「Eventide SplitEQ 」レビュー!トランジェントとトーナルを分けて処理する新EQプラグイン
「SplitEQ」はこんな人におすすめ
・新しいEQを試してみたい人
・積極的にEQで音作りしたい人
「SplitEQ」はトランジェント音とトーン音を分けてEQ処理出来る!
■MEET a NEW GENERATION of EQs! (with Eventide SplitEQ)
EQを使って音作りを突き詰めていけるクリエイティブな可能性を秘めているプラグインだと感じました。
「SplitEQ」はH949 harmonizerやリバーブのエフェクトで著名なEventideのEQプラグインです。
昔からある老舗オーディオエフェクトメーカーです。
そんなEventideから新しいEQプラグインが登場しました。
一見すると8バンドのフィルターを備えたパラメトリックEQなのですが、
トランジェント音とトーン音を分けてEQ処理することができるプラグイン。
今までのEQの操作感で様々な音作りができるまさにゲームチェンジャーです。
■用語解説
トーナル(Tonal):主にトーン(音色)ですがSplitEQでは「持続音、倍音、音色、アンビエンス」を編集します。
トランジェント(Transient):「トランジェント= 一時的」 の意味で、音の立ち上がり(アタック音)から減衰していく部分、音が鳴る箇所、消える箇所を示す
トランジェントをうまく処理することで適切なアタック音を表現することが可能になります。
トランジェント側ではノイズ、ポップ、マイク破裂音、歯擦音、アタックといったサウンドを操作します。
EQでトーンを補正すると迫力がなくなってしまった…ということはミックスあるあるで、突き詰めていくとアタック感がなくなりトランジェントが失われてしまったので、トランジェントシェイパーのプラグインを改めて入れ直したなんてことがあります。
後々でトランジェントシェイパーを入れれば良いじゃない!と思われるかもしれませんが、一つのプラグインに統一してあることで作業工程をへらすこともできますし、EQカーブ多彩なEventide SplitEQを使うことで新しい音に巡り合える可能性もあります。
SplitEQの特徴
■SplitEQ in Action: Drums, Bass, Guitar and Vocals
■SplitEQ Masterclass: Mixing Drum & Beats with Paul “Willie Green” Womack
Eventide SplitEQの使い方
SplitEQではEventideの特許取得済みのStructuralSplit™テクノロジーにより、オーディオデータをトランジェント信号とトーン信号に分割します。
SplitEQ上では2つの色分けで見やすく整理されています。
- トランジェント信号(Transient) :緑
- トーン信号(Tonal):青
指定した帯域だけを聞くソロボタンのアイコンも「トランジェント:緑、トーン:青」で表示されますので、
使いこんでいくうちに色で判別できるようになります。
Eventide SplitEQのUI
プリセットバーで用意されたプリセットから最適なものを選びます。
用意されたプリセットは150以上。
パターン豊富なプリセットを当てはめていくだけでもかなり自然な良い感じに仕上がりますので、DTM初心者でも難しく感じずにEQを使えます。
A,Bで2個セットし設定比較ができます。
userguide(説明書)等SplitEQのインフォメーション情報は「i」のボタンから。
虫眼鏡アイコンはウィンドウ自体を拡大縮小させるのではなく、EQの波形を拡大縮小できるユーザーの欲しかったズーム機能です。
もちろんウィンドウの拡大縮小もできますよ。
中央のEQの波を表示させるPLOT、数値を指定して波を決めるBAND EDITORが用意されています。
BAND EDITORはEQのセクションとPANのセクションに分かれて設定が可能です。
PANセクションに切り替えればステレオ処理、m/s処理の対応も思いのまま
EQカーブは
・Peak
・Notch
・High Shelf
・Tilt Shelf
・Bandpass
の6つが設定できます。
スロープは6~ 96dB / octave
下の画像のようなストンと落ちるEQカーブ処理もできます。
一番下の部分がStructural Split Controlsの項目。
Sourceで楽器を選びそこからSeparation,Decay,Smoothingの項目を設定していきます。
マスターOUTPUTにあるTonalのソロボタンを押してTonalのみを聞くようにしていから設定値を変えていくと変化がわかりやすいです。
この項目はプリセットごとに細かく設定されているので、最初のうちはそこまで気にしなくても良いと思います。
Eventide SplitEQのレビュー
トランジェント処理とEQの処理を同時にできるという超細かく設定できるEQです。
ドラムのEQ処理をしたと場合に削って聞きやすくなったのは良いけどアタック感がなくなってしまった、音が細くなってしまったなんてときにトランジェント処理をするのですが、
同時に見られるのが非常に便利です。
EQの質も濁り感がなくて上質なのはEventideクオリティです。
それでいて動かしたときの追従性が操作感が良いのでストレスが少なく気持ち良いEQの作業ができました。
掴んだバンドが軽くマウスを動かしただけで、追従するのでEQ、トランジェントを変えたい箇所が見つけやすく時間短縮になります。
ウチではStudioOneを使っていますがStudioOneのEQプラグインの場合、動かそうとするとマーカーが付いた点がある箇所をいちいちクリックしないとだめなので非常に面倒なんですよね。
SplitEQではプリセットがしっかり作り込まれているので,EQにそこまでこだわっていない人はプリセットを選ぶだけでサクッと終わりますのですごい時短効果ありますね。
EQを設定していくとき、高音域がちょっとうるさいとか中域をあげて音の主張をしたいとかどの処理をするか決めてEQを操作すると思うのですが、
プリセットのフォルダを選ぶ時に、どうするかを提示してくれるのでプリセット選びがものすごい楽なんですよね。
EQの用途を選んでから、どの楽器にEQを適応させるか決められるので
あーでもないこーでもないとプリセットを決められない時間が減ります。この分け方もEQの機能と同じくらい感激しました。
目玉機能になっているStructural Splitの設定もプリセットでバッチリ。
みんな大好き「FabFilter Pro-Q3」の対抗馬で「」がでてきたと思ったら「Kirchhoff-EQ」が発売されてさらにSplitEQが出てきているのでどれを選んでいいか迷いますがSplitEQも同列できるクオリティです。
プリセットで楽したい人、積極的にEQで音を作っていきたい人にとってはかなりの即戦力EQですね。
ただし、「FabFilter Pro-Q3」「Sonnox Claro」にあるマスキングしている箇所が視覚的に表示される機能はありませんのでその点だけ注意です。
「Eventide SplitEQ」サンプル動画
■Introducing SplitEQ Plug-in: A New Era in Equalization
SplitEQ の購入はこちら >>
※ トランジェントとトーナルに分離できる画期的EQプラグイン!!!
「SplitEQ」の買い方
SplitEQを購入するなら「Plugin Boutique」がお得に買い物できます。
定期的に変わる購入時のおまけプラグインがもらえる他、サイト内で使えるバーチャルキャッシュ(ポイントみたいなもの)がためていけます。
[st-myblock id=”30671″]
SplitEQ まとめ
発売直後EQを使うエンジニアたちが騒ぎ出した話題性のある多機能EQプラグインです。
積極的にEQを使っていきたい人、新しいものを試したい人にとっては一度試す価値あります。
SplitEQの購入はこちら >>
SplitEQの最安値は?
SplitEQ 過去セール履歴
イントロセール・2021ブラックフライデーセール時 【44%OFFセール】
2022年3,4月 27%OFFセール
【2023/2/28まで 44%OFFのセール中!】 ¥ 26,439 ⇒ ¥ 14,623
コメントはこちら