メロスピ名盤おすすめな絶対聞いておくべき24曲!


メロディックスピードメタルこと通称「メロスピ」というメタルの音楽ジャンルはご存知でしょうか。
なお基本的にメロディックスピードメタルは日本独自の言葉で、海外ではパワーメタル、メロディック・パワー・メタルでの呼び方が一般的です。
このメロスピの代表的なバンドが、HelloweenやSonata Arctica(初期)、STRATOVARIUSです。
わかりやすく区分すると日本だと「X Japan」のような曲調がメロスピ。
2バスドラムの連打とスネアの裏打ちをベースにしたリズムで速いBPMと音数の多い演奏が特徴的。
歌モノ以外ですとゲームの戦闘BGMだったりボスキャラ戦闘に使われている事例が多い音楽ジャンルです。
日本バンド
Roselia / THRONE OF ROSE
バンドリ! ガールズバンドパーティ!という音ゲーに登場する架空の女性ロックバンドがあれよあれよというまにメディアミックスされて声優さんが実演するバンドになりました。
バンドリ内ではゴシック服をまといながら演奏する実力派の先輩バンドの立ち位置で、気がつけばメロスピ枠になっていました。
アニソンを作っているクリエイターたちがメロスピを作るとこうなるぜ!というのが日本的で面白い。
ライブをする前提で作られているのか、クワイヤがRoseliaメンバーの女性コーラスになっているのでちょっとアイドル風な雰囲気になっているのが特徴です。
Roselia のボーカルはCeVIO AI/Synthesizer v AI『夢ノ結唱 ROSE(ローズ)』として自作曲に声の質感を取り込むこともできます。


GALNERYUS / ANGEL OF SALVATION
メロスピジャンルでは圧倒的な人気を誇るJ-METALのトップランナー。
2023年はGALNERYUS デビュー20周年記念ツアーが行われました。
哀愁漂う日本人なら聞きほれてしまうメロディラインの裏で正確無比な演奏が展開していくのが特徴で、高速速弾きフレーズのギターとシンセソロバトルも聞きどころの一つ。
LOVEBITES / Glory To The World
近年の日本のガールズメタルバンドの中でも知名度があるのがLOVEBITES
デビュー初期はメタリカやメガデスといったスラッシュメタル要素の強い正統派メタルな印象でしたが、だんだんとメロスピな曲調の比率が上がっています。
Jupiter – LAST MOMENT
ヴィジュアル系のメロディックメタルバンド Jupiter
ヴィジュアル系メタルバンドVersailles(ヴェルサイユ)の楽器隊メンバー4人が結成したバンド。
ツインギター編成ということもあり、ギターメタルの様式美を聴くことができます。
なお、上記の3曲のPVは横浜の大聖堂がある結婚式場「Casa d’ Angela(カサ・デ・アンジェラ)」にて撮影されています。
TEARS OF TRAGEDY – 時に鏡は嘘をつく
90年代のJ-ROCKを現代風に昇華させたロックバンド。
激しい曲調のものはメロスピアレンジが多いのですが、曲調の幅が広くメタルが苦手な人でもすんなり聞き込める曲が多いのが特徴。
摩天楼オペラ / 喝采と激情のグロリア
シンフォニックメタルを軸にした曲が多いのが特徴な技巧派ヴィジュアル系ヘヴィメタルバンド。
英語で構成されることが多いジャンルですが、日本語を軸に歌い上げているのも魅力的。
海外バンド
Twilight Force / Dawn of the Dragonstar
俗にディズニーメタルと言われているパワーメタルバンド。
ファンタジーの世界から出てきた風貌でライブも行っていてどの作品もファンタジーベースになっています。
チュブラーベルの音が良く使われていてこれがより一層ファンタジー感を強く打ち出している気がします。
ギター視点で分析していくとギターソロは異常な音が詰め込まれていてギタリストなら一度は挑戦してみたくなるはず。
これだけ音が詰め込まれていて聞いていて心地よいのは素晴らしいですね。
EDU FALASCHI / The Ancestry
元AngraのEdu Falaschiソロプロジェクト。
2021年「VERA CRUZ 」収録の2曲目。
このアルバムの曲順構成はAngraの名盤「Temple of Shadows」ほぼそのままになっているので否が応でも意識して聞いてしまいます。
元AngraのAQUILES PRIESTERがドラムを叩いており、AQUILES PRIESTERのドラムプレイは手数の多いパワーメタルのお手本です。Angraファンは必聴の一枚。
FELLOWSHIP / Until the Fires Die
2019年に結成されたイギリスのバンド。
海外のバンドでメロスピに分類される曲調の場合、ボーカルの声質は甲高いか力強いパワフルなトーンが多いのですが、「その甘い声でメロスピやるのか!」のが衝撃だったのがFELLOWSHIPです。
色々と良い意味で突き抜けたダサさを感じますね。
しかし聞きやすいボーカルとメロメロしいフレーズが日本人受けしている気がしています。
Dragon Forceフォロワーなんだろうなと予想できるフレーズが散りばめられていますよ
2023年6月にTWILIGHT FORCEの日本ツアーのサポート・アクトとして来日しました。
UNLEASH THE ARCHERS / Faster Than Light
カナダのパワーメタルバンド。メンバーチェンジが激しくて現在の構成が安定しているようです。
「Faster Than Light」が収録されているアルバムはコンセプトアルバムになっていて、全部が全部メロスピなわけではないのですが、この曲はキャッチーだったのでエントリーしました。
これだけ力強く幅広い音域を歌える女性ボーカリストは珍しいです。
Sabaton / Ghost Division
圧倒的な人気を誇るスウェーデン出身のパワーメタル・バンド。
戦争をテーマにした世界観が魅力的。暑苦しくパワフルなサウンド。
ボーカルのヨキアムが歴史オタクだそうで、この豊富な知識が起源になってバンドの世界観が出来上がっているようです。
ちなみにギターのトミー・ヨハンソン(歌もうまい) がやっているプロジェクト「MAJESTICA」はきれいな伝統的なメロスピの形式です。
https://youtu.be/yt9Ma1W_0wI?si=ByrhCwx8qckwO2P4
Beast in black / Blade Runner
2022年に個人的ベスト・ヒットしたBeast in black の曲。
80年代の音色と曲調をパワーメタルにした世界観が良いですね。
サビの頭のフレーズをギターのアントンカバネンが歌っているとは全く思ってませんでした笑
ALESTORM / P.A.R.T.Y.
パイレーツメタルというのかな? ワイワイガヤガヤできる曲が多いALESTORMの曲。
ショルダーキーボードを持ちながら歌う様子とライブ中に出てくるマスコット的な巨大アヒルがコミカルなバンド。
Terra Atlantica / The Scarlet Banners
バンド名通り古代アトランティス文明の伝説をテーマとしたドイツのメロディック・パワー・メタル・バンド。歴史もの設定な曲が好きな人向け
曲調の印象とライブ中の本人たちの格好がちょっとちぐはぐな面はありますね。
NAUTILUZ / In Silence
南米ペルーからやってきたパワーメタルバンド。北欧ではなく南米です!
パワフルなサウンドと洗練されたサウンドプロダクション・アレンジが気持ち良い。In Silenceをリリースしてから活動が止まっているのか?続報がないんですよね。
ゴリッゴリのパワーメタルにシンセのサウンドが古き良き音というより、現代的な音が入っているのが1stよりも耳に残っていて、今後の展開が気になりすぎるバンドです。
Wolfsbane / Cry Venom
Cry Venomはポスト・ハードコア・メタルコア・バンド Falling in Reverseの元ギタリストであるJacky Vincentのリーダーバンド。
王道のパワーメタルバンドですが、Jacky VincentのフュージョンよりのセンスやEDMっぽいシンセが、今までのパワーメタルと趣向を変えていいる面白さがあります。
2017のラウドパーク出演後、音沙汰はありません。Jacky Vincentはソロアーティストとして活動中。
外せない定番メロスピ曲
ド定番のメロスピソング名盤!まよったらコレを聞いておこう!
HELLOWEEN / EAGLE FLY FREE(1988年)
このジャンルの歴史を紐解くと必ず出てくるのがHELLOWEENです。
EAGLE FLY FREEはKeeper Of The Seven Keys Part 2収録曲。
ハロウィンの代表曲かつメロスピの古典的曲となっています。
Angra / Carry On (1993年)
クラッシックの要素をロックに混ぜていくバンドは数多くあるのですが、スピードメタルにガチガチのクラシック要素を取り込んで唯一無二の音を作ったのがANGRAです。
Carry OnはAngels Cry (1993年)に収録されています。
ラスサビで歌われているThe remains from the past…のボーカルシャウトが(G#5)高音厨の登竜門としてジャッジされることがあります。男性で音が出るだけでも強烈なインパクトがある音です。
Stratovarius – Black Diamond (1997年)
「北欧系・美旋律のパワーメタルバンドといえば?」
多くがストラトヴァリウス (Stratovarius)と答えるでしょう。
Black Diamondは1997年発売の「Visions」収録曲。
StratovariusはHelloween、Blind Guardian、Gamma Rayなどパワーメタルジャンルでツインギター編成が一般的だった中、
キーボーディストが正式メンバーに入っており、違った個性を確立したジャンルを代表するバンドの一つです。
北欧系ネオ・クラシカルサウンドを作り上げたバンドです。
Rhapsody / Emerald Sword(1998年)
現Rhapsody of Fireの代表曲。
ドラゴンやらソードやらRPGのようなファンタジーの世界観のワードで作り上げられる歌詞とシンフォニックアレンジがメタルと融合。
シンフォニック要素を取り込んだ壮大なメロディックスピードメタルのお手本。
サビのメロディを大勢で歌っているコーラスの演出など聞いたことがない人が聴くとやりすぎなぐらい過剰な演出が聴いている人を虜にします。
Sonata Arctica / SAN SEBASTIAN (REVISITED)(2001年)
SAN SEBASTIAN (REVISITED)は2001年発売の「SILENCE 」収録曲。
Sonata Arcticaが登場したことで北欧系のパワーメタルバンドのイメージが形式化しました。
キラキラしたイントロフレーズ、高音で歌いあげるメロディライン、速く音を詰め込んだギターソロ、メロスピのジャンルを完成形にした必聴曲。
Sonata Arcticaは最初の二枚がメロスピ曲で人気になりその後ミドルテンポの曲に重きを置くようになった経緯もたどっていくと興味深いバンドです。
DragonForce – Through the Fire and Flames (2006年)
メロスピ曲のターニングポイントになった衝撃的な曲。スラッシュメタル・デスメタルを彷彿とさせる早すぎるBPMと7分という長尺の曲が特徴的。
止まることがないスピード感あふれる大量の音数に圧倒されます。
技術的にも全パート難しく、YOUTUBEの演奏してみた動画では難関曲としても使われています。
Center of the Universe / Kamelot (2003年)
「Kamelot(キャメロット)」はアメリカのヘヴィメタル・バンド。プログレッシブ・シンフォニック要素が強めに出ていてメロスピ要素の強いバンド。
ボーカルが2回メンバーチェンジしていて、2代目のロイ・カーン時代の曲が人気だが体調不良等の事情により脱退。
2024.1月のエドゥ・ファラスキのライブにロイ・カーンがゲストで登場し、Center of the Universe を披露するというサプライズがありました。
HIBRIA – Tiger Punch (2008年)
Tiger Punchは2008年発売の「The Skull Collectors」収録曲。
男くささ全開なパワーと破壊的スピードとテクニックで圧倒されるHIBRIAサウンド。
ボーカルとベースプレイが特に目立って聞こえますがどのパートもテクニカルです。
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