
「KORG Collection 4」
KORGシンセの音からは他社製品では真似できない独特の明るさとパワーを感じます。
特にハードシンセの音でバンドで合わせたときの音抜け感はソフトシンセと全然違うんですよね。
曲間でシンセの音を強くアピールできるKORGの歴代14機種を収録したシンセバンドルが「KORG Collection 4」です。
歴代KORGシンセを集めたプラグイン版で、昔の懐かしいサウンドを鳴らしたい人、最近流行りの古い音を現代サウンドに混ぜて新しい曲を作っていきたい人は要チェック!
KORGのシンセをエミュレートしたソフトシンセは数多くありますが、こちらのKORG Collection 4 はKORG社公式で発売されているソフトシンセです。
KORG Collection 4 はこんな人におすすめ
・ヴィンテージサウンドのシンセ音が欲しい
・J-POPで使われてきたサウンドが欲しい人
・ハードシンセの音をパソコンで鳴らしたい人
KORG Collection 4
KORG Collection は、現代まで語り継がれるコルグ歴代のシンセサイザーを自らが丁寧に再現し、本物のサウンドや振る舞いを追い求めたソフトウェア・シンセサイザー・スイートです。2004年に発売した KORG Legacy Collection からソフトウェアで再現するプロジェクトがスタート。MS-20、Polysixなどのアナログから、ワークステーションの名機 M1 と TRITON などのデジタルもラインナップに加え着実に進化を遂げてきました。
そして 2022年、世界中のクリエイターに愛されてきた3つの個性的なギアが追加されます。2002年の発売から20周年となる、音の楽しさにこだわったベストセラー・シンセサイザー microKORG、誰でもすぐにビートメイキングができるELECTRIBEシリーズの元祖 ELECTRIBE-R、タッチ・パッドに触れるだけで自在にコントロールできるエフェクターを新たに創造した KAOSS PAD をソフトウェア化しました。それぞれの時代を象徴する膨大なサウンドを網羅した KORG Collection 4がついに登場です。
KORG Collection 4 レビュー

どんなジャンルにも使っていけるKORGのシンセを集めたバンドル。
もちろんシンセによってはドラムキットも収録されているのでKORG Collection 4で作曲に必要な音のパーツはすべて揃えられます。
Arturiaのシンセのようにエミュレート元の癖に独自の進化を加えたサウンドではなく、実機に限界まで近づけた再現度の高いシンセです。
そのため+αの要素が欲しい人だと肩透かしを食うのでこの点だけ注意が必要です。
サウンド自体はハード特有のゴリゴリした印象を受けるサウンドに仕上がっていてとてもパワーがあります。
WAVESTATION,M1,TRITON / TRITON Extremeを始めとしたJ-POPで使われてきた歴代の名機の音が勢ぞろい。
1台に収録されているプリセット量が非常に多いため試していくだけでも大変なのですが、70's,80's,90'sの古めのJ-POPサウンドを取り入れたいと思っている人は買って損のないシンセバンドルです。
KORG Collection 4 収録シンセ
KORGの歴代14機種を収録したシンセバンドル
14機種を紹介していきます。
- microKORG
- ELECTRIBE-R
- Kaoss Pad
- miniKORG 700S
- Prophecy
- TRITON and TRITON Extreme
- ARP ODYSSEY
- MS-20
- Polysix
- Mono/Poly
- M1
- WAVESTATION
- MDE-X
microKORG

microKORG
2002年の発売 アナログ・モデリング音源による「microKORG」
DW6000やDW8000から継承されたDWGS音源のデジタル波形が64種類を搭載。
気軽に使えるシンセサイザーで実機ではボコーダー、ボコーダー用マイクがついているのが珍しい点。
ドリアン・コンセプトによる「microKORG」の弾き倒し動画
ELECTRIBE-R (リズムマシン)

KORG ELECTRIBE-R
誰でもすぐにビートメイキングができるELECTRIBEシリーズの「初代 ELECTRIBE-R 」をプラグイン化したもの。
8トラックのリズムマシンでエレクトロミュージックのリズムパターンをサクッと作れます。
KAOSS PAD
こちらはエフェクトプラグイン。
1999年に発売されたKAOSS PADを再現。
当時では珍しい「タッチ・パッドに触れてコントロールする」わかりやすいエフェクトコンセプトが魅力的。
25種類のエフェクト・アルゴリズムを収録。
リアルタイムパフォーマンスをするミュージシャンに好かれてきた名機。
miniKORG 700S
上記の「microKORG」とこんがらがりそうですが「miniKORG」です。
1973年に発表されたコルグ初の量産型シンセサイザー「miniKORG 700」をプラグイン化。
多彩なサウンドメイクの他にエフェクトも充実していて時代を感じられるチープさが良いシンセ。
Prophecy
1995年発売の物理モデル音源を搭載したシンセサイザー。
後発のTRINITYやTRITONにも採用されているMOSS音源による多彩なオシレーター・モデルを搭載しています。
実機は最大同時発音数1音のモノフォニック・シンセサイザー。
もちろんプラグイン版では和音が鳴らせます。
TRITON and TRITON Extreme
1999年に発売され、栄えある数々の賞を受賞したシンセサイザー・ワークステーション「KORG TRITON(トライトン)」シリーズ
真空管Valve Forceと音色を大幅に拡張したTRITON Extreme。
この2つを収録しているのが「TRITON and TRITON Extreme 」
シリーズ累計30万台以上を売り上げ、世界中の一流ミュージシャンに使われてきたシンセの名機。
Hip Hop、R&B はもちろん、90年代後半以降のダンスミュージック全般で使用されてきた音色が収録されています。
ARP ODYSSEY
1972年発売のARP Odysseyの復刻版をベースにした、ソフトウェア版
ARPサウンドの肝となる回路を忠実にモデリングしています。
MS-20
1978年に発売されたアナログ・シンセサイザーMS-20
利用アーティストとしてはDaft Punkが著名
MS-20の機能進化させたArturia版もあります。
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Polysix
1981年に発売されたアナログ・シンセサイザー
ザ・80年代のテクノサウンドを再現できます。
Mono/Poly
1981年発売のアナログ・シンセサイザーMono/Poly
4VCOを備えたシンセサイザーで,80年代の曲で聞けるサウンドプリセットが用意されています。
KORG M1
1988年発売の元祖ミュージック・ワークステーション「シンセM1」
当時では珍しいPCM音源を搭載したリアルなサウンドと入手可能な価格帯が人気のシンセでした。
90年代J-POPSサウンドを再現するならこのM1の音が入るだけでそれっぽくなります。
KORG M1のプラグイン版では当時別売りされていた拡張ROMカード+M1の後継機のTシリーズのフロッピーの音色も全て収録しています。
WAVESTATION
1990年発売のベクター・シンセシス・システムを搭載したシンセ。
柔らかいサウンドが特徴的。
MDE-X
MDE-Xはエフェクトプラグイン。
KORGワークステーションで使われてきたエフェクトセクションをプラグイン化したもので
コンプレッサー、リミッター、オーバードライブ、イコライザー、トーキング・モジュレーター、フランジャー、フェイザー、コーラス、ディレイ、リバーブなど21種類のエフェクトを搭載しています。
古いマルチエフェクターセットだと思っておけば間違いないですね。
金額
「KORG Collection 4」を単体で集めていくとこれぐらい金額が必要です。
・ELECTRIBE-R (16,390円)
・Kaoss Pad、 (16,390円)
・miniKORG 700S (16,390円)
・Prophecy (16,390円)
・TRITON and TRITON Extreme (27,390円)
・ARP ODYSSEY (10,989円)
・MS-20 (10,989円)
・Polysix (10,989円)
・Mono/Poly (10,989円)
・M1 (10,989円)
・WAVESTATION (10,989円)
・MDE-X (5,489円)
単体で買い集めていくと総額180,763円ですが、「KORG Collection 4」で購入すると「64,720円前後」で購入できます。
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「KORG Collection 4」インストール方法
KORGのアカウント(KORG ID)が必要です。
その後、「KORG SOFTWARE PASS」のソフトを利用して一台ずつインストールしていきます。
サンプルファイルが別途必要なプラグインは、初回起動時にサンプルファイルのダウンロードが行われます。