iZotope Neutron4 EQを使う時に絶対押さえておきたいおすすめ3項目
NeutronはエフェクトラックのようにNeutron内にエフェクトモジュールを追加していくプラグインです。
Neutron単体として使う他、個別のエフェクトモジュールをDAWのトラックへ個別のプラグインとして使うことができます。(NeutronのAdvancedとNeutron4が対象)
Neutron3とNeutron4のEQの違い
2022年6月現在の最新版はNeutron4。
EQに関してはマスキングメーターの改良がされています。
機能 | Neutron3 Elements | Neutron3 Advanced | Neutron4 |
---|---|---|---|
12-band EQ | ○ | ○ | ○ |
Static EQ mode | ○ | ○ | ○ |
Soft Saturation mode | ○ | ○ | ○ |
Dynamic EQ mode | × | ○ | ○ |
Masking Meter | × | ○ | ○ |
Internal and external sidechain | × | ○ | ○ |
Available as a plugin | × | ○ | ○ |
Neutron EQ
NeutronのEQは最大12個までEQバンドの操作点ができます
操作点はそれぞれ自動で色が振り分けられます。
操作点は作成した順に番号が割り振られます。
Neutron EQを使う時これだけは絶対押さえておきたい3項目
Neutron公式マニュアルには機能詳細や使い方ガイドが書かれているので、一度目を徹しておくと良いです。
イコライザー(Equalizer (EQ)) – Neutron 3 Help Documentation
と言ってもマニュアルを読むのが面倒くさいのは事実です。
そこで絶対押さえておきたい項目のみ記述していきます。
OSのファイル操作同様に「Shift」を押してから別の操作点を選択すると「複数選択」と「同時操作」が可能です。
覚えておくと作業効率アップなショートカット
ポイント
[1]
「Option」を押しながら操作点を動かすと『ソロ』(Sを押したときと同じ)
[2]
操作点「ダブルクリック」で0dBの位置に戻る
[3]
好きな場所に操作点を追加する場合はEQスペクトラム上を「ダブルクリック」
[4]
操作点を消す場合は個別のXを押す。もしくは「Backspaceキー」
Learn機能
右上にひっそりとある「Learn」のボタン
この機能がなかなか便利です。
Learnボタンをクリックして、歯擦音やレゾナンス、そして低音の暴れなど、オーディオ信号の中で目立つ周波数をインテリジェントに特定してEQ操作点を配置します。
要するにLearnボタンを押した後、EQを処理したほうが良さそうな箇所を操作点が自動で動いて教えてくれる機能です。
マスキング表示
楽器同士の鳴っている音程が重なりお互いが聞こえにくくなる現象をマスキングと呼んでいます。
二人が同時に声を出して喋ると何を話しているかわからなくなりますよね?
同時に楽器が鳴っている状態だけど2つの音を聞こえやすくするため、帯域の棲み分けをするのが一般的です。
どちらかにEQカットの処理を入れてマスキングが起こっている箇所を手直しします。
ただミキシングに慣れていないと「どこがマスキングされているのがわからん…」となるのが普通です。
そこでNeutronがマスキングされている箇所を教えてくる機能がマスキング表示機能です。
マスキング表示させたい2つのトラックにNeutronを挿しそれぞれに名前をつけます。
マスキングされている箇所は赤くハイライトされます。
色が明るくなるほど強いマスキングになっています。
画面中央上にあるSensitivity(感度)を上下することでマスキング検出率を調整します。
なお【マスキングは必ず処理しないといけないというものではない】のがミキシングの難しいところです。
マスキング対象に選んでいるNeutronは、画面下のタブで切り替えて同一画面でEQを設定できます。
いちいちNeutronを開き直さなくても良いのが便利です。
■スペクトラムアナライザー上の表示
入力信号: EQモジュールの入力信号はダークグレーで表示されます。
出力信号: EQ処理された出力信号は白い線で表示されます。
白い線は全部のEQバンドを合成したフィルター表示。
■目盛り表示の切り替え
左上に「目盛り表示の切り替え」があります
EQの用途に応じて目盛りを切り替えると使い勝手がよくなります。
Neutronを立ち上げたときの初期状態は「Ext Log」
・リニア・スケール(Linear)
高域を強調表示、EQにおける「エア」と呼ばれる音の明度を調節するのに便利
・メル・スケール(Mel)
人が感じる音程を視覚化
・ログ・スケール(Log / Ext Log / Flat Log
一般的なEQ操作に便利
・ピアノロール(Piano Roll)
初期設定のExt Logスケールの下部にピアノロールを配置
EQバンドがどの音程に当たるかを把握できる
iZotope Neutron4 レビュー
iZotope Neutron4に上げる価値はあるか?レビュー >>
iZotope Neutron の購入はこちら
Neutron上位版は使えるエフェクトを単体プラグインとして利用できます!
複数プラグインがまとめてGETできると考えるとかなりお得で、長く付き合っていけるプラグインです。
コメントはこちら