1975年リリースのBlow By Blow 収録曲「Scatterbrain」のギタータブ譜は
「見て・聴いて弾ける! ジェフ・ベック(DVD付) (Instructional Books Series) 」 に収録されています。
リチャード・ベイリーによる曲初めの激しいドラムから拍の頭を見失いそうになります。
テーマは9/8拍子のリズムで構成されていてこれが非常に厄介。
1/8多いだけでも変拍子なれしていないとテーマを弾くだけでもなかなか手こずる難曲です。
音源の演奏されているフレーズに沿った練習用フレーズやジェフ・ベックのサウンドメイキングのヒントが書かれています。
練習用フレーズはDVDで実演しているのをみることが可能。
スコアの収録曲は
「Jeff's Boogie」
「Scatterbrain」
「Cause We've Ended As Lovers」
「Led Boots」
「Big Block」
「Where Were You」
と有名所が揃っていてジェフ・ベックのフレーズコピーを初めて取り組むのに最適な一冊。
Jeff Beck "Scatterbrain" on Guitar | Reverb Learn to Play
イントロの運指練習のようなシンセとのユニゾンフレーズはきっちり演奏しようとすると難易度が高い。
テンポをあげていくとよりスリリングになって見ている人を驚かせられるでしょう。
近年のライブ映像を見る限り、ジェフ・ベック本人はイントロのフレーズを違うものにして弾いているようです。
その代わりに曲のテンポがどえらい速い。
ギターサウンドメイク
基本はマーシャルなどのスタックのアンプをローゲインのチャンネルで設定。
音源のドライブ感に似せるためにはアンプでのドライブはさせないで、ファズ・フェイス系のファズペダルをつなげてエフェクター側で歪みを作成。
近年のジェフ・ベックのライブで演奏されるScatterbrainのサウンドに似せる場合にはファズは使わずにKLON製のオーバードライブなどのアンプの音を活かしたドライブ感が得られるオーバードライブを使う方が似た音が出せます。
シンセリードのバックではJIM DUNLOP CRY BABY系のワウペダルを使ってグルーブ感をだしています。
ギター本体のボリュームノブを絞って(ピックアップによってはトーンも)、ピッキングの強弱がはっきりでるようにします。
Scatterbrainの曲中でのちょっとしたフレーズでも「音の強弱 」がはっきりついているので、一音一音聴き込んでいくとアーティキュレーションの勉強になりますので物怖じせずコピーしてみるとギターの表現力が底上げできるでしょう