
「 Inphonik RX1200 」
RX1200はこんな人におすすめ
・Lo-Fi曲を作る人
・90年代の音を再現したいヒップホップトラックメーカー
RX1200とは? サンプラープラグイン
12ビットのAKAIのラック型サンプラー「S950」を再現したプラグイン「RX950 Classic AD/DA Converter」に引き続きサンプラーサウンドを再現する新作が登場。
「Inphonik RX1200」は90年代初頭のヒップホップやハウス ミュージック ジャンルの出現に貢献した有名な12Bitサンプラーである「E-mu SP-1200」をエミュレートしたプラグイン。
ヒップホップの発展に大きく貢献した元の実機は非常に人気があり、2020年には「SP-1200」35周年記念モデル が登場しています。
オリジナルのSP-1200は中古市場だと70万円程度します。
RX1200 12-bit Sampler Instrument (VST/AU/AAX/RE plug-in)
RX1200 demosongs
Inphonik RX1200 レビュー
「Inphonik RX950 Classic AD/DA Converter」を使っていたのでRX950と同じくトラックに挿すのかと思いきや、RX1200はInsturumentsでした。
最新のドラムマシンのような全帯域がドッと出るサウンドにはなりませんが、12ビットということで鮮明さがない分、音の太さを感じられます。
操作方法も極めてシンプルで、上のPADでTune,Tune,Decay,Miwを切り替えてフェーダーで操作し、下のPADでバンク切り替え、それぞれの音を調整します。
12ビットの音のダーティーさがクラッシックなHiphop感を演出できます。
内蔵エフェクターは一切付いていませんが、12bitということでLo-fiな太さが出ます。
注意点
RX1200発売の情報を聴いた時、〚テープマシンのプラグインのようにマスターセクションに設定してSP1200サンプラーを通したような音にできるのかな?」と思い込んでいていて必死にプラグインリストを探していました。
RX1200はインストゥルメントですので、サンプラーとして起動します。
この点はちょっと導入当所にガッカリしてしまった点です。
収録されているドラムキットのプリセットは音のアナログ感があって太い音が出るので
使い方を紹介していきます。
使用感
プリセット
プリセット一覧で音が入っている箇所が確認できます。
プリセットAlive and Kickinの場合には全部のマスが塗りつぶされているのて、C~Gの間のkeyでC4までに音が収録されています。

「Inphonik RX1200」マニュアルより
プリセットのTemplateCollection
ちょっとややこしいのがプリセットのTemplateCollectionです。
これは各PAD配置の設定値をテンプレート化したものです。
初期状態だとPADにサンプルの割当がされていないので、どのPADを押しても音は鳴りません。
設定テンプレートをもとに使いやすいよう自分でカスタマイズしていくためのプリセットです。
Inphonik RX1200 使い方
こちらはサンプラーエディット画面。
SAMPLE EDIT画面で読み込むサンプルを指定します。
右上の「AUTOPLAY」にチェックをいれておくとサンプルを上下キーで選んだときに音が自動で鳴りサンプルを確認できます。
初期状態で用意されているサンプル素材を割り当てていくことはもちろん、PLACEよりハードディスクから場所を指定して、自分の手持ちサンプルも読み込ませることができます。


PADに割り当てたサンプルはMENUから調整できます。
PADの色を変える場合もMENUから。
MENUでできること
・Nomalize,
・Truncate,
・Reverse
・Revert Sample
・Clear PAD (PADの割り当てを空にする)
波形のエディタではサンプルを鳴らすSTART,ENDを決める他、ループで鳴らす設定もできます。
「ループしない / 前方向再生をループ / 再生・逆再生を繰り返すループ」の3パターン。

PADの列A~Dを指定「 ALL 」の場合は全PADが表示される。色の無いところはサンプルが入っていない。
Factory Collection には、
・122 個のキック、
・139 個のスネア、
・169 個のハイハット、
・47 個のタム、
・32 個のシンバル、
・120 個のパーカッション、
・50 個の FX、
・32 個のベース、
・41 個のキー、
・151 個のスライス、
・およびその他 33 個が含まれています。
スピード変更
元となった実機のSP-1200に保存できるメモリ限られていたため、サンプリング メモリを節約するために、SP-1200 の所有者は、33 RPM レコードを 45 RPM でサンプリングし、その後 SP-1200 のサンプルを調整して元の速度に戻すことがよくありました。
この手法によりサンプリング時間は 2 倍になりましたが、音質は低下しました。驚くべきことに、この変更されたサウンドはヒップホップ プロデューサーの間で人気となり、90 年代のベストセラー レコードの多くに SP-1200 が使用されました。
ヒップホップの歴史に名を残すヒップホップDJ「ピート・ロック」によるSP1200を使ったビートメイクシーン。
ピッチシフトの発音を遅くしたときのサンプル劣化がでダーティーさを表現していました。
スピードを変更する手法をプラグイン版でも再現できるようSPEEDの項目が用意されています。
すべて同じサンプルですがスピードを変化させると音程が変わっていくので、幅広い音作りができます。
■x1/2 スネア
■33RPM スネア
■45RPM スネア
■x1.5 スネア
■x2 スネア
■78RPM スネア
ピート・ロックのビートサウンドを再現するには欠かせないSP1200に近い音が「Inphonik RX1200」で再現可能です。
リズムパターンのプリセットは無いため、ビートメイク時には自分でMIDIパターンを組んでいく必要があるのと、エフェクターが一切入っていないためエフェクトをかけたいときは手持ちのものを使うことになります。
エフェクターが入っていない割に気持ち悪いくらい出音が太いので、Hiphop以外のジャンルでのドラムマシンとしても利用可能。
Hiphop由来の太いビートサウンドを作り上げるのに一役買ってくれるプラグインです。
RX1200でマルチアウト設定
RX1200でマルチアウト設定を行うにはPADの画面で、PADを選んでから
ディスプレイの「OUT」を出してチャンネル番号を選びます。

RX1200のマルチアウト設定
見た目の問題もあったのでしょうが、毎回PADを選ばないと、どのチャンネルにマルチアウトしているか見られないのが残念です。
マルチアウトチャンネルは一目瞭然にしてほしいですね。
各種設定
右上の歯車アイコンを押すと設定画面が表示されます。
ウィンドウサイズの変更
DISPLAY ZOOM で 100%,150%,200%から選んで
モニターにあわせウィンドウサイズを変更できます。
MIDIの配置をつなげて並べたい
KEYBOARD LAYOUTで「Linear」を選ぶとBANKが並べて押せるようになります。
オクターブで切り替えするにはMIDI鍵盤数が足りない時等に使える設定。
バーチャルポリフォニックレイヤー
「1パッドで複数の音を発音できる機能です」と書かれていましたがStudioOne5の環境でうまく動作しませんでした。
専用のPADが必要なのかもしれません。
概念としてはA1のPADを押したときにポリフォニックレイヤーで設定した数のサンプル数が鳴らせるというものです。

「Inphonik RX1200」マニュアルより
RX1200の特徴:
・12ビット/26.041kHzのサウンド処理
・32 個のサンプルスロット
・チューン/ディケイ/ミックス設定
・8つの割り当て可能な出力
・切り替え可能な 4 極共振 SSM2044 ローパス フィルター
・入力アンプステージのモデリング
・無制限のサンプル長
・ノートグループと同時発音数の出力チャンネル設定
・ステレオおよびモノラルのサンプル再生
・ベロシティ感度
・ビジュアル波形サンプルエディタ
・MIDIクロマチック演奏
・900以上のサンプルと50のプリセットのファクトリーコレクション
RX1200の買い方
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私もメールを問い合わせした後、日本語で返信が届き驚きました。

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