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まだ「チャンネルストリップ」で消耗してるの?Waves SSL EV2 Channelが「別次元」である理由

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DTMを嗜む者であれば、誰もが一度は憧れる「SSLサウンド」。 数あるエミュレーションプラグインの中でも、Wavesの「SSL 4000 Collection」に含まれる「SSL E-Channel」は、長年にわたり業界標準として君臨してきました。

あの黒いシックなGUI、直感的な操作性、そして通すだけで「っぽく」なる魔法のようなサウンド。 私自身、ミックスの第一歩はE-Channelと共にありましたし、今でも愛用者が多いレジェンドプラグインであることに疑いの余地はありません。

しかし、2021年。Wavesはその伝説を自らの手で塗り替えるべく、新たなプラグインを世に放ちました。 それが、「Waves SSL EV2 Channel」です。

Waves SSL EV2 Channel

「またコンソールエミュレーションか…」「E-Channel持ってるし、もう十分だよ」

正直、私も最初はそう思っていました。 プラグインのフォルダには、他社のSSLエミュレーションも既にいくつか眠っています。 これ以上、同じようなプラグインを増やしてどうするんだ、と。

ですが、断言します。 もしあなたがまだ「SSL E-Channel」を使っているなら、今すぐ「EV2」に乗り換えるべきです。 これは単なるマイナーアップデートではありません。グラフィックが少し綺麗になっただけの焼き直しでもありません。

Wavesが最新技術「Precision Analog Component」を駆使し、ゼロから設計し直した、「完全なる別物」なのです。

本記事では、長年のWavesユーザーであり、SSLサウンドに取り憑かれた筆者が、SSL EV2 Channelの魅力を余すところなく徹底解剖します。 伝説の「Brown Knob」と「Black Knob」EQの聴き比べから、新たに追加された「Mic Pre / Line」セクションがもたらす圧倒的なアナログ感、そして実際のミックスでの活用術まで。 これを読み終える頃には、あなたのカートには間違いなくEV2が入っていることでしょう。 さあ、本物のSSLサウンドを体験する旅に出かけましょう。

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目次

まだ「E-Channel」で消耗してるの?Waves SSL EV2 Channelが「別次元」である理由

結論:EV2は「買い」か?E-Channelとの決別

結論から申し上げます。 DTMで本格的なミックスを目指すなら、EV2は間違いなく「買い」です。 既にE-Channelを持っている人にとっても、アップグレードする価値は十二分にあります。

なぜこれほどまでに強く推すのか。 それは、EV2が「音の密度」と「立体感」において、E-Channelを遥かに凌駕しているからです。

従来のE-Channelは、確かに使いやすく、SSLらしい「コンプ感」や「EQのキレ」を持っていました。 しかし、現代のハイレゾリューションな環境で聴き比べると、どうしても平面的で、どこか「プラグイン臭い」膜のようなものを感じることがありました。 特に、高域の伸びやかさや、ローエンドのどっしりとした安定感においては、最新のモデリング技術を使った他社製品(UADやBrainworxなど)に一歩譲る部分があったのも事実です。

EV2は、その弱点を完全に克服しています。 通した瞬間に感じる、音の輪郭の太さ。 EQをブーストした時の、位相崩れを感じさせない滑らかな高域。 コンプを深くリダクションさせても痩せない、音楽的なパンチ力。 これらは、Wavesが長年培ってきたモデリング技術の集大成とも言えるクオリティです。

E-Channelが決して「悪い」わけではありません。軽量で扱いやすく、今でもラフミックスなどでは重宝します。 しかし、「ここぞ」という勝負トラックや、マスターバスに通すチャンネルストリップとして選ぶなら、迷わずEV2を選ぶべきです。 それは、ガラケーからスマートフォンに乗り換えた時のような、解像度の違いと可能性の広がりを感じさせてくれるはずです。

なぜ今更SSL 4000Eなのか?Wavesがゼロから作り直した本気度

SSL 4000E」というコンソールは、1979年に登場して以来、数え切れないほどのヒット曲を生み出してきました。 80年代、90年代のポップス、ロック、R&Bのサウンドは、この卓で作られたと言っても過言ではありません。 各チャンネルに搭載されたゲート、コンプ、そしてあまりにも音楽的なEQ。 それらが渾然一体となって生み出す「SSLサウンド」は、現代のDAW環境においてもなお、エンジニアたちの憧れであり続けています。

Wavesはかつて、SSL社と共同で世界初の公式認定プラグイン「SSL 4000 Collection」をリリースし、その名を不動のものにしました。 しかし、技術は進歩します。 CPUの処理能力は飛躍的に向上し、より複雑な非線形歪みや、アナログ回路特有の微細な挙動までもリアルタイムで計算できるようになりました。

Wavesは考えたはずです。 今の技術を使えば、あの日、SSLの実機で感じた「感動」をもっと正確に、もっと深く再現できるはずだ、と。 EV2は、単に既存のコードを流用して機能を追加したアップデート版ではありません。 Solid State Logic社の全面協力のもと、厳選されたコンソールのチャンネルストリップを分解し、コンポーネント単位で挙動を解析し直した、いわば「リブート(再起動)」作品なのです。

「Precision Analog Component」が生み出す、圧倒的な立体感と奥行き

EV2のサウンドの核となっているのが、Wavesの最新モデリング技術「Precision Analog Component」です。 これは、アナログ機材を構成するトランジスタ、コンデンサ、抵抗といった個々のパーツレベルでの電気的な挙動をシミュレートする技術です。

アナログ機材の音の良さは、単純な周波数特性や歪み率だけでは説明できません。 入力レベルに応じた微妙な反応の変化、各パーツ間の相互干渉、そして温度変化による揺らぎ。 そういった「不確定要素」が積み重なることで、人間が「温かい」「太い」と感じるアナログサウンドが生まれます。

従来のモデリング技術(E-Channel世代)では、こうした複雑な挙動をある程度簡略化して再現していました。 そのため、どうしても「綺麗すぎる」デジタルな質感が残ってしまっていたのです。 しかし、Precision Analog Componentを採用したEV2では、コンポーネントレベルでの膨大な計算を行うことで、実機さながらの有機的なサウンドを実現しています。

具体的に何が違うのか。 例えば、キックにEQデプス(ゲイン)を入れていった時の、ローエンドの膨らみ方。 E-Channelでは、あるポイントを超えると音が破綻したり、デジタルクリップのような硬さを感じることがありました。 しかしEV2では、グイグイとブーストしていっても、まるでゴムまりのように弾力のある、リッチな低域が付いてきます。 高域をシェルビングで持ち上げた時の空気感も同様です。 耳に痛い成分が強調されることなく、録音環境がワンランク上がったかのような、艶やかな倍音が付加されます。

この「立体感」と「奥行き」こそが、EV2の真骨頂であり、多くのプロエンジニアが即座にメインのチャンネルストリップとして採用した理由なのです。

マニア垂涎!「Brown Knob」と「Black Knob」EQの徹底比較

EV2の最大の目玉機能の一つが、2種類のEQタイプ(Brown Knob / Black Knob)を切り替えられる点です。 従来のE-Channelは「Black Knob(242)」のみのモデリングでしたが、EV2ではより古い世代の「Brown Knob(O2)」も選択可能になりました。

「たかがEQのカーブが少し違うだけでしょ?」と思ったら大間違いです。 これらは、全く異なるキャラクターを持つ、いわば「性格の違う兄弟」のような関係です。 それぞれの特徴を正しく理解し、楽器によって使い分けることで、ミックスのクオリティは飛躍的に向上します。

歴史的背景:オリジナルコンソールのEQ変遷

SSL 4000シリーズのコンソールは、製造時期によって搭載されているEQ回路が異なりました。 初期のモデルに搭載されていたのが「02」カードと呼ばれる、ノブの色が茶色い「Brown Knob」。 その後、よりクリーンで急峻なカーブを持つ「242」カード、通称「Black Knob」が登場し、これが標準となりました。 多くのエンジニアは、それぞれのEQの個性を愛し、「ドラムにはBrown、ボーカルにはBlack」といった具合に使い分けていたのです。

Brown Knob (O2):太くて音楽的、ドラムとベースの救世主

「Brown Knob」の特徴は、一言で言えば「音楽的で太い」です。 フィルターの傾斜(スロープ)が全体的に緩やかで、EQをブーストした際に周辺の帯域も広く持ち上がります。 これにより、特定の周波数をピンポイントで突くというよりは、音色全体をグワッと持ち上げるような、大胆なイコライジングが得意です。

また、Brown EQには独特の「グリット感(ザラつき)」があります。 これがロックやポップスのドラム、ベースと相性抜群。 キックのローエンドをブーストすれば、地を這うような重低音が。 スネアの高域を突けば、攻撃的でありながら耳に痛くない、抜けの良いアタックが得られます。 「音が細いな」と感じるトラックにBrown EQを通すだけで、不思議と存在感が増す。そんな魔法のようなEQです。

Black Knob (242):鋭くてクリーン、ボーカルとピアノを切り裂く

対する「Black Knob」は、「モダンで正確」なEQです。 Brownに比べてフィルターのQ(帯域幅)が狭く、よりシャープなカーブを描きます。 高域をブーストしても音が暴れにくく、非常にクリーンで煌びやかな質感が得られます。

これは、ボーカルやアコースティックギター、ピアノといった、繊細なニュアンスを大切にしたいパートに最適です。 不要な帯域をカット(サブトラクティブ)する際も、Black Knobの方が狙った帯域だけを綺麗に削ぎ落とせるため、外科手術的な処理に向いています。 E-Channelの音に慣れ親しんでいる人は、こちらのBlack Knobの方が「いつものSSLの音」として馴染み深いでしょう。

実践!キックとスネアで聴き比べるEQの挙動

実際にEV2を使って、ドラムトラックで両者を切り替えてみてください。その違いに驚くはずです。

  • キックドラム: 60Hzあたりをブースト。Brownだと全体的にドシッとした質量感が増し、Blackだとタイトでアタックの効いたサウンドになります。
  • スネア: 5kHzあたりをブースト。Brownだとジャリッとしたサチュレーション感のある明るさが、Blackだとスコーンと抜ける透明感のある明るさが付加されます。

私のおすすめは、基本的に「リズム隊とギターはBrown、ウワモノとボーカルはBlack」という使い分けです。 これだけで、ミックス全体の分離感が良くなり、各パートの居場所が明確になります。

音の太さが激変!新搭載「Mic Pre / Line」セクションの秘密

EV2がE-Channelと決定的に違うもう一つの点が、入力段の「Mic Pre / Line」セクションです。 ここには、Wavesの真骨頂であるTHD(全高調波歪み)のモデリング技術が惜しみなく投入されています。

従来のE-Channelにも「Analog」スイッチはありましたが、あれは主にノイズフロア(サーーっという音)を付加するもので、音のキャラクター自体を大きく変えるものではありませんでした。 しかし、EV2の「Analog」スイッチは違います。これをオンにすることで、実機のアンプ回路を通した時に発生する、あの芳醇な倍音が加わるのです。

ただのゲインじゃない!「Analog」スイッチとTHD(倍音歪み)の魔術

このセクションにある「Analog」ボタンをオンにすると、マイクプリアンプのモデリング回路が有効になります。 ここで発生するTHDは、音に「厚み」と「粘り」を与えます。 デジタル録音されたクリーンすぎる音源も、ここを通すだけで、まるでアナログ機材で録音したかのような有機的な響きに生まれ変わります。

特筆すべきは、Inputノブを上げた時の挙動です。 単に音量が上がるだけでなく、入力レベルが上がるにつれてTHDが増え、音が徐々にサチュレート(飽和)していくのです。 この「歪むか歪まないかギリギリのライン」こそが、ロックやR&Bのサウンドメイクにおけるスイートスポットです。

デジタル臭さを消す「サチュレーション」の活用法

使い方は簡単です。 「Analog」をオンにし、Inputノブを上げていきます。 そうすると、メーターの赤ランプが点灯し始めるあたりで、音がグッと前に出てくる感覚があるはずです。 この時、Outputノブを下げて全体の音量を一定に保ちながら(レベルマッチング)、質感の変化だけを耳で確認してください。

DAW付属のコンプやEQではどうしても出せない、あの「プロっぽい密度感」。その正体の多くは、このプリアンプによるサチュレーションです。 EV2は、これをEQやコンプの前段(あるいは後段)で繊細にコントロールできるのです。

インプットドライブでロックなドラムサウンドを作るレシピ

私がよくやる「ロックなドラム」を作るためのレシピを紹介します。

  1. EV2をドラムバス(またはキック/スネア単体)に挿す。
  2. 「Analog」スイッチをオン。
  3. 「Mic」ボタンを押してマイクプリアンプモードにする(より歪みやすい)。
  4. Inputを大胆に上げていく。音が割れる寸前、少し歪んで音が潰れ始めたかな?というところまで突っ込む。
  5. Outputを下げて音量を整える。

これだけで、コンプを掛けなくても音が太くなり、迫力のあるドラムサウンドが出来上がります。 この「インプットで音を作る」という感覚こそ、アナログコンソール使いの醍醐味であり、EV2ならではの楽しみ方です。

痒い所に手が届く!進化したダイナミクスとルーティング

SSLのチャンネルストリップと言えば、強力なコンプレッサーとゲートも忘れてはいけません。 EV2では、これらのダイナミクスセクションもブラッシュアップされており、さらに現代的なミックスワークフローに合わせたルーティング機能が強化されています。

コンプレッサーとゲート/エキスパンダーの連携技

EV2のコンプレッサーは、SSL特有の「パツン」としたアタック感を完璧に再現しています。 レシオやリリースを細かく設定しなくても、スレッショルドを下げるだけで「あの音」になる。 この手軽さと音楽的な響きは健在ですが、Precision Analog Componentにより、深くリダクションした時の「音の潰れ方」がより自然になりました。

また、ゲート/エキスパンダーの反応速度も絶妙です。 ドラムのマイク被りをカットする際も、不自然に音が途切れることなく、余韻を綺麗に残したままノイズだけを処理できます。 これらを組み合わせることで、ドラムトラックのタイトさと迫力を同時に引き出すことができます。

Dyn to Ch Out」ボタン一つで変わる音作り(EQ前段/後段)

地味ながら非常に重要なのが、ルーティングの自由度です。 デフォルトでは、ダイナミクスはEQの前段(Pre-EQ)に配置されています。 しかし、「Dyn to Ch Out」ボタンを押すことで、ダイナミクスをEQの後段(Post-EQ)、つまり「EQで作った音をコンプでまとめる」というルーティングに瞬時に切り替えられます。

  • Pre-EQ: 音を整えてからEQで色付けしたい場合(補正的なEQ)。
  • Post-EQ: EQで積極的に音作りをして、そのピークをコンプで抑えたい場合(音作り的なEQ)。

この違いをボタン一つで聴き比べられるのは、プラグインならではの利点です。

サイドチェーンフィルターで低域を回避するキック処理

さらに、EV2にはダイナミクスセクション専用のサイドチェーンフィルター機能も搭載されています。 「Split」ボタンを活用することで、EQのフィルターセクションだけをダイナミクスのサイドチェーン回路に送ることができます。

例えば、ドラムバスにコンプをかける際、キックの重低音に反応してコンプがかかりすぎてしまうことがあります。 そんな時、この機能を使って低域をカットした信号をサイドチェーンに送れば、キックの低音には反応せず、スネアや金物だけにコンプをかけるといった高度な処理が可能になります。 これで、キックの迫力を損なうことなく、全体をグルーヴさせることができます。

ぶっちゃけどうなの?CPU負荷と使い勝手、競合比較

ここまでEV2の良いところばかり挙げてきましたが、気になるデメリットや競合製品との比較についても触れておきましょう。

E-Channelと比較して重くなった?実際のCPU負荷テスト

「音が良くなった分、重くなったんじゃないの?」 その通りです。EV2はE-Channelに比べて、CPU負荷は確実に高くなっています。 私の環境(Core i9搭載マシン)での体感では、E-Channelの約2〜3倍程度の負荷を感じます。

しかし、これは「重すぎて使えない」というレベルではありません。 最近のPCであれば、全トラックに挿しても十分に動作する範囲内です。 もしスペックに不安がある場合は、

  • ボーカル、ドラムバス、マスターなどの「ここぞというパート」にはEV2
  • ハイハットやパーカッションなどの「脇役」にはE-Channel という使い分けをするのも賢い方法です。Waves側もそれを想定してか、EV2とE-Channelは共存できるようになっています。

Brainworx bx_console SSL 4000 E や UAD SSL との違い

Brainworx bx_console SSL 4000 E

市場には他にも素晴らしいSSLエミュレーションがあります。 Brainworxの「bx_console SSL 4000 E」は、TMT技術による「チャンネルごとの個体差」が売りで、確かにステレオの広がり感は素晴らしいです。 UADのSSL E Channel Stripは、DSPによる処理でゼロレイテンシー録音ができるのが強みです。(ゼロレイテンシーはNative版ではなくハードウェア版)

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では、Waves EV2を選ぶ理由は何か。

それは「圧倒的な使いやすさと、Wavesエコシステムとの親和性」、そして「Brown Knob EQの独特な質感」です。 特にBrown Knobの「太さ」に関しては、EV2が一歩抜きん出ている印象です。 また、GUIの視認性や、長年Wave使い慣れた操作感というのも、日々の制作においては無視できない要素です。

初心者でも扱える?プリセット活用術とStudioRack連携

「SSLなんて触ったことないし、難しそう…」 そんな初心者の方こそ、EV2を使ってほしいです。 Chris Lord-Algeをはじめとする、世界トップクラスのエンジニアが作成したプリセットが600以上も収録されています。 まずはプリセットを選び、「Input」と「Threshold」だけを調整してみてください。それだけで「プロの音」になります。

また、無料の「StudioRack」を使えば、マルチバンド処理やパラレルコンプなど、EV2の機能をさらに拡張した使い方が可能です。 これらを活用すれば、初心者から上級者まで、限界のない音作りが楽しめます。


楽器別!Waves SSL EV2 Channel 黄金レシピ集

ここからは、私が実際のミックスで多用している、EV2を使った楽器別の設定例(レシピ)をご紹介します。 「まだ使い方がよく分からない」という方は、まずはこの設定を真似してみて、そこから自分好みに微調整してみてください。

1. ロックドラムの屋台骨「キック(バスドラム)」

  • EQ ModeBrown Knob
    • Brownの緩やかなカーブで、低域の量感を稼ぎます。
  • Filters:
    • HPF (18dB): 30Hz(超低域の不要な振動をカット)
    • LPF: Off
  • EQ:
    • LF (Bell): 60Hz / +3dB(お腹に響くドスンという音)
    • LMF: 300Hz / -4dB(ボワつく箱鳴りをカット)
    • HMF: 3kHz / +2dB(ビーターのアタック感)
    • HF (Shelf): 8kHz / +1.5dB(空気感)
  • Dynamics:
    • Ratio: 4:1
    • Attack: Slow (30ms) – アタックを潰さないのがコツ
    • Release: Fast (0.1s)
    • Threshold: -3dB ~ -6dB(リダクションメーターがピクッと動く程度)
  • Input: Analog On, Drive +2dB

解説: Brown EQでローエンドを太くしつつ、LMFで濁りを取ります。コンプは「Slow Attack」が鉄則。これでキックのトランジェント(瞬間的なアタック)を残したまま、余韻をタイトにまとめられます。

2. 存在感のある「スネアドラム」

  • EQ ModeBrown Knob
  • EQ:
    • LF (Shield): 200Hz / +2dB(スネアの太さ)
    • LMF: 500Hz / -3dB(鼻詰まり感の除去)
    • HMF: 4.5kHz / +4dB(スナッピーのジャリッとした成分)
    • HF: 10kHz / +2dB(煌びやかさ)
  • Dynamics:
    • Gate: On
    • Threshold: ハイハットが聴こえなくなるギリギリのライン
    • Release: 0.3s(余韻が不自然に切れないように)
  • RoutingPost-EQ (Dyn to Ch Out)

解説: スネアはEQで積極的に音を作ってから、コンプで叩く「Post-EQ」ルーティングがおすすめです。EQで作った高域のアタック感をコンプでパツンと抑え込むことで、ロックな「鳴り」が得られます。ゲートの設定は慎重に。

3. ミックスに埋もれない「男性ボーカル」

  • EQ ModeBlack Knob
    • Blackの鋭いカーブで、不要な帯域を整理します。
  • Filters:
    • HPF: 80Hz – 100Hz(足踏みノイズなどをカット)
  • EQ:
    • LF: Off
    • LMF: 300Hz – 400Hz / -2dB(モコモコした成分をカット)
    • HMF: 2kHz – 4kHz / +1.5dB(歌詞の明瞭度アップ)
    • HF: 12kHz / +2dB(エアリー感)
  • Dynamics:
    • Ratio: 2:1 or 3:1
    • Attack: Fast (3ms – 10ms)
    • Release: Auto
    • Threshold: -3dB ~ -5dB(歌の大小差を均す)

解説: ボーカルにはクリーンなBlack Knobが合います。過剰なブーストは避け、LMFのカットでクリアさを出す「引き算のEQ」を意識しましょう。コンプは薄くかけ、別途専用のボーカルコンプ(LA-2Aや1176など)で仕上げる前の下地作りとして使います。

4. カッティングが映える「エレキギター(クリーン)」

  • EQ ModeBlack Knob
  • EQ:
    • LF: 150Hz / -2dB(ベースとの帯域被りを回避)
    • LMF: 800Hz / +2dB(ギターの「芯」を強調)
    • HMF: 3kHz / +3dB(ピッキングのアタック感)
  • Dynamics:
    • Ratio: 3:1
    • Release: 0.5s
    • Threshold: 深めにかける(-8dB程度) -> 「パコパコ」したコンプ感を出す

解説: ファンク系のカッティングギターには、少し強めのコンプが合います。Black EQで中高域を鋭く持ち上げ、アンサンブルの中で前に出る音を作ります。

5. 重厚な「ベース」

  • EQ ModeBrown Knob
  • RoutingSplit Mode (EQをサイドチェーンへ)
  • EQ:
    • LF: 80Hz / +3dB
    • LMF: 250Hz / -3dB
    • HMF: 1.5kHz / +2dB(指弾きのアタック音)
  • Dynamics (Sidechain):
    • EQのLowをカットしてからコンプ回路へ送る設定にすることで、低域が過剰にコンプされるのを防ぎます。

解説: Brown EQの太さを最大限に活かします。ベースはダイナミクスのコントロールが難しい楽器ですが、サイドチェーンフィルターを活用することで、低音のサステインを保ったまま、アタックの粒を揃えることができます。


知っておくと差がつく!SSL 4000Eの豆知識トリビア

EV2を使う上で、知っておくとニヤリとできる(そして音作りにも少し役立つ)豆知識をご紹介します。

「E」と「G」の違いとは?

SSL 4000シリーズには「Eシリーズ」と「Gシリーズ」が存在します。 一般的に、Eシリーズ(EV2のモデル)は「パンチがあり、アグレッシブなロック・ポップス向け」、後発のGシリーズは「滑らかで上品、バラードやまた全体をまとめるバスコンプ向け」と言われています。 Wavesにも「SSL G-Channel」がありますが、個別のトラックにガッツを加えたい場合は、迷わず「E」(EV2)を選びましょう。

ジョージ・マーティンの功績

Black Knob EQ(242 EQ)の開発には、あのビートルズのプロデューサー、サー・ジョージ・マーティンが関わっています。 彼は「もっと音楽的で、かつ正確にコントロールできるEQが欲しい」とSSL社に要望を出し、それがBlack Knobの設計思想に反映されました。 EV2でBlack Knobを使う時は、ビートルズサウンドの遺伝子に触れていると言えるかもしれません。

なぜ「4000」なのか?

SSL 4000の名前は、単に「4000番台の製品」だからではありません。 元々は「Aシリーズ(4000以前)」が存在しましたが、世界的な大ヒットとなったのがこの4000シリーズでした。 その心臓部であるVCA(電圧制御増幅器)の設計が革命的であり、これが現代のコンプレッサーの基礎となっています。EV2のコンプが「音楽的」と言われる所以は、このVCAの挙動を見事に再現している点にあります。


徹底討論!EV2に関するQ&A(FAQ)

導入を迷っている方のために、よくある質問に本音で回答します。

Q1: 全トラックにEV2を挿すべきですか? A: 理想はYESですが、PCスペックと相談です。 Chris Lord-Algeなどのトップエンジニアは、コンソールでミックスする感覚で、キックからハイハット、パッドに至るまで全チャンネルにSSLを立ち上げます。これにより、ミックス全体に統一感(グルーヴ)が生まれます(「コンソール・サウンド」と呼ばれます)。 EV2でこれをやるとCPU負荷が心配ですが、主要なトラック(ドラム、ベース、ボーカル、メインギター)には必ず挿し、それ以外はE-ChannelやDAW付属EQで代用する、というハイブリッド方式が現実的です。

Q2: 「Analog」ボタンのノイズが気になります。オフにしてもいいですか? A: ノイズが邪魔ならオフでOK!ただしTHDの恩恵は減ります。 EV2のAnalogボタンは、THD(倍音歪み)と同時に微細なホワイトノイズ(ヒスノイズ)も生成します。これが「アナログ感」の正体でもあるのですが、静かなバラードのイントロなどで気になる場合は、迷わずオフにしてください。 ただし、完全にオフにすると「綺麗なデジタルEQ」に近づくため、「音の太さ」を最優先したい場合は、ノイズゲートで無音部分をカットするなどの工夫をして、ONのまま使うことをお勧めします。

Q3: プリセットが多すぎて選べません! A: 「CLA(Chris Lord-Alge)」のプリセットから始めましょう。 彼はロックミキシングの神様であり、SSLサウンドを世界に知らしめた第一人者です。 彼のプリセットは極端な設定(EQブースト+9dBとか!)が多いですが、通すだけで「あのCDの音」になります。 「え、こんなにブーストしていいの?」という固定観念を壊してくれるので、勉強になります。

Q4: 初心者ですが、EQとコンプ、どっちから触ればいいですか? A: まずはフェーダー(Input/Output)とコンプです。 EQは難易度が高いですが、コンプは「スレッショルドを下げる」だけで変化が分かります。 EV2を通し、コンプを少し(-3dB程度)かけ、Inputを上げて歪み感を調整する。 これだけで音に「風格」が出ます。EQはその後の微調整で十分です。


まとめ:Waves SSL EV2 Channelは、あなたのミックスを「プロの音」に変える最短ルート

(以下、元の結論へ続く)

  • Precision Analog Componentによる、圧倒的な密度と立体感
  • 「Brown Knob」と「Black Knob」による変幻自在なEQ
  • 「Mic Pre」セクションが生み出す、音楽的なサチュレーション

これらは、あなたのミックスに足りなかった「あと一歩の魔法」をかけてくれるはずです。

もしあなたが、「自分のミックスは何かデジタルっぽい」「音が細い」と悩んでいるなら。 そして、本物のアナログコンソールの音に憧れているなら。 Waves SSL EV2 Channelは、その悩みを解決する最強のパートナーとなるでしょう。

E-Channelへの感謝を込めて、さよならを。 そして、EV2と共に、新しいサウンドの世界へ踏み出しましょう。

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