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伝説の「ソビエトの野獣」が$49で手に入る。Cherry Audio Atomika徹底レビュー

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「最近のシンセはどれも音が綺麗すぎて、つまらない」

そんな贅沢な悩みを持つあなたに、朗報です。数々のヴィンテージシンセを驚異的なコスパで復刻してきたCherry Audioが、ついに「東側の怪物」に手を出しました。

その名は「Atomika(アトミカ)」。

伝説のソビエト製シンセ「Formanta Polivoks」を、回路レベルで忠実に、かつ現代的に再現したこのプラグインは、あなたのDAW環境に未体験の「不安定さ」と「凶暴さ」をもたらします。なぜ今、この冷戦時代の遺物が注目されているのか? その全貌を解き明かします。


目次

Cherry Audio Atomikaとは? 「ソビエトの野獣」Polivoksが現代に蘇る

シンセサイザーの歴史を語る上で、MoogやRoland、Korgといった西側のメーカーは欠かせません。しかし、「鉄のカーテン」の向こう側、ソビエト連邦でも独自のシンセサイザー文化が花開いていたことをご存知でしょうか? その中でも最も悪名高く、そしてカルト的な人気を誇るのが、1980年代にFormanta Radio Factoryで製造された「Polivoks(ポリボックス)」です。

Polivoks(ポリボックス)

Formanta Polivoksは、2つのポリフォニーボイス、2つのオシレーター(三角波、ノコギリ波、矩形波、パルス波)、1つのLFO(三角波、矩形波、ノイズ、S&H)、非常に共鳴性の高い切り替え可能なローパスまたはバンドパスフィルター、2つのエンベロープ(VCF/VCA)、ポルタメント、ノイズ、オシレーターリング/クロスモジュレーション、外部オーディオ入力、オシレーター間のデチューン、48鍵のキーボードを備えたロシア製のアナログシンセサイザーです。

Cherry Audio Atomikaは、このPolivoksを現代のDAW環境に蘇らせたソフトウェア・シンセサイザーです。開発にあたっては、シンセサイザー界のレジェンド・エンジニアであるMark Barton氏がDSP設計を担当。実機の回路図を徹底的に解析し、あの独特な挙動を完全再現しました。

冷戦下のソ連が生んだ「Formanta Polivoks」の歴史

Polivoksは、よく「ロシアのMinimoog」と呼ばれますが、その生い立ちはもっと過酷でユニークです。西側の部品が手に入らない冷戦下のソ連において、エンジニアのVladimir Kuzmin氏は、限られた国内のリソースだけで独自の回路を設計しなければなりませんでした。

軍用レベルの堅牢なボディに詰め込まれたのは、当時の基準から見ても「規格外」のパーツたち。本来オーディオ用ではないオペアンプを無理やりフィルターに使用した結果、意図せずして生まれたのが、あの叫ぶような、あるいは唸るような凶悪なサウンドでした。Atomikaは、この「偶然の産物」である歪みやノイズ感までも、愛すべきキャラクターとして忠実にモデリングしています。

回路レベルで再現された「不安定さ」と「凶暴なフィルター」

Atomikaの音を聴いて最初に感じるのは、「生き物のような揺らぎ」です。デジタルシンセ特有の整いすぎた波形ではなく、ピッチが微妙に漂い、倍音が暴れる感覚。これは、当時の不安定な電子部品の挙動をシミュレートしているからです。

そして最大の特徴は、なんといっても「Polivoksフィルター」です。一般的なローパスフィルターとは異なり、レゾナンスを上げても音が痩せず、むしろ歪みながら攻撃的な倍音を撒き散らします。Atomikaでは、このフィルターの挙動が完璧に再現されており、ベースラインを少しフィルターで開閉するだけで、楽曲に強烈なフックを与えることができます。

キリル文字も選べる!マニア心をくすぐるUIデザイン

Cherry Audioの遊び心は、ユーザーインターフェース(UI)にも表れています。デフォルトでは分かりやすい英語表記になっていますが、設定で「キリル文字(ロシア語)」表記に切り替えることができるのです。

パラメーターの意味が一瞬わからなくなる不便さはありますが(笑)、画面に並ぶ「Генератор(オシレーター)」や「Фильтр(フィルター)」といった文字を見るだけで、気分は冷戦時代のモスクワのスタジオにトリップできます。「音だけでなく、雰囲気ごと楽しんでほしい」という開発チームの熱意が伝わってきます。

実機にはない!Atomikaだけの「現代的アップグレード」5選

「実機の再現」だけなら、他にもいくつかのプラグインが存在します。しかし、Atomikaが決定版と言える理由は、実機の欠点を解消し、現代の音楽制作にマッチする機能を惜しみなく追加している点にあります。

デュオフォニックから16ボイス・ポリフォニックへの進化

オリジナルのPolivoksは、同時に2音しか出せない「デュオフォニック」仕様でした。これはベースやリードには十分ですが、コードを弾いたりパッド音を作ったりするのには不向きでした。

Atomikaでは、この制限を撤廃し、最大16ボイスのポリフォニック発音に対応しました。これにより、あの凶暴なフィルターを通した重厚なパッドサウンドや、複雑なスタブコードを鳴らすことが可能になりました。「もしPolivoksがポリフォニックだったら?」というファンの長年の夢が、ついに叶ったのです。

4つのスタジオ品質エフェクト(Phasor, Flange, Echo, Reverb)を内蔵

実機にはエフェクトなど一切付いていませんでしたが、AtomikaにはCherry Audioおなじみの高品質なエフェクト・セクションが搭載されています。 ・Phasor: シュワシュワとした動きを加えるフェイザー ・Flange/Chorus: 音に厚みと広がりを与えるフランジャー/コーラス ・Echo: テープディレイのような温かい反響を作るエコー ・Reverb: 空間の広がりを演出するリバーブ

これらは単なるおまけではなく、シンセの音に合わせて調整された即戦力なエフェクトです。特にPhasorを深くかけた時のサイケデリックなうねりは、インダストリアルやアシッド系のジャンルと相性抜群です。

自由度が爆上がりしたアルペジエーターとLFO

現代のトラックメイキングに欠かせないアルペジエーターも完備しています。単純なUp/Downだけでなく、ランダムやコードモードも搭載しており、DAWのテンポに同期して複雑なシーケンスを自動生成できます。

また、LFO(Low Frequency Oscillator)も大幅に強化されています。実機は波形の種類が少なく同期もできませんでしたが、Atomikaでは三角波、ノコギリ波、矩形波、ノイズ、ランダムなど多彩な波形を選択可能。さらにテンポ同期にも対応しているため、リズムに合わせてフィルターをリズミカルに開閉させるようなダブステップ的なアプローチも可能です。

フィルターをさらに過激にする「Starve」と「Drive」ノブ

ここが一番の注目ポイントかもしれません。Atomikaのフィルターセクションには、実機にはないオリジナル機能として「Starve(飢餓)」「Drive(歪み)」というノブが追加されています。

Starve: フィルター回路への電力供給を「寸止め」するような効果。これを上げると音が不安定になり、ブチブチと途切れたり、予期せぬ倍音が発生したりします。まさに「回路が悲鳴を上げている」音です。 ・Drive: フィルターの前段(Filter Drive)と後段(Amp Drive)で意図的な歪みを加えます。これを上げるだけで、外部のディストーションエフェクターに繋いだような、極太で破壊的なサウンドが一瞬で手に入ります。

現代のDAW環境に完全対応(Velocity, Aftertouch, MPE)

実機の鍵盤は「押し心地が最悪」で有名でしたが、Atomikaならお気に入りのMIDIキーボードで快適に演奏できます。さらに、ベロシティ(強弱)やアフタータッチ(押し込み)にも対応。 「強く弾いた時だけフィルターが開く」「鍵盤を押し込んだらビブラートがかかる」といった表現力豊かな演奏が可能です。さらに最新のMPE(MIDI Polyphonic Expression)にも対応しており、対応コントローラーを使えば、1音1音のピッチや音色を指先でコントロールする未来的な演奏も楽しめます。

「凶暴」だけじゃない?Atomikaでどんな音が作れるのか検証

「凶暴」「ノイジー」という言葉ばかり並べてしまいましたが、Atomikaは意外と器用なシンセでもあります。実際にどのような音作りが得意なのか、ジャンル別に見ていきましょう。

鉄を叩いたようなインダストリアル・ベース

Atomikaの真骨頂です。オシレーターを矩形波に設定し、フィルターのレゾナンスを上げ目にして、Driveを突っ込む。これだけで、EBM(Electronic Body Music)やインダストリアル・テクノで聴かれるような、金属的で硬質なベースラインが完成します。デジタルシンセのような「密度の薄い」音ではなく、スピーカーのコーン紙を震わせるような圧倒的な実在感があります。

氷のように冷たく、不安定に揺らぐパッドサウンド

ポリフォニック化の恩恵を最も受けるのがパッド音色です。Detune(デチューン)を深めにかけてオシレーター同士のピッチをずらし、Reverbを深めにかける。すると、まるでシベリアの廃墟に風が吹き荒れているような、美しくも冷徹なアンビエント・パッドが生まれます。Boards of Canadaのような、ノスタルジックでLo-Fiなエレクトロニカを作りたい人には、最高のツールになるはずです。

意外と使える? 哀愁漂うリードサウンド

レゾナンスを少し抑えて、Glide(ポルタメント)を効かせれば、哀愁漂うリードサウンドも作れます。ただし、Moogのような「マイルドで太い」音とは違い、どこか「切羽詰まった」「鋭い」音がします。これが楽曲の中で混ざると、他の楽器に埋もれずに前に出てくる独特の存在感を放ちます。メロディを弾くシンセとしても、非常に個性的で優秀です。

徹底比較:他のアナログモデリングシンセと何が違う?

市場には数多くのアナログモデリングシンセが存在しますが、Atomikaを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか?

「Moog」や「Prophet」のようなアメリカン・サウンドとの違い

Arturia Mini V

MinimoogやProphet-5のエミュレーション(Arturia Mini V u-he Reproなど)は、基本的に「リッチで、温かく、音楽的」な音がします。どんな設定にしても「良い音」になるように作られています。 対してAtomikaは、設定次第では「耳障りな音」「壊れたような音」も平気で出ます。しかし、その「お行儀の悪さ」こそが、今の音楽シーンで求められている個性です。優等生ばかりのクラスに転校してきた不良のような、危険な魅力があります。すでにMoog系を持っている人が2台目、3台目に買うシンセとして最適です。

「Roland」のようなジャパニーズ・サウンドとの違い

JUNO-106 JUPITER-8 (TAL-U-NO-LXやRoland Cloud)は、きらびやかで抜けの良い、ポップス向きのサウンドが特徴です。これらは「空間を埋める」のが得意ですが、「空間を切り裂く」ような音は苦手です。 Atomikaは、その対極にあります。混ぜるとなじむのではなく、「異物として主張する」音です。トラックの中で「何かインパクトが足りない」と思った時、Atomikaのベースやリードを足すと、一気に緊張感が生まれます。

他のPolivoksエミュレーターに対するAtomikaの優位性

実はPolivoksのエミュレーターは、Native Instruments ReaktorのUser Libraryや、いくつかの小規模デベロッパーからもリリースされています。しかし、Atomikaが決定版である理由は、その「完成度」と「サポート」にあります。 ReaktorのアンサンブルはCPU負荷が高かったり、挙動が不安定だったりすることがありますが、Atomikaは単体プラグインとして最適化されており、動作が非常に軽快です。また、16ボイス化やエフェクト内蔵といった現代的な機能拡張のバランス感覚は、さすが老舗のCherry Audioといったところ。マニアックな機材を、誰でも使える「製品」へと昇華させる手腕は一級品です。

この音が$49!? 圧倒的コストパフォーマンスと導入のメリット

最後に、Atomikaを導入すべき最大の理由、それは価格です。

お財布に優しすぎるCherry Audioの価格設定

これだけの音質と機能を持ちながら、Atomikaの定価はたったの$49(約7,500円)です。他社のハイエンドなソフトシンセが$150〜$200することを考えると、価格破壊と言っても過言ではありません。 さらに、Cherry Audioは頻繁にセールを行っており、時期によっては$29〜$39程度まで下がることもあります。飲み会1回分の値段で、一生モノの「凶器」が手に入るのです。このコスパの良さは、学生や宅録ミュージシャンにとって最大の味方です。

30日間の無料デモで「狂気」を体験しよう

「安いとは言え、本当に使える音なのか?」と疑っている方は、ぜひ公式サイトから30日間の無料デモ版をダウンロードしてみてください。機能制限はなく、製品版と同じすべての機能を試すことができます。

まずはプリセットを適当に鳴らしてみてください。「Bass」カテゴリーのプリセットを選んで、キーボードの低い音を弾きながら、赤い「Cutoff」ノブをグリグリと回す。それだけで、部屋の空気が変わるような重圧感を感じられるはずです。

どんなジャンルのクリエイターにおすすめ?

Atomikaは、以下のようなジャンルを作っているクリエイターには特におすすめです。

  • Techno / Industrial: 無機質で攻撃的なループを作りたい人に。
  • Synthwave / Cyberpunk: レトロフューチャーな世界観を演出したい人に。
  • Hip Hop / Trap: 歪んだ808ベースとは違う、独特の低音が欲しい人に。
  • Horror / Game Music: 緊張感や恐怖を煽る効果音を作りたい人に。

優等生なシンセに飽きてしまったあなた。Atomikaという「劇薬」をDAWに注入して、予定調和な音楽制作から抜け出してみませんか? その赤いノブを回した瞬間、あなたの楽曲に革命が起きるかもしれません。

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