・テープディレイの音を突き詰めている人
Karanyi Sounds Matra はこんなプラグイン!

Karanyi Sounds Matraはアンビエントテイストの強いディレイプラグイン!
専用のウォッシュ コントロールを備えたディレイ オン ディレイのコンセプトにより、
リバーブとグレインをディレイにシームレスにブレンドして、ユニークで没入感のあるサウンドテクスチャを実現できます。
壮大なサウンドスケープや空間演出にこだわりたい人は要チェックなディレイとなっています。
Karanyi Sounds Matra レビュー
Karanyi Soundsは設定がお手軽なプラグインが多いのですが、
今回のMatraは設定値を細かく指定できます。
「Karanyi Sounds Matra」メリット
定番のテープディレイの音を土台にして壮大な空間演出ができるディレイ。
サチュレーションがついているのですが、テープのサチュレーションのようにMAXで激しくかかるものではなく、高域の透明度が強調されるようなサウンドになります。


Matra main
シュワシュワと吸い込まれるようなWASHサウンドが他のディレイではあまり見かけない機能です。
delayのデュアルレゾナントフィルターがサウンドデザインにいい影響を与えている印象。


色が変わるダークモードあり
テープディレイにあるCHORUSからWOWへの切り替わりが調整でき幅広く音作りができる他、
MOVEMENTの項目がありディレイが持続していくときの音に動きをつけられます。


Matra TWEAK
メイン画面のほか、右下にある「TWEAK」を押すと詳細設定画面へ切り替わり、
ディレイ、スプレッド、ドライブの詳細設定ができます。
要所々々でフィルターがついていて音作りの幅をますます広げられます。
ヴィンテージ機材のテープエコーを再現するプラグインと比べるとリバーブ・ディレイの密度が薄く感じるところもありますが、これがMatra自体の個性となっていると思います。
プリセット
プリセットは40個。
楽器・用途別に作られたプリセットが揃えられています。

使用例
1. ボーカルグリッチ:
「パルス」フィルターのLFO設定を高いレゾナンスで適用して、グリッチのあるボーカルエフェクトを作成します。2. スペイシーなディレイ:
「ウォッシュ」コントロールを使用してリバーブとグレインディレイを加え、インストゥルメンタルに広々としたアンビエントディレイを作成します。3. デュアル フィルター スイープ:デュアル フィルター設定を試して、低域と高域のカット周波数を分けて進化するサウンドスケープを作成します。また、カット周波数を自動化してみてください。LFO は、リズミカルなテクスチャを実現するのに適した方法です。
4. 彩度ハーモニー:
彩度を「接着剤」効果として適用し、ミックスに暖かさとまとまりを加えます。5. パラレルディストーション:
ドライブのドライ/ウェット比を調整して、ディストーション信号とクリーン信号をブレンドすることで、パラレルディストーションエフェクトを実現します。6. Tape-Style Drift:
テープのような不安定性を Delay Engine #2 に追加し、ビンテージ テープ ディレイのキャラクターを実現します。7. ダイナミックなフィードバックのうねり:
フィードバック制御を自動化して、時間の経過とともに進化するフィードバックのうねりを作成します。8. Filtered Drive:
信号がドライブに到達する前に入力フィルターを配置して、歪みの影響を受ける周波数成分を制御し、ダーティーなベースラインに最適です。
Sound
Karanyi Sounds 公式のMatraサウンドデモ。
まとめ
幻想的なボーカル テクスチャの作成からテープディレイエフェクトによるノスタルジーのまで作れる音の幅が広いディレイです。
価格帯が安めに設定されていることもあり、導入しやすいのも魅力的です。
Plugin formats: VST3, AU, AAX.
対応OS:Mac OS X 10.11以降、Windows 8 以降
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