定番ギター弦の比較!エリクサー弦はデメリットある?お気に入りをさがせ!
ギターを続けていく上での消耗品である「ギター弦」はピックと同じくらいこだわりのある人が多いです。
ギターの弦って蓋を開けてみると色々あって、こだわりだすとかなりキリがない項目です。
Elixirがギター弦に参入してからは「高寿命なコーティング弦」というジャンルが、勢力を伸ばしています。
深く突き詰めていくのももちろん楽しいのですが「とりあえず自分の定番はコレ!」というは決めておきたいですよね。
私のプレイジャンルは「ロック」ですので、ロックより音が出るという判断基準で決めています。
代表的なギターの弦の特徴一覧
ギター弦 | 寿命 | サウンド | 弦のテンション | 価格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
エリクサー | 長い | 種類で選べる | 硬め | 高め | |
DR | 普通 | 太めで荒々しい | 硬め | 普通 | |
アーニーボール | 短い | きらびやか | やわらかい | 安い | |
ダダリオ | 短い | アーニーボールよりおとなしめ | 普通 | 安い | |
ロトサウンド | 普通 | おとなしい | やわらかい | 普通 |
Elixir (エリクサー )
ポイント
・コスパよし
・弦のテンションが強いのでチョーキングは大変
私はほぼエリクサーを使っています。
「コーティング弦」と呼ばれる種類の弦で、弦の周りにポリマーコーティングをすることで
汚れや弦のサビ、変色を防ぐというものです。
巻き弦だけではなく、プレーン弦の寿命もいい感じになります。
トータルでコスパよくサウンドも良い
たしかに表示価格だけみると、エリクサーは高いのです。
しかし2ヶ月、3ヶ月、ほとんど弾かないでハードケースで保管した場合には体感では半年程度持ちます。
毎日ギタースタンドにかけたままの保管状態で、1日1時間は絶対にギターを弾くという場合でも
一ヶ月はキラキラ状態でギター弦の良さが維持できるのでトータルでみたときのコスパがエリクサーは良いです。
また、触った時のスベスベ感が維持されるので、フィンガーイーズがいらないのもメリットの一つです。
弦の滑りが悪くなってきてからのフィンガーイーズを吹きかけるのってめんどくさいんですよね
手汗が酷い人でも弦の寿命が長く保てます。
こんなエリクサーではありますが、コーティング弦にもデメリットがあります。
「弦のテンションが硬め」「ツルツル感がありすぎる」ということですね。
「弦のテンションが硬い」とチョーキング(ベンド)するときに他の弦より上げ下げに力が必要になります。
ストラト系のネックの角度がついていないようなギターですと、1音チョーキングがかなり辛いです。
1弦を使った1音半、2音チョーキングはもっと大変ですので、弦ゲージを上げすぎるとチョーキングを主体にしたプレイがしにくい。
あとはスベスベでツルツル感が魅力なんですが、ツルツルすぎるときがあり、エリクサーを張りたての状態でライブをするとチョーキングする前に指が滑ってしまうこともよくありました。
そのため、私の場合にはエリクサーの高寿命を生かし、大事な演奏をする1~3日前からエリクサーに張り替えてしっかりと空気に触れさせておくようにしています。
エリクサーのテンション感を確かめたいのであれば、楽器店での出荷初期にエリクサーが使われているケースが増えてきていますので、エリクサーを使っているギターを試奏させてもらいチェックするのも良いと思います。
エリクサーは3タイプあります。
その中でも2017年に登場したOPTIWEBがロックのジャンルにバッチリはまります。
コーティング弦は、コーティングしているため音がこもりがちになるデメリットがあったのですが、
OPTIWEBに関しては”こもり具合”がかなり解消されています。
「アーニーボール張りたて」のサウンドにはかなわないのですが、かなり近い感覚のギターサウンドが鳴ってくれます。
項目 | POLYWEB | NANOWEB | OPTIWEB |
---|---|---|---|
音色 | 暖かみのある音色 | くっきりとした音色 | クリスピーサウンド |
弾き心地 | 極めて滑らかな弾き心地 | 滑らかな弾き心地 | 自然な弾き心地 |
詳細 | 厚めのPOLYWEBコーティングを採用したエレキギター弦。NANOWEBよりも更に指触りが柔らかく、極めて滑らかなフィンガリングとマイルドなトーンが得られます。 | エリクサーエレキギター弦の定番「NANOWEBコーティング」。極薄コーティングによりスタイルや奏法を選ばず、滑らかな表面感はより早く、より正確な運指を約束します。全ての音域で長寿命を実現した万能な弦です。 | 従来のエリクサーストリングスが提供する高音質・長寿命はそのままに、張り替え直後のノンコーティング弦のようなクリスピーサウンドと自然な感触を味わうことができる、これまでになかったコーティング弦です。 |
エリクサーの中でもおすすめ弦は断然OPTIWEBです。
3セット売りもされていますので、まとめ買いしたほうが安くエリクサーを購入できます。
ELIXIR ( エリクサー ) / OPTIWEB Super Light #19002 ツインパックセット
DR
ポイント
「DR」はロック、ブルース、ヘヴィメタル、ジャズ等、ジャンルを問わずオールラウンドいけますが、
特にロック系の演奏をするなら抜群なDRのギター弦です。
「DR」に張り替えるとパワフルなサウンドがなるんですよね。テンションはちょいキツめです。
レスポール系のギターには好感触なサウンドが出るはずです。
DRの主な使用ギタリスト(wikipediaより)
Alexi Laiho
Bootsy Collins
Chris Chew
Greg Messick
Marc Rizzo
Marcus Chapman
Richard Bona
Roy Clark9
ERNIE BALL(アーニーボール)
ポイント
・張りたてのサウンドは最高
・安い
3拍子揃った”ド定番ギター弦”が「 ERNIE BALL ギター弦」です。
弦のゲージセットの種類も豊富でどのジャンルでもイケる!のが心強いですね。
アーニーボール サイズ
- エクストラ(08-38)
- スーパー(09-42)
- ハイブリッド(09-46)
- レギュラー(10-46)
- スキニ―・トップ・ヘビー・ボトム(10-52)
- パワー(11-48)
- ビーフィー(11-54)
- ノットイーブン(12-56)
1962年から50年以上の長きにわたり、世界中のミュージシャンに利用されているギター弦です。
憧れているアーティストがアーニーボールを使っているのでしたら、
「憧れてアーティストの使うピックアップ+アーニーボール」のセットアップにすると
と口から溢れるぐらい弦が同じ音を再現してくれますね。
キラびやかなサウンドは一級品です。
しかし弦の寿命が短いのが難点です。
張りたての「キラびやかなサウンド」が長時間続かないんですよね。
そのため弦交換回数が増えて面倒です。
所有しているギターが1本だけなら全然良いんですけど、複数本所持し始めると
弦交換費用も馬鹿になりません。
弦寿命に関しては「アーニーボールパラダイム」のようなモデルが出てきています。
「コーティング弦が苦手だけどできるだけ弦寿命が長めのものを試してみたい!」ときに使ってみたい候補の一つです。
ERNIEBALL ( アーニーボール ) / Regular Slinky #2221
D’Addario ダダリオ
ポイント
・アーニーボールと同じくド定番
・テンションやわらかめ
アーニーボール と同じくらい”ド定番”のギター弦です。
ダダリオもどこでも購入できます。
ボールエンドが6色で色分けされているので
弦の貼り間違えを防いでくれるユーザー目線の作りになっています。
アーニーボールより「サウンドはおとなしめで弦寿命がちょっと長め」な感じですね。
テンションはアーニーボールのほうが柔らかく感じます。
優等生タイプのギター弦です。
ダダリオの主な使用ギタリスト(メーカーサイトより)
・Robben Ford
・Richie Sambora (Bon Jovi)
・Lenny Kravitz
・Keith Urban
・Joe Satriani
・Josh Klinghoffer (Red Hot Chili Peppers)
・Sheryl Crow
・John Scofield
・Lenny Kravitz
・John Frusciante
DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL110 XL Nickel Round Wound Regular Light
ダダリオのコーティング弦「DADDARIO XTシリーズ」
ダダリオもコーティング弦があります。
それが「DADDARIO XTシリーズ」
ダダリオのトーンのまま、弦寿命が伸びた製品になっています。
エリクサーと比べると弦寿命は短いですね。使用感としては長くとも2ヶ月ぐらいで交換しないとだめでしょう。
エリクサーはどうしても苦手だけどコーティング弦は使いたい!という人におすすめ。
また入手しにくい7弦ギター用、8弦ギター用のパッケージが揃っているのは「DADDARIO XTシリーズ」の利点とも言えます。
もちろんアコースティックギター用コーティング弦もあります。
DADDARIO ( ダダリオ ) / XTABR1253 XT Acoustic 80/20 Bronze Light
ROTOSOUND(ロトサウンド)
ポイント
・ジャズにもハマるキラキラしすぎないおとなしめサウンド
ROTOSOUND(ロトサウンド)のギター弦は大きめの楽器店じゃないと見かけないかもしれません。
アーニーボール、ダダリオの知名度に負けて存在を知らないため目が行かないだけかもしれませんが、
1958年から創業しているイギリスの老舗メーカーです。
ギター弦よりはベース弦が有名です。
伝統のブリティッシュサウンドを再現したいならROTOSOUNDを試してみる価値はあります。
ROTOSOUNDも優等生タイプのギター弦で、サウンドはジャズでも使えるかなりおとなしめ。
温かみのあるサウンドを求める人に向いています。
弦に触れたときのツルツル感も良く、テンションがやわらかめなのでチョーキングはしやすいです。
袋の中には+αで「1弦が2本」と「湿気吸収剤」が同封されています。
この編の心強いは嬉しいですよね。
勢い余って袋を破り捨てると、予備1弦の保存ができなくなるので注意です。
・袋を開けたときに1&3,2&5,3&6弦の組み合わせで巻かれているのでいちいちほどくのが面倒くさい
のがデメリットでしょうか。
OTOSOUNDの主な使用ギタリスト(wikipediaより)
Michael Amott (Arch Enemy)
Zeta Bosio (Soda Stereo)
Jean-Jacques Burnel (The Stranglers)
Cliff Burton (Metallica)
Stanley Clarke
John Deacon (Queen)
John Entwistle (The Who)
Herbie Flowers
Guthrie Govan
Julian Neville (Turrentine Jones)
Colin Greenwood (Radiohead)
Steve Harris (Signature Set)
Jimi Hendrix (Medium Strings)
Alex Hutchings
Ryan and Gary Jarman (The Cribs)
James Cashman (Altamonte, Brooklyn Electric Co.)
John Paul Jones (Led Zeppelin)
Greg Lake (Emerson, Lake & Palmer)
Geddy Lee (Rush)
Phil Lynott
Paul McCartney (The Beatles)
Duff McKagan
Brian May (Queen)
Michael Paget (Bullet For My Valentine)
Jaco Pastorius
Louis Johnson (The Brothers Johnson)
Mick Ronson
Dave Sharman
Billy Sheehan (SwingBass66)
Chris Squire (Yes)
Roger Waters
Snowy White
Doug Wimbish
Eva Gardner [1]
Jason Decay (Cauldron)
Billy Sherwood
Starlite Campbell Band
ROTOSOUND ( ロトサウンド ) / R10 ROTO YELLOWS REGULAR
たくさんのギター弦から自分にあったものを選ぼう
ギター弦の紹介をしてきましたが、他にもギター弦ブランドは多くありまして、いろいろ試して「ギター弦の比較」をしていくと楽しいですよ。
ギター弦を変えるだけでもエフェクトのノリや、アンプにつないだときのサウンドがガラッと変わるので
いろいろ研究してみてくださいね。
コメントはこちら