『HY-Slicer 2』レビュー!自分の音を見つける多機能サンプラー




「HY-Plugins HY-Slicer 2」はサンプラープラグイン
オーディオ素材のスライスやボーカルチョップ、パターンの配置の入れ替え、パターンへのエフェクトの適応と非常に柔軟なエディットが可能。
既存のサンプルビートなどを自由にアレンジできるサンプラープラグイン。
機能がこれでもか!と詰まっていて使い方をマスターするのが大変ですが、その分出来上がったときの完成度が高く仕上がります。
HY-Slicer2はこんな人におすすめ
・サンプラー主体とスライサーで曲を作りたい人
・細かい調整が好きな人
HY-Slicer2 導入時のメリット

異なるオーディオサンプルを8つ読み込める
スライスポイントはオーディオサンプルを読み込ませたときに自動で作成される。
「黒い三角形」を右クリックすることでスライスポイントが消えます。
Bank,A,B,C,Dがそれぞれ8つあり保存しておける
この中からパターンチェインナーでHY-Slicerで作ったパターンを割り当てて再生できる

トラック数は5つ、画面下がミキサーセクション。
エフェクトは各パターンに割り当てることが可能で、13個のエフェクトから4つをセットしステップごとに割り当てていく。


HY-Slicer2マスターエフェクト
マスターエフェクトはダイナミクス(コンプ、EQ、クリッパー)、ディレイ、リバーブが用意されている。
導入時のデメリット
・プリセットが少ない
・サンプルデータは収録されていないので手持ちの素材を使うか、別途用意が必要。
DTMプラグインではめずらしく、LINUX版があるのにも注目です。
『HY-Slicer 2』レビュー
一画面の中に機能が詰まったサンプラーです。
ここまで細かく調整できるとある程度は機械任せにしたい点があるのですが、スライスデータの配置に関してはランダマイザーがありません。
そのためこの手のスライスサンプラープラグインは、先にAudiomodern Loopmixをさわっているとお手軽さやランダマイザーの強さが目立ちますね。
Audiomodern Loopmixの場合には初期状態からサンプルデータが揃っているので、これからサンプラーをつかって作曲してみたい人にははじめの一歩が踏み出しやすいです。
『HY-Slicer 2』もある程度サンプルデータが揃っていたらまた話は変わってくると感じました。
知識や手持ちのデータを集める必要があるため、2つめのサンプラーの導入としては断然ありです。


かといって、Loopmixに機能負けしているわけではなく、エフェクトがガッチガチに使えたりパターンチェインナーの自由度の高さ、保存バンクの多さは『HY-Slicer 2』が優れています。
「HY-Plugins HY-Slicer 2」はお手軽さはないのだけど、自分で徹底的にカスタマイズしていきたい人にとっては多機能で充実しているサンプラープラグインです。
自分の音にこだわりたい人は要チェック。
「HY-Plugins」では他にグリッドシーケンサーとユークリッドシーケンサーの両方が使えるシーケンサーマニアにはたまらないプラグイン「HY-Plugins HY-RPE2」があります。
シーケンスフレーズを元に音楽を作っていくスタイルの人には琴線にふれるプラグインだと思いますのでこちらも要チェック。


HY-Slicer 2 の買い方
HY-RPE2を購入するなら「Plugin Boutique」がお得に買い物できます。
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