『Heavyocity Vocalise 3』レビュー!センスの良さが光る劇伴やBGMに最適なシネマティックボーカル音源
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Heavyocity Vocalise はこんな人におすすめ
・雰囲気のあるボーカル音源がほしい人
・シネマティック音楽・トレイラー音楽を作りたい人
Vocalise 3 – Content Overview │ Heavyocity
シネマティック向けの音源を多数リリースしているHeavyocityのボーカル音源がいくつかありますが
その中でも人気でシリーズ化されているのが「Vocalise」です。
Heavyocity Vocalise 3 レビュー
「Heavyocity Vocalise 3」は2022年”Plugin Boutiqueが選ぶベストバーチャルインストゥルメント”を受賞している製品で、クオリティは文句無しの物です。
Vocaliseは無料版のKontakt playerで動作するボーカル音源。
7GBの内容にボーカルフレーズやBGM・劇伴に使える柔らかいシネマティックボーカルのフレーズが組み込まれています。
“House of Id” by Ari Winters | Vocalise 3 Demo | Heavyocity
- Melodic Phrase
- Intervals
- Phythmic Pedals
- Scapes And Drones
- Vowels
の5つのフォルダにnkiが保存されています。
Vocaliseの利点としてフレーズやペダルリズムの指定されていているkeyを変更できます。
C-1 – B0 の鍵盤で色がマゼンダになっているのがトランスポーズ用のキースイッチ。
Melodic Phrase(A)の用に()内がフレーズのkeyになっていて
初期状態でキースイッチがA音に設定されています。
トランスポーズ用のキースイッチをBにした場合には【key Bへトランスポーズされたボーカルフレーズ】が鳴らせます。
KontaktのInfoパネルを開くと、どの音程にどんな内容が入っているか把握できます。
もちろん同じ鍵盤を押さえてもnkiを変えると収録されているフレーズは違うものが呼び出されますので、
使いたいフレーズを探すのはちょっと大変です。
フレーズテンポはプロジェクトのBPMと同期するので、サンプルフレーズがBPMに合わないということはありません。
Vocalise 3は7GBの容量があるため、ディスクの読み出しが遅いものを使っていると音を呼び出すまでに時間が掛かります。
ロード読み出しを早くするKontaktのBatch Resave(バッチ・リセーブ)は使用したほうが良さそうです。
Vocalise 3 Melodic Phrase
メロディラインの綺麗なボーカルフレーズが収録されています。
Intervals
Root => Major3rd のように決まったインターバルのボーカルを鳴らすためのnki
Aah,Mmm,Oahの3タイプの発声を選びます。
トランスポーズはなく、使いたいRoot音のnkiを選びます。
Phythmic Pedals
リズム感のあるフレーズを歌うnki。
calra,Kristinと書かれているのは人名で違う声質を選びたいときにcalraかKristinのどちらかを選びます。
男性声で鳴らしたいときはmaleのnkiを選択します。
他にWhisperボイスがあります。
Tripletは3連符のリズムのフレーズです。
Scapes And Drones
アンビエントやドローンミュージックで使うボーカル音源を収録
Vowels
シングルノート(単音)でVocaliseの音源を鳴らすnki.
シンセボーカルとして使うならこのnki
Vocaliseはどれも幻想的で壮大な雰囲気あるボーカル音源になっているので、ハッキリ・クッキリしたサウンドを出す傾向のあるヒップホップやR&Bには向かないと思います。
この手の音楽を作りたい場合にはOutput EXHALEを選んだほうが無難です。
一方でシネマティックなサウンド、劇伴やBGMには最適。
他のボーカル音源とキャラクターがかぶらないので作りたい音楽ジャンルがシネマティックよりだったら導入して損はしませんよ。
Heavyocity音源はどれもセンスが良いので、ついついシリーズで音源を揃えたくなりますね!
Vocalise 3 – Preset Playthrough │ Heavyocity
Vocalise 3 – Demo Walkthrough │ Heavyocity
Vocalise – Demo Walkthrough | Heavyocity
Heavyocity公式のVocaliseを使った作品デモです。
Vocalise3 の購入はこちら >>
Vocaliseシリーズの使い方
VocaliseシリーズはHeavyocityのGravity
のエンジンが使われています。Gravityのエンジンが使われている音源は「GRAVITY PACK」と書かれています。
一度使い方を覚えればHeavyocityの他の音源も同様に使えます。
サンプルを鳴らしているため、鳴らす場所はユーザーが指定できます。
ADSR、ベロシティ、ユニゾンの設定値調整も可能。
Heavyocityの音源お馴染みのPunishとTwistの項目があります。
共にワンノブタイプのエフェクトでPunishは音圧と迫力を押し出すエフェクトで、Twistはトーンを調整するエフェクトです。
左側に表示されている通り4つのエフェクト(Reverb,Chorus,Delay,Dist)を個別設定できます。
リバーブタイプは23種類あるので、当てはまらないものはないはずです。
どのエフェクトも効きが良いため調整していて楽しいですね。
他のVOCALISEとの比較
Vocalise3マニュアル
Heavyocity Vocalise の買い方
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