クラッシックギターとアコースティックギターの違いとは
電気の信号を使わないで、ギター本体だけで鳴らすギターを「アコースティックギター」と呼びます。
アコースティックギターのカテゴリの中に「クラッシックギター」があります。
アコースティックギターは大きく分けて
スティール弦をつかうものと、ナイロン弦をつかうものに別れます。
楽器屋さんではナイロン弦をつかうものをクラッシックギターとして分類しています。
■アコースティックギターとは
ギターには電気を使うものと使わないものに大きく別れます。
電気を使うものをエレキギター、使わないものをアコースティックギターとして分類しています。
電気を使わないアコースティックギターは、ギターを鳴らしたときに音の響きが大きくなる用、
板を組み合わせた中が空洞になっています。
ギター本体の大きさが大きくなるのに比例して音量もあがります。
電気を使うエレキギターは中が空洞のものもありますが、
基本的には木の塊です。
本体だけでは大きな音が出せません。
そのかわりにピックアップと呼ばれるマイクがついており、この部分が弦の振動を拾って電気信号にかえてアンプへ送ることで
音量を大きくだせます。
一方、電気をつかえるようにピックアップを内蔵もしくは取り付けしてあるアコースティックギターの種類で「エレアコ」と呼ばれています。
■クラッシックギターとは
クラッシックギターはアコースティックギターの中での一つの種類です。
ぱっと見てクラシックギターとして分かる違いとして以下があります。
・ナイロン弦がはってある
・ギターヘッドのデザインがスロテッド・ヘッドを採用している。
・ブリッジへ巻きつけて弦を固定している。
ナイロン弦がはってある
昔のクラシックギターは動物の腸(gut)を使ったガット弦を利用していたため
ガットギターとも呼ばれます。
ガットギター=クラッシックギターとして認識しておいて間違いありません。
クラッシックギターはガット弦の代わりにナイロンで作られた弦をはってあります。
フォークソングで使用されるのはスティール弦のアコースティックギターです。
フォークギターなどと呼ばれることもあります。ゆずが使っているもフォークギターです。
こちらにはスティール弦が貼られています。
以下スティール弦のアコギをフォークギターとします。
楽器屋さんでアコースティックギターもしくはアコギが欲しいと言った場合には、スティール弦のアコースティックギターが対象になります。
クラッシックギターといえばナイロン弦のギターになります。
ギターヘッド・ブリッジの違い
弦をギターのヘッドへ巻きつける際に、クラッシックギターではスロテッドへ巻きつけるスロテッド・ヘッドを採用している場合が多いです。
またブリッジ側へ弦を通す際にフォークギターではブリッジに開いている穴に落としてピンで固定するのに対し、
クラッシックギターはナイロン弦をまきつけて固定します。
クラシックギターは名前の通り伝統的な形状をしていて、
ハイフレットを弾きやすくするカッタウェイ仕様にしたものはほとんどなく、一般的なクラッシックギターはどのメーカーも形はほぼ変わりません。
標準的な弦長は650mm。
トップ材としては「スプルース、シダー」がよく使われます。
クラッシックギターは伴奏と主旋律を同時に演奏する曲を指で演奏するため、指板の幅が他のギターに比べて広くくなっています。
クラッシックギターも同様に電気をつかえるようにピックアップを内蔵もしくは取り付けしてあるアコースティックギターがあり
こちらは「エレガット」と呼ばれています。
クラッシックギターがよく使われる演奏ジャンルとしては、
J.S Bach Bourree BWV 996 のような昔の曲をギターで演奏する「クラシック」、「ジャズ」、「ボサノバ」、「フラメンコ」などがあります。
フラメンコでは、踊り手を盛り上げるべく、リズムの歯切れがよく、鋭い音が好まれるので、フラメンコで利用されるギターではボディが薄く、弦高が低いものが利用されます。
楽器として求められるボディの材質や演奏方法が違うので、もしクラッシックギターを購入する際には、
クラッシックギターとして使うのかフラメンコ向けの音の歯切れのよいギターを選ぶのか決めておきましょう。
■アコースティックギターの分類
それではアコースティックギターにはどれだけ種類があるのでしょうか?
・アコースティックギター(スティール弦)
・クラッシックギター(ガット弦)
・エレアコ(スティール弦)
・エレガット(ガット弦)
大きくわけてこの4タイプに分けられます。
演奏する目的に応じてギターの仕様が細かくわかれていきます。
■オススメクラッシックギター
Ibanez アイバニーズ GA30TCE
Ibanezのエレガットです。
入門用としてちょうどいい価格帯。
Ibanezのギターは音が固め。ボディは薄く取り回しがよいため練習用にぴったり。
ヤマハ サイレントギター ナイロン弦仕様 ナチュラル SLG200N NT
ボディがごっそりくり抜かれているギター。
スティール弦(SLG200S/NT)、ナイロン弦(SLG200N/NT)仕様の2タイプがあります。
音を大きくするためのボデイがないため、日本の住宅事情で夜間など大きな音がだせないときの練習用として向いています。
アコースティックギターらしさを追求してつくられているためもちかえたときの違和感も小さいです。
本体の鳴りが小さいのでハウリングがほぼないためライブなどで使われることがあります。
田川伸治さん(DEEN)など実際ライブで使っているプロギタリストもいます。
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