【レビュー】BOSSのギター用マルチエフェクター「GT-1 」を弾いてみた
BOSSのギターマルチエフェクターGTシリーズのサウンドが手軽にだせる「GT-1」がリリースされました。
2016年10月に発売されて以来、2017年2月現在いまだに在庫切れの店があるほどの人気商品になっています。
プロギタリストも使用している人の多いBOSSのマルチエフェクターフラグシップモデル「GTシリーズ GT-100」のサウンドを
小型化しさらに低価格化したマルチエフェクターと言っても過言ではありません。
GT-1 おすすめな理由
「GT-100」は音は良いのですが,エフェクターと収納するボードを用意するとかなりの重量と大きさになり移動が大変。
使っていくうちに外へ持ち出すのが面倒になってくるのが不満という問題がありました。
GT-100は4.8kgあり収納するエフェクターボードと合わせると5kg超えです。
移動慣れしていない場合、キャリーカートがないとリハ前に腕がパンパンになって、リハ自体に影響がでるレベルです。
とにかく持ち出すのが面倒なのですね。
このマルチエフェクターGT-1。
何と言っても魅力的なのは、GT-100に近いBOSSフラッグシップ・レベルのサウンド品質を維持しています。
そして、BOSS ME-25程度のコンパクトサイズ(305(幅)× 152(奥行)× 56(高さ)mm)でありながらも
フットペダル付属したまま、ギターバッグに収納可能なため、持ち運びが用意であることでしょう。
ギターバッグのポケットに収められるという点では、持ち運びする利点としてかなり有効で、
狭いステージでも場所を取らずに持ち込めることになります。これは大きなメリットです。
またストリートでも使えるようにアルカリ電池(単3形)×4で最大7時間の電池稼働が可能な仕様になっています。
電池を入れた重量でも1.3kgと軽量設計なので本当に移動が楽です。
・BOSS GT-1 Guitar Effects Processor
公式のプロモーション動画です。
BOSS GT-1のマニュアルはどこに・・・
最初に注意点として。
説明書は簡単ガイドのみ同梱されていて、細かい使い方はローランドのサイトから説明書をダウンロードする必要があります。
同梱されている簡単ガイドが「GT-1 取扱説明書」にあたります。
ローランドのサイトからダウンロードできる「GT-1 パラメーター・ガイド/サウンド・リスト」「BOSS TONE STUDIO for GT-1 の使いかた」は
GT-1の使い方を攻略&マスターしていく上で必需品になるので必ず目を通しておきましょう。
とくにプリセットパッチは100近くあるので、プリセットパッチ一覧を使う前に目を通しておくとサウンドのイメージが沸きます。
BOSSのマルチエフェクターを細かいパラメーターからいじり倒すのが本当に久しぶりだったので「ここまでできるようになったか!」」技術の進歩に驚きました。
BOSS GT-1 感想
何度も言ってしまいますが、GT-1はやはり
何と言っても1.3kgの軽量ボディがとにかく素晴らしい。
・雑誌程度の大きさで、アンプへつなげるためのギターシールドと一緒にギターバックのポケットに入る!
・エフェクターケースいらない!
・両手が塞がることなく移動できる!
・背中が全然重くない!
電車移動派の人には非常にありがたいですね。
ストリートライプ、旅行先でちょっと弾きたい、結婚式二次会の出し物で使いたいなど、大荷物を搬入できないときに重宝しそうです。
裏面に脚用ゴムが付いているので思いっきり蹴っ飛ばしたりしない限りは動き回ったりしません。
不安な場合はエフェクターボード+マジックテープで補強しましょう。
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ペダルスイッチは踏みやすいように若干角度がついています。
小さめの筐体の影響か、フットスイッチとなりのCTLスイッチとの間隔が狭いです。
ブーツなどの横幅が大きい靴をはいている場合、右側のCTLスイッチを踏む時にエクスプレッション・ペダルがぶつかることがあるかもしれません。
操作ミスを減らすために、横幅の広い靴でスイッチを踏む練習は事前にしておいたほうが無難でしょう。
これは小型エフェクター・フットペダルの宿命ですね。
スイッチの周りが光るのでフットペダルの視認性はBOOSS製品の中で一番高いと感じました。
暗いライブステージなどでもこれだけ明るければ十分です。
input端子へギターシールドを差し込むだけで起動するのも使い勝手が良いところですね。
サウンド・音作り
肝心のサウンドについてです。
GT-1では設定画面から、事前に接続先の設定(Output Select)が必要です。
オススメは「ローランド ジャズコーラスのリターン接続」にして
アンプをJCのリターン端子へ差し込んで音を出すやり方です。
これが一番音圧が出るのではないかと。
サウンドの素の音を聞くには「Line Output」に設定しておき
ヘッドホンをGT-1につなげて聞くのが良いでしょう。
最初からのプリセット集はこんな音がでますよ程度で、エフェクトがキツめに設定されています。
そのため実際のバンド演奏で使うためには、エフェクト音を少し減らしていくなど調整が必須です。
歪ませていくとやはりこれぞBOSSの音がします。
ただプリアンプタイプが多く用意されていて、エフェクターの接続順番を変えることができるため
作り込みが得意な人ならこれぞBOSSの音にならない使い方もできそうです。
モジュレーション系のサウンドが豊富に用意されているので、
リアルタイムでのサウンドの種類が多く必要なアニソン系ではかなり重宝します。
歪が命なハードロックやメタルだと、アナログのエフェクターをつないだほうが納得行くサウンドが作りやすいかもしれません。
音を出してみて気に入ったプリセットです。
・U51 Brown snd for
・U64 Metamorphosis
・U77 Lezly heaven
・U86 80S Jazz fusion
・U87 Mild Jazz
サウンドパッチは上矢印と下矢印が付いたスイッチともしくは、
1番のノブを回して切り替えていきます。
右端にある「Ctl1スイッチ」でエフェクトの切り替えが可能。(踏むたびにオンオフになるToggleタイプか踏む間だけオンになるMomentのどちらかを選ぶ)
ハマりやすいのがエフェクトエディットはセーブ方法です。
専用のセーブボタンが用意されていません。
Write- ExitとEnterを同時押しすることでセーブされます。
これを覚えておかないと、GT-1自体でのサウンド編集が完了しません。
パッチリストの順番はTone Studioでライブセットを作って、Tone Studioからドラッグしてパッチをコピーしてならべていくことになります。もしくはApply LiveSetから選択したライブセットを一括適応させることになります。
ライブ演奏だと、スイッチ数の少なさが不安材料になるのかも最初に感じました。
しかし、「Ctl1スイッチ」でのエフェクトの追加切り替えや、パッチリストを並べ替えをきっちり設定しておけば
十分対処が可能です。
どうしてもスイッチが足りなくて不安な場合は、外部スイッチも一つ追加すれば良いので、利用範囲が更に広がります。
飛び抜けてクオリティが高いわけではないが、安定した及第点のサウンド品質、
使い勝手の良さと持ち運びの手軽さ、コスパを踏まえるとかなり良い機材ですね。
対抗馬のZoom G3Xnと比較されますが、どちらにも言えることは共にこれ一台あれば大抵のことはできます。
パラメーターもこまかく調整できるのでよくある「○○っぽい」「○○風」なサウンドも使いこなせていければある程度はそれらしく再現できます。
どこまで突き詰めていくのか次第で使用状況が変わってくるかと。
在庫ありの店を見つけたらとりあえず即買いしてみるのもありかも!?
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