LANDR Mastering Pluginセール・レビュー!AI処理マスタリング!
今回はLANDRのマスタリングプラグイン「LANDR Mastering Plugin」について記載していきます。
LANDR Mastering Pluginはこんな人におすすめ
・マスタリングの手間を極力省きたい人
・マスタリング処理がうまく出来ない人
LANDR Mastering Pluginを使うとプロレベルのマスタリング処理をあっという間に完了させ、マスタリングの時間が短縮でき曲のリリースまでの期間を短くできます!
LANDR Mastering Pluginとは?
ファイルをアップロードするとマスタリングしたファイルができあがる「AIを駆使したオンラインマスタリングサービス」を行っている企業「LANDR」のオリジナルプラグイン。
LANDRは2014年以降サービス開始以来続いている企業で、2023年現在、AIマスタリング以外にストリーミングプラットフォームへの音楽配信やオーディオサンプルの販売等手広く音楽業界に関わっています。
マスタリングツールでおなじみの「iZotope Ozone」にAIアシスタント機能が付いたのは2017年のOzone8から。
つまりLANDRの方が先駆者なわけです。
LANDR
このLANDERのAIマスタリングエンジンを我々のDAWに取り込めるのが「LANDR Mastering Plugin」です。
LANDR Mastering Plugin レビュー
AIマスタリングプラグインといえば「iZotope Ozone」が一番知名度があるように思えます。
マスタートラックにOzoneを適応し、プロジェクトを再生するとAIが数十秒でマスタリング処理を行ってくれるという昔では考えられなかった夢のツールです。
「LANDR Mastering Plugin」も同じ使い方なので、Ozoneとの比較をしつつ気になった点をあげていきます。
Ozoneとの比較
他社プラグイン同様にOzoneも年々改良をかさねてバージョンアップし今やOzone 11です。
Ozone11だと旧バージョンに比べてAI処理の提案がかなり明瞭になりました。
ミックス、マスタリングは個人の好みがストレートに出るところなので、良し悪しの判断はつけにくいのですが、
初期段階で「LANDR Mastering Plugin」にOzone11の明瞭さを求める予想とちょっと違うかも…といったイメージになると思います。
導入メリットは?
「LANDR Mastering Plugin」がOzoneよりも優れている点としては、1回のマスタリング処理で3つのバージョン(WARM,BALANCED,OPEN)を比較しつつ最終調整ができる点です。
スタイル | 詳細 |
---|---|
WARM | サチュレーションが強めなビンテージスタイル |
BALANCED | 明瞭さと深みのバランスが整ったスタイル |
OPEN | 高域が強調されたパンチのあるモダンスタイル |
単純設定でわかりやすい
Ozoneと違うのは表示されているAI処理後のノブは初期値のまま。
ここからカスタムしていきます。
3つのスタイルごとに設定したノブの値は保存されるので3タイプを瞬時に切り替えて比較することができます。
3のマスタリング事例で良いものはどれかな?と比較しながら選べるのが「LANDR Mastering Plugin」の強み。
各つまみの可変幅が大きくかなり大胆に変化するので極端につまみを回すと違った出来上がりになります。
基本的にはほんの微調整する程度の回し方で良いはずです。
- EQ (マスターの高、中、低周波エネルギーの量を制御します。)
- COMPRESSION ( トラック全体のダイナミックレンジを調整し、低レベルの要素を強調します。)
- STEREO FIELD (幅を広げてスペースを増やすか、キック、スネア、ボーカルなどの中心要素に焦点を当てます)
- LOUDNESS (全体的なラウドネスを制御し、LUFS メーターを使用して希望のラウドネスを目標にします)
- SATURATION (真空管やトランスギアを使用した場合のように、より多くの倍音でトラックに厚みを与えます。)
- Presence (重要なボーカル範囲でのプレゼンスの量を制御します。)
- DE-ESSER (マスターの問題周波数をさらにターゲットにします)
オプションとして画面上部にGain Matchがあり,プラグインをBybassした時との聴き比べが可能になっています。
右下にはピークメーターとLUFSメーターがあります。
LANDR Mastering Pluginで設定できるのはこれだけ。
この単純さが良いと感じるか物足り無いと感じるかはユーザー次第といったところです。
Ozoneの方が圧倒的に機能が多いため、使い慣れていないとあれもこれもと手を加えていくうちに出来上がりに時間をとられた上音が破綻した…ということが起こりえます。
こういった余計な時間がとられる手間を省けるのはLANDR Mastering Pluginの良い点ですね。
デメリット
このLANDR Mastering Plugin、かなりCPU負荷があります。
下のパフォーマンスモニターの状態はAI処理が完了した直後のプラグインをONにした状態。
LANDR Mastering Plugin単体の負荷が高いので、CPUが弱い快適な動作は厳しいです。
一度マスタリング前に2mixを書き出して処理することになると思います。
Ozoneも11に上がってクオリティが向上していますが負荷は上がっているんですよね。
マスタリングプラグインはどうしても重くなるので、複数音源を鳴らしつつマスターにLANDR Mastering Pluginを使っていくのはちょっとむずかしいかも。
そうなると、作業手順の後戻りするときはちょっとめんどくさくなります。
もう一つ気になったのが最終ボリュームの「LUFS」を自動で合わせてくれる機能がLANDR Mastering Pluginについていないのが惜しい…
AIに任せると-9.5LUFS前後になるため、ノーマライゼーション値にこだわる人は要注意です。
最近のリミッター、マキシマイザーにはついているものが多いので自動調整できるともっと使い勝手が良くなると感じました。
あと設定値の一時保存が3個ぐらいあったらもっと良かったかも。
設定の単純さと出来上がりの音の良さから、個人的にはこのLANDR Mastering Pluginはかなり気に入りました。
オールジャンル使える万能さもあるし、マスタリング時はかなりの時短になるでしょう。
設定を追い込みたい場合にはOzoneの方が良いと思います。
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