ボーカルリムーバーは危険?使えない時の代替手法

ボーカルリムーバーは名前の通り人工知能アルゴリズムを利用し「曲の中からボーカルを抜き出してボーカルレストラック(カラオケ)」を作るサービスです。
2022年1月22日現在は無料で使えるサービスのようですね。(広告を貼り付けず寄付でまかなうビジネスモデルのようです)
無料で使える分、10分までのオーディオデータ制限が付いていて分離品質が寄付版よりも落ちています。
ボーカルリムーバーの利用に危険はないか?安全に使える?
ボーカルリムーバー、ボーカルキャンセラーなど名前は色々ありますがどれもボーカルを抜き出してカラオケを作る機能の軸は変わりません。
変わるのは【抽出精度】です。
試してみないとわからないのであやふやになっていますが、「抽出精度」が良くないとシャワシャワという音が残ったりボーカル以外のものが削れてしまっていたりという現象が起こります。
正直なところ完全にボーカルを消すツールというのは現状なくてステムデータ(各楽器パートのソロ録音されたデータ)を用意し合体してカラオケを作るのが一番綺麗なボーカルレスになります。
それでも年々ボーカルキャンセラー系のプラグインツールの精度は上がってきていますので、有料のプラグイン製品であれば気にならないレベルまで抽出できます。
一方のボーカルリムーバーですが、抽出精度はまあまあな印象を受けました。
これを許容できるか?は人によって異なるので正解は人によるとしか言えません。
個人的に気になったのは最近のWEBサービスとしてのポリシー設定ページがなかったりする点。
寄付ページから開発者とやり取りができるようですが使うにはちょっと不安が残ります。
また無料で提供しているため制限があるようで「IPアドレスからのリクエストが多すぎます。後でもう一度やり直してください」というメッセージが表示されてしまう場合もあるようです。
他の代替案
ボーカルリムーバー、ボーカルキャンセラー系のアプリケーションは多くの無料版は機能面で不十分な点が残るので
思い切って有料版を購入したほうがストレスなく使えます。
【おすすめ】iZotope RX Standard
iZotope RX Standardには「Music Rebalance」という機能があり、Music Rebalanceを使うことで
・ボーカルレストラック
・Percussion帯域(ドラム)レストラック
・ベースレストラック
・他の楽器レストラック
をつくることができます。
もちろんこの反対もでき、「ボーカルのみトラック」も抽出できます


ボーカルレスにするときはVocalを-Infにする


ボーカルだけのトラックをつくるときは他の-Infにする


「Music Rebalance」を使っている事例
iZotope RX を導入するときの注意点ですが、RXには「Elements,Standard,Advanced」とエディションがわかれていて、Music Rebalanceの機能が使えるのはStandardとAdavancedです。
RX Elementsでは使えないので注意してください。
iZotope RXは定期的にセールになって安く買えることがありますので、購入する前にiZotopeのセール情報をチェックしてみてください。


xtrax-stems
ステムを作るためのアプリケーションです。
オンラインで動作しするサブスクタイプのボーカルキャンセラーツール。
RX Standard同様に Vocals,Drums,Bass,Otherに分けられます
書き出すときの設定がRXに比べると便利ですね。
オンラインサーバーに接続させて利用するためオフラインだと使えないのが欠点です。
■xtrax stemsの特徴
ドラッグアンドドロップして、曲からステムを自動的に作成します
直感的で使いやすいAI分離ソフトウェア
高速処理–GPUサーバーは1分以内にステムを分離します
選択可能な分離オプション:4ステム、アカペラ、バッキング、ドラム、ベース
デブリードスライダーを使用して、リアルタイムで分離を調整します
モノラルとステレオのWAV、MP3、FLAC、AIFF、OGGファイルを最大192kHz、32ビットで分離
個別のWAV、MP3、FLAC、AIFF、OGG 、NativeInstrumentsのSTEMファイル形式としてセパレーションをエクスポートします
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