『ローファイ(Lo-Fi)』用の買って損しないおすすめプラグインはどれ?
この記事ではLo-fiヒップホップ・チルアウトな曲を作る時にLo−Fi化できるプラグインを紹介していきます。
Lo−Fi化はデジタルで透明度の高い音楽を作ろうとしてきた歴史から逆行して、わざと劣化させて昔の味付けを付け加える手法です。
ローファイヒップホップ(Chill pop/Chill beat) ,Neo Soul等の音楽ジャンルの流行りを受けてプラグインメーカーもこぞってLo-Fiプラグインを製作しています。
Lo-Fi曲するときには色々な手法を取るのですが、おそらく突き詰めればDAWの初期からあるプラグインだけでも処理は可能です。
しかしLo-FiプラグインがあればこれらのLo-Fi処理を時短化して、クリエイティブな作曲方面に時間を使うことができます。
何が当たるかわからない現状なので、大量に曲を作っていくことが大事になってきます。
時間は有限ですので効率よく作曲していきましょう。
Lo−Fi化する手法
ポイント
・EQで帯域をカットして音をチープにする
・テープエミュレーターでテープコントロール・テープノイズを加える(テープマシンエフェクト)
・サンプルレートを下げる
・モノラルにする
・Lo−Fi化済みの音源・サンプル素材を使って曲を作る
大定番なLo−Fiプラグイン 「RC-20 Retro Color」
Lo−Fiプラグインの中でも人気があるのが「RC-20 Retro Color」
Lo−Fiを表現するプラグインはエフェクトをいくつか重ねて使う必要があり、6種類のLo−Fi用のエフェクトを1つにまとめているマルチエフェクタープラグインです。
とりあえず「RC-20 Retro Color」を持っておけば一通りのLo−Fi用のエフェクトは網羅でき損はないかと。
※レトロなアナログサウンドに色付け!Lo-Fiビートメーカーにもおすすめ!デモ版あり
RC-20 Retro Colorよりも、もっともっとサウンドメイクこだわりたい場合には下記で紹介しているプラグインがおすすめです。
「NoiseShaper」あらゆるノイズを加えられるプラグイン
下の動画で流れている曲はビニール傘に雨音が当たる音が入っています。
こういった環境音やノイズを重ねていくのに使えるプラグインが「NoiseShaper」です。
ノイズを編集して重ねていくためのプラグインで
NoiseShaper自体にノイズ量やどのタイミングでノイズを加えるのかを細かく指定できます。
ノイズとして重ねられるサンプルの種類はかなり多くノイズ音は網羅できます。雨音が当たる音はピンポイントで入っていませんが、鳥のさえずり声やカフェのまわりの声などの環境音も用意されています。
NoiseShaperになかったらサンプル素材サイトからノイズを探してくるか自分で作るしかないです。
EQで帯域をカットして音をチープにする
「AudioThing Speakers」 出音を簡単にチープにできるプラグイン
Lo−Fi向けのスピーカーシュミレーター。
電話越しで話している音のようなわざとしょぼい音質にしたいときに使えるプラグインです。
シュミレーションしているスピーカーは以下。
ギターキャビネットのような大きなスピーカーもあるのですが、基本的には他のプラグインで代替できないスピーカーをシュミレーションしています。
IRデータを持っていれば別ですが、メガホンや黒電話などは 「AudioThing Speakers」 を使わないと再現できないはず。
TV 2
Telephone (1960)
Telephone (1970)
Speaker
Apple II
Megaphone
Tape Player
Tape Recorder
Radio 1(big)
Radio 2(small)
Radio 3
Speak & Spell
Toy Recorder
Vintage Mic
SM58
SM57
CB Radio Mic
Talk Back Mic
Toy Mic 等
テープエミュレーターでテープコントロール・テープノイズを加える(テープマシンエフェクト)
BabyAudio TAIP プリセット豊富なテープマシンプラグイン
あらゆる楽器別に135プリセットが用意されたテープマシンシュミレーター。
テープの揺れ以外に過激なサチュレーションを加えることができ、コンプ感も強めに調整できるので幅広く使えるエフェクトプラグイン。
※アナログ感を加えたい人向け!
Arturia Tape MELLO-FI テープマシンエフェクトを自在に追加できる
ARTURIAによるテープサチュレーション+ローファイ向けエフェクタープラグイン!
・ピッチのあるフラッター
・微妙なディストーション
・温かみのあるサチュレーション
・ビロードのような滑らかなフィルターサウンド
を追加できるエフェクトプラグインです。
Softube Dirty TAPE テープマシンエフェクト+上品なサチュレーション
Dirty Tapeはテープの歪みを加える他、テープ再生時のゆらぎを表現する『テープのワウフラッター』を調整できます。
AudioThing 「Reels」 ローファイテーププラグイン
ReelsはAudioThingのLo-Fi用プラグイン。
日本のオープンリールポータブルテープレコーダーを真似したプラグインです。
Lo-Fi化させたエコーやテープエフェクトを豊富なプリセットから選んで使えるプラグインです。
SSL Native X-Echo テープエコー
60年代と70年代の初期のテープディレイを再現するプラグイン!
テープの質感を再現するサチュレーションやワフフラッターの設定が可能です
空間系のエフェクトを古めの機材にすることでより一層Lo-fi感が加わります。
サンプルレートを下げる
Lifeline Expanse
5つのエフェクトを並び替えて使えるマルチエフェクタープラグイン。
この中にビットクラッシャーが入っています。
■Lifeline Expanseで使える5つのエフェクト
・RE-AMP(スピーカーシュミレーション)
・DIRT(サチュレーションエフェクト)
・FORMAT(ビットクラッシャーエフェクト)
・WIDTH(コーラスエフェクト)
・SPACE(リバーブエフェクト)
ヴィンテージサンプラーシュミレーター「Beatskillz AK9X」
このBeatskillz AK9Xはサンプルレートを細かく調整できるのが強みになっています。
サンプルレートにこだわってLo-Fi感を出したい人は要チェックなおすすめプラグイン。
ヴィンテージサンプラーシュミレーター「SampleX V3」
シュミレーションしているヴィンテージ・サンプラーのモデル数は6つです。
- A: AKAI MPC 60
- B: AKAI S950
- C: E-MU SP1200
- D: ENSONIQ EPS 16
- E: ROLAND S550
- F: CASIO SK200
Lo-Fi特化シンセ
Robotic Bean Portatron テープシンセサイザー
4つのサンプル組み合わせてテープMTRを再現した環境上で再現するシンセサイザー。
テープエフェクトが組み込まれていてテープのLo-fi感を出せます。
ファクトリープリセット以外に自分の手持ちの音源を読み込ませてPortatronで再生できるのでサンプラー的な使い方も可能です。
今スグ「Portatron」を購入するにはこちら >>
Baby Audio BA-1
いわゆるおもちゃシンセなのですが、チープさがとてもLo-fi曲にあっている「Yamaha CS01」の エミュレートシンセが「BA-1」です。
実機のエミュレーションに現代的な仕様を追加した過去〜今までを行き来できる質感が出せる優れたシンセ。
500以上のプリセットが用意されているので音作りにこまることはありません。
Baby audio BA-1の購入はこちら >>
Softube Model 82 Sequencing Mono Synth
「Softube Model 82 Sequencing Mono Synth」はローランドのモノフォニック・アナログ・シンセサイザーである「Roland SH-101」をエミュレートしたシンセです。1982年に発売され、当時としては珍しい電池で駆動する軽量シンセです。
もともとテクノ系ミュージシャンにいまだ愛用されている機種のサウンドであり、テクノで使われてきた象徴的なサウンドが簡単に鳴らせます。
リアルなチープな音が病みつきになるシンセ。
Karanyi Lofi Keys
KaranyiSoundの音源は基本的に古いシンセをコスパ良く再現したものが多いです。
「Karanyi Lofi Keys」は作りこまれたサウンドで即作曲に使えるピアノ・エレピ音源。
Lofi Keysのチルサウンドにピッタリの音質になっている上、導入価格が安く抑えられています。
その分、カスタマイズ性はほぼありません。
ちょっと編集できる幅が広めなロンプラー音源と思ってもらえればOK!
極端な音質の変更はできませんが、収録されている音が自分の探している音にハマれば大活躍する音源です。
Lo-Fi特化プラグイン
ヴィンテージAD/DCコンバーター「Inphonik RX950」
RX950は1980年代に使われた著名なAD/DAコンバーター「AKAIのS950」を再現したプラグイン。
実機はアナログの回路だったので、アナログ回路のGainを上げた時の音の太くなり方が古くさくて良い感じ。
そして12bit処理で音が劣化していく処理を加えられます。
ヴィンテージAD/DCコンバーターとしての値段もかなり安いので導入しやすいの魅力です。
ビデオデッキシュミレーター「Baby Audio Super VHS」
かなりマニアックなプラグイン。VHSの音をシュミレートするプラグインです。
Super VHSの購入はこちら >>
「Softube Wasted Space」 Lo-fiデジタルリバーブ
Softubeの高い技術力で作成されたLo-fi向けプラグイン。
「Wasted Space」はリバーブとしてはシンプルな作りで、PredelayとReverTimeにフィルターが付いているだけの簡単仕様なので使い方も単純で導入コストが低く使えます。
レトロゲーム用のリバーブ「AudioThing miniVerb」
8-bit機器のリバーブ音・エコー音を再現するプラグイン。
ファミコン・PCエンジンが8bitゲーム機器です。
チープなリバーブを書けることで、よりチープさを表現するためのプラグイン。
チップチューンにも合うリバーブです。
「Waves Retro Fi」
年代別に分けられたエフェクトプラグイン。
デバイス、リバーブ、テープ効果、ノイズが一つにまとまったマルチエフェクタープラグイン。
「Yum Audio LoFi Playtime」
Lo−Fi化エフェクトに加えてディレイ機能がついたプラグイン。
このディレイはかなりぶっ飛んだサウンドを作り込めるようになっています。
面白いサウンドを作りたい人向けのプラグインです。
モノラルにする「NUGEN Audio Monofilter Elements」
モノラル化させて音の広がりを押さえることで昔っぽさを演出できます。
モノラル処理をするプラグインの中でも精度が高いのがNUGEN Audioのプラグイン。
Monofilterには上位版と簡易版のMonofilter Elementsがありますが、Lo-Filのモノラル化目的ならElements版で十分でしょう。
Lo−Fi化済みの音源・サンプル素材を使って曲を作る
Lo−Fi人気にともなって音源自体がLo−Fiなものが出てきています。
UVI Falcon Lo-fi Dream
UVI Falconの拡張音源のためUVI Falconを所有していないとつかえませんが、
Lo−Fi曲に簡単にマッチするサウンドが集められた音源です。
Lo−Fi用サンプル素材
著作権フリーのサンプル素材サイトでLo−Fi用サンプルを手に入れてしまうのも一つの方法です。
サンプル素材サイトLoopCloudでは検索で「Lo-Fi」と打ち込むと多くのサンプル素材が出てきます。
サブスク利用が嫌な人はloopmastersでLoopCloudで使える同じサンプル素材を購入して使うことができます。
loopmastersの公式サイトはこちら >>
Lo-Fi系のハードが欲しいならROLANDのサンプラー「SP-404」
Lo-Fiシーンで人気のサンプラーである「SP-404サンプラー」の後継機種が「SP-404 MKII」です。
USB-Cポートでパソコンとの接続ができるようになっています。
ポータブルな機種でどこでもビートメイキングができるのが魅力。
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