ESP SNAPPER SYU Custom "SYUNAPPER-II"」GALNERYUSのSYUのNEWシグネチャーモデル
日本のメタルバンドGALNERYUSのギタリストであるSYU氏のNEWシグネチャーモデルが追加されました。
SYU氏のシグネチャーモデルはランダムスター型の「CRYING STAR」やフライングVタイプの「CRYING V」のような変形タイプギターだったため、彼のファンは今回のモデルチェンジに驚くことでしょう。
■公式URL
ESP | Artist Series | Syu
今回のモデルはESPのスタンダードモデル「SNAPPER」をベースにカスタマイズしたもの。
「ESP SNAPPER SYU Custom S “SYUNAPPER-I”」「ESP SNAPPER SYU Custom H “SYUNAPPER-II”」の2タイプが用意されます。
搭載されているピックアップは出力が弱めの物がチョイスされているので、メタル以外のジャンルでも幅広く活躍できるストラト系のギターとして期待できます。
「ESP SNAPPER SYU Custom S “SYUNAPPER-I”」
SYUNAPPER-Iはシングルコイルの搭載モデル。
中央のセンターピックアップは配線されていません。
ピックアップ | 種類 |
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ネックピックアップ | Seymour Duncan SSL-6 |
センターピックアップ | Seymour Duncan SSL-2 (Dummy) |
ブリッジピックアップ | Seymour Duncan SSL-6 |
Seymour Duncan SSL-6 Custom Flatはヴィンテージテイストを残しつつ出力が強めなピックアップです。
トーンチャートは「Treble7,Mid4,Bass5」となっていますがそれほどハイがきつくすぎることはなく扱いやすい印象です。
項目 | 詳細 |
---|---|
マグネット | Alnico V Rods |
直流抵抗 | 13.00k |
■Seymour Duncan SSL-6
ピックアップセレクターは3Way。
マスターボリュームとトーンノブの間にあるボタンは「キルスイッチ」でボタンを押すと一瞬ボリュームが切れます。
連打する速度で音を細かく切っていくことができDJプレイヤーのようなサウンドも出せます。
レスポールなどで使われるスイッチ奏法よりもっとスリリングにできます。
トリッキーなプレイをしたいときに有効。
キルスイッチはBucketheadなどが使っています。
カラーリングはBlack Satinでマットな色合いが大人びた感じを演出します。
「ESP SNAPPER SYU Custom H “SYUNAPPER-II”」
SYUNAPPER-IIは2ハムバッカー搭載モデル。
ピックアップ | 種類 |
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ネックピックアップ | Seymour Duncan SH-1n |
ブリッジピックアップ | Seymour Duncan SH-16 |
Seymour Duncan SH-1n ’59 model™はオールドPAFを再現したモデル
ジャズの音色から強く歪ませたロックサウンドまで幅広くカバー
トーンチャートは「Treble8,Mid3,Bass6」
項目 | 詳細 |
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マグネット | Alnico V Bar |
直流抵抗 | 7.6k |
Seymour Duncan SH-16 59/Custom Hybridはヴィンテージ感のあるSH-1、ハードにドライブさせて力強いサウンドを出すSH-5との
組み合わせたハイブリッドモデル。
ヴィンテージ感を残しつつパワーも出したいユーザーに好まれて使われています。
トーンチャートは「Treble8,Mid8,Bass6」
項目 | 詳細 |
---|---|
マグネット | ALNICO 5 |
直流抵抗 | 11.2k |
ピックアップセレクターは3Way。
こちらのモデルはキルスイッチの代わりにフロント、ブリッジピックアップをシングルコイルに切り替えられるミニスイッチが搭載されています。
音色の幅はSYUNAPPER-IIの方が色々作れそうです。
カラーリングはCRYING Vで使われているTitan Metal.
写真だとわかりにくいですが黒の色の中にラメが入っています。
暗い場所ではラメが目立ちませんが、明るい場所にでるとラメが強調されるため、照明が当たったときにステージ映えしてバッチリ目立ちます。
共通仕様
2モデルに共通しているのは以下です。
項目 | 詳細 |
---|---|
ボディ | Alder |
ネック | Hard Maple |
指板 | 24フレット メイプル指板 |
ネックの長さ | 648mm |
ネックジョイント | Bolt-on (T-5 Ultimete Access) |
ペグ | GOTOH SG360-07 |
ブリッジ | ESP FLICKER-III (w/ESP Custom Lab Tremolo Tone Spring 2) |
ナット | Unbleached Bone (42mm) |
気になるのが「T-5 Ultimete Access」というネックジョイント。
詳細画像が公開されていませんが、ESP SNAPPER Fujioka Customで導入されているチタン製のネックセットプレートを使った5点止めのジョイントであると予想されます。
画像はESP SNAPPER Fujioka Customのもの。
ジョイント部分のハイポジションプレイがスムーズに演奏できることが期待できます。
旧モデルとの比較
旧モデルCRYING STARシリーズのネックの長さが628mmだったのに対して、648mmと長くなっています。(ESP CRYING Vは648mm)
現在のラインナップでは木材にマホガニー材が使われているモデルが多かったのですがAlderに変わっていることでサウンドの変化が期待できます。
ピックアップがヴィンテージ感のあるものが選ばれているので、旧ラインナップよりジャンル幅の多様性が出ているのが面白いところです。
ESP SNAPPER SYU Custom H SYUNAPPER-II 試奏した感想・レビュー
2018-04-22追記
渋谷のイケベ楽器にSYUNAPPER-IIがありましたのでENGLのアンプで試奏してきました。
アルダー材を使った本体は重すぎず軽すぎずバランスのよいストレスない重さでした。
重すぎると肩がこわれちゃいますしね。
僕の場合ですが「ギターを選ぶ時ハイフレットに指がストレスなく届くのか?」に重きを置いています。
レスポールはハイフレット弾きにくいですし。
ジョイント部のハイフレットの弾きごたえもよく指の稼働部位にストレスを感じませんでした。
Seymour Duncan SH-16の出音はミッド域をガンガン出したい人には弾いていて楽しいと思います。
低域がほどよく出過ぎていないのでバンドの音抜けで心配することはないでしょう。
これぐらい出ないとメタルバンドではギターが抜けてこないのかな?と思ってしまうほどのTONEを全開にすると耳が痛い出音でしたので、普段使っているアンプでのピッキングとTONEノブの調整の研究が必要になるかなと思います。
ピックアップのコイルスプリットさせた音は充分ストラトっぽいニュアンスが出せます。
TONEノブとの組み合わせでロックよりの幅広いサウンドが作れます。
SNAPPERは昔ながらの定番ギターのシェイプですので、ストラト好きでメタルをやりたい人に向いてますね。
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