「Cableguys FilterShaper XL 」レビュー! 2つの独立したフィルターとLFO描画ツールが使いやすいプラグイン
だけどプリセットだけだと他人の音と似てきてしまう…
言語化できないけどなんだか物足りなさを感じる…
音作りが苦手なのでエフェクトの加工ができなくて困ってしまう…
そんなときに使いたいのがフィルタープラグイン!!
フィルターの名前の通り、音の出入り口にフィルターを使って制限することで音色を変化させていくエフェクトです。
フィルタープラグインは昔のシンセ黎明期から多様されてきているため、た〜くさん種類があるのですが近年はフィルターの層を重ねて複雑な音作りが出来るようになりました。
2023年9月に発売された「FilterShaper XL 」は数あるフィルタープラグインでも最先端の仕様になっています。
既存のフィルターに飽きてきた人には新鮮味があって楽しいですし、フィルタープラグインはどうもわかりにくくて使ってこなかった人にとっては利用時のストレスが少なく、扱いやすさに感動を覚えるプラグインクオリティとなっています。

FilterShaper XL はこんな人におすすめ
・多彩なフィルタープラグインで音作りをしたい人
・エフェクトを使って音に変化を加えていきたい人
・既存のフィルタープラグインでは満足できない人
Introduction to FilterShaper XL
FilterShaper XL とは?
「FilterShaper XL 」はCableguysによるフィルタープラグイン。
FilterShaper XLは、2つのパワフルなフィルター、マルチステージ・ドライブ、非常にフレキシブルなモジュレーション・フレームワークにより、型破りなサウンド・デザインへと大きく飛躍します。シンセをスピーカーから飛び出すような、ねじれたミューテーションに変身させましょう。繊細なニュアンスや正確な微調整から、パワフルなスイープ、ステップ・レゾナンス、巨大なウォブルまで。
FilterShaper XL 主な特徴
Cableguys ShaperBox内で使えるプラグインFilterShaperをさらに機能拡張し、独立して使えるフィルターが2つ用意されています。
ポイント
・レゾナンス調整
・シリアル/パラレルルーティング
・Pre/Postドライブ
・Cableguys の簡単な LFO 描画ツール
2つのフィルターに機能の差はありません。
FilterShaper XL で使えるフィルター一覧


FilterShaper XL で使えるフィルター一覧
■Low-pass
Clean LP 6dB
Clean LP 12dB
Warm LP 12dB
Clean LP 24dB
Warm LP 24dB
■High-pass
Clean HP 6dB
Clean HP 12dB
Warm HP 12dB
Clean HP 24dB
Warm HP 24dB
■Band-pass
Clean BP 12dB
Clean BP 24dB
Warm BP 24dB
■NOTCH
Clean Notch 12dB
Warm Notch 12dB
Clean Notch 24dB
Warm Notch 24dB
■Peak
Clean Peak 12dB
Warm Peak 24dB
Cableguys FilterShaper XL レビュー

・2つのフィルターをシリアル/パラレルで設定できて多彩な音が再現できる
・LFO 描画ツールが使いやすい
・効果がわかりやすい
・出来ることが多すぎる玄人向けプラグインなので使いこなすのに時間がかかる
FilterShaper XL導入メリット
2つのフィルターをシリアル/パラレルで設定できて多彩な音が再現できる
2つフィルターがついている上に使い勝手の良いフィルタープラグインはそれほど数がありません。
(MOK Filtrygは2つフィルターがついているけどちょっとわかりにくい)
FilterShaper XLは2つの同機能なフィルターがあるだけでなく、シリアル・パラレルのつなぎ方を変更できます。
このつなぎ方を変えるだけでもフィルター効果が変わってくるため多彩な音作りができます。


ロゴの下のROUTING欄より Serial / Parallelを設定可能
LFO 描画ツールが使いやすい
Cableguys製品の特徴的なのがわかりやすいLFO描画ツール。




ShaperBoxで使われていた簡単に使えるLFO描画ツールが便利です。
プリセットもたくさん用意されているので、いちいち書いていくのが面倒なひとはプリセットにお任せすることもできます。
上段にプリセットが用意されていて、見た目で形状が判別できるのでわかりやすいですよね。
描画ツールも5分程度使えばすぐに扱える簡単さです。
Undo/Redo/、ランダマイザーも用意されています。
このLFO設定はフィルター単位ではなく、フィルターのパラメーターごとに設定できます。
ノブをクリックして下へ線が伸びている項目はLFO設定ができます。

エフェクトの効果がわかりやすい
エフェクトの効果がわかりやすいので使っていて音の変化が楽しめるプラグイン。
リスナーを驚かせる仕掛けや音の変化が作れるフィルタープラグインです。
エレクトロをメインに作曲している人にとっては、色々な楽器につかって表現力を高められる強力な武器になること間違いなしなツールです。
FilterShaper XL導入デメリット
出来ることが多すぎる玄人向けプラグインなので使いこなすのに時間がかかる
出来ることが多いのはメリットなのですがそのままデメリットも出てきて操作の習得に時間がかかります。
UIがスッキリしていてどこに何があるかマニュアル不要でわかるのでそこまで苦労しないのですが、フィルタープラグインの導入が初めてな人はちょっと大変かもしれません。
音作り自体には時間がかかりますが、【最初から用意されているプリセット数は246】と膨大な数が準備されています。
自分で作らなくても良いかな〜と思ってしまう数なので基本的にプリセットを選んで曲調と合うものを選んでいくことになります。
FilterShaper XL のプリセットブラウザは作りたい音の傾向によってカテゴリ分けされているので、
絞り込みがしやすいのも良い点です。

FilterShaper Coreとの違い
使えるフィルターの種類とフィルター数に違いはありません。
2023年9月現在FilterShaper XL は ShaperBox内で使えませんがアップデートで解消されるかもしれません。
FilterShaper Core | FilterShaper XL | |
---|---|---|
フィルター数 | 20 | 20 |
使えるフィルターの種類 | Low-pass High-pass Band-pass NOTCH Peak |
Low-pass High-pass Band-pass NOTCH Peak |
Shaperbox内での利用 | ◯ | ✕ |
LFO適応 | 周波数単位 | パラメーター単位 |


FilterShaper XL で使えるフィルター一覧
Cableguys FilterShaper XL 使い方

項目 | 詳細 |
---|---|
Drive | ディストーション量を指定 Post,Preの指定可能 |
Pan | パン設定 |
Resonance | レゾナンス量を指定 |
Volume | フィルターボリューム |
Resonance Drive | レゾナンス量を指定 サチュレーションとレゾナンスのピークを滑らかにするために大きくします。 |
Hardスイッチ | 歪みをハードクリッピングモードに切り替えます。モードに切り替えると、よりアグレッシブなサウンドになります。 |
プリセットブラウザ左にある「?」を押すことでクイックガイドを表示
LFO1,LFO2の左にある歯車アイコンを押すと
LFO AMOUNT設定画面が表示

FilterShaper XLまとめ
2つの独立したフィルターとLFO描画ツールが使いやすいプラグインです。
フィルター設定のわかりやすさは非常に優秀。
フィルターに苦手意識がある人でも簡単に扱えます。
FilterShaper XLの購入はこちら >>
FilterShaper XL おすすめ度



[st-myblock id=”38023″]
[st-myblock id=”29892″]
コメントはこちら