Baby Audio Transit とは?
TransitはBaby Audioによるトランジションエフェクト。
動画編集で使われるトランジションエフェクト同様にセクションの切り替わり時に変化を演出して聞いている人に場面転換を伝える効果があります。
Youtuber・音楽プロデューサーでもあるANDREW HUANGとのコラボレーションプラグイン。
Andrew Huang は名前は知らなくとも顔を見たら「あ、この人!」とすぐわかります。
トランジションエフェクトの一例としては下記のようなものがあります。
・Lo-Fi hiphopでハイパスフィルターをオートメーションでかけて少し盛り上がり感を出す
・EDMで使われるライザーエフェクト
このトランジションエフェクトを簡単に作っていけるのがTransitです。
「トランジションエフェクトはこうしなければいけない!」という決まりはないので、自由にエフェクト音を加工してトランジションエフェクトとして使っていき曲の表現力を高めていけるプラグインです。
サンプルを用意してトランジションエフェクトを設定していた人にとっては、ひと手間工程を減らせるのも嬉しい点です。
Transit はこんな人におすすめ
・柔軟なトランジションエフェクトがほしい人
・サンプルを使わずに手っ取り早くトランジションエフェクトが作りたい人
「Baby Audio Transit」リリース!
ライザーFXを始めとした盛り上がりや場面転換を演出出来る【トランジションFX】を作り出せるマルチエフェクタープラグイン!
エフェクトの種類としてはUJAMのBOOSTと近いのですが、… pic.twitter.com/cH4k9BtlpK
— 誰得ギター(DTMセール情報配信中) (@daretokuguitar) August 24, 2023
Baby Audio Transit レビュー
・柔軟なトランジションエフェクトが作れる
・サンプルを使わずに手っ取り早く実現!
・エフェクト数が多いのでこだわりだすと音が決められない
柔軟なトランジションエフェクトが作れるマルチエフェクトプラグイン
「Baby Audio Transit」はUJAM Finisher BOOSTに近く、もう少しエフェクトのカスタマイズ幅の自由度を高めたプラグインです。
18個のエフェクトモジュールから最大7個選んで設定し、メインとなるTransitionControlをまわしてエフェクトをかけていきます。
TransitionControlを少しでも回さないとエフェクトがかからないのが他のマルチエフェクターと違う点。
エフェクトノブから伸びている線の先にある黄色のスイッチがMotionボタンになっていて、黄色にするとTransitionControlを回したときに最小値から最大値までパラメーターが追従します。
もちろんどの値からスタートさせるのか指定できます。

Motionボタンを押すとTransitionControlに接続される
Motionボタンで繋いだ後はスタート地点を設定できます。
エフェクトを作り込みたい人にとっては最大7個のエフェクトパラメーターをすべて同時に動かせるのが面白い所。
ランダマイザーにゆだねて色々なパラメーターを瞬時に試せるようになっています。

Transitionが0〜MAXに到達するまでの小節数と分割数、始点から終点へ動作が完了後、どう戻るのか?といった細かい設定も可能。
使えるエフェクト数が多く、エフェクトの組み合わせでかなりのバリエーションが作れます。
出来ることが多いので使いこなすまでに時間がかかるのがメリットでもありデメリットです。
プラグインで完結できるもの、専用音源の一例としては以下があります。
■プラグイン
UJAM Finisher BOOST(マルチエフェクター」
■音源
liftFX(ライザーエフェクト,ビルドアップを手軽に使える音源)
The Riser(ライザーエフェクトをカスタマイズする)
AizerX - Modern Designer Toolkit(ライザーエフェクトデザイナー)
Phoenix: Rise, Hit & Whoosh Builder
色々試してみて自分にあったものを探してみてください。
UJAM BOOSTとの違い
UJAM Finisher BOOSTはワンノブタイプエフェクト
若干の調整はできますが、出来上がっているエフェクトプリセットが完成形で完成形から極端に離れた音は作れません。
サクッとプリセットを選んで完結したい人は UJAM BOOSTの方が便利だし何より楽です。
一方で「Baby Audio Transit」もプリセットは充実しています。
搭載エフェクト数が多いため作れる音のバリエーションが非常に多くなります。
腰を据えてエフェクトを調整したいなら「Baby Audio Transit」の方が使っていて楽しいプラグインです。
トランジション設定
Transition Control右側のボタンを押すと詳細メニューへ移動。
エフェクトノブのオートメーションは「---EFFCT AMOUNT」を選択してオートメーションを書きます。
詳細メニューでは Transitionが0〜MAXに到達するまでの小節数と分割数、始点から終点へ動作が完了後、どう戻るのか?といった細かい設定も可能

詳細メニュー画面
BAR:小節数
Divisions: エフェクトがMAXまであがっていくときの分割数
Pendulum: 始点⇒終点⇒始点⇒終点と行ったり来たりする振り子の動きをする
LOOP : 再生を繰り返し
> ; 再生ボタン 始点⇒終点まで行ったら止まる。
使えるエフェクトモジュール
- AutoPan
- Bitcrusher
- Chorus
- Delay
- Distortion
- Filter 12
- Filter 24
- Flanger
- Noise
- OSC
- OTT
- Phaser
- Pitch Shift
- Pump
- Reverb
- Spread
- Tremolo
- Utility
AutoPan
左右に自動でパン振りするエフェクト
Bitcrusher
Chorus
Delay
Distortion
Filter 12
Filter 24
Flanger
Noise
ホワイトノイズを出す
OSC
WAVEFORMオシレーター (TRI / SINE / SQUARE / SAW )
OTT
マルチバンドコンプ
Phaser
Pitch Shift
Pump
ダッキングエフェクト
Reverb
Spread
Tremolo
Utility
プリセット
基本的なTransitionとサウンドプロデューサーによるカスタムプリセットが用意されています。
アップデート Transit v1.1
機能の改善、新しいプリセット、すべての既知の問題のバグ修正が含まれています。
v1.1 変更ログ
バグの修正:
* トレモロレートのクリックとポップが修正されました。
* プラグインのバイパス同期の問題が修正されました。
* リバーブのサイズのクリック音とポップ音は修正されました。
* OSC テールのバグが修正されました。
* ノイズテールのバグが修正されました。
* 無限モードのバグが修正されました。機能の改善:
* 新しい「ギター」カテゴリを含む新しいプリセットが追加されました。
* さまざまなグラフィックの改善。
* ランダマイザーアルゴリズムが改善されました。
* マクロノブのレスポンスが向上しました。
* グローバル安全リミッター オプションが追加されました。
* ロック/ロック解除のデザインが改善されました。
* プリセット間の音量の一貫性が向上しました。追加のショートカット:
* Shift キーを押しながら動的パラメータの範囲をクリックし、範囲全体を移動するにはドラッグします。
* Ctrl (cmd) + グローバル ロックをクリックすると、モジュール内のすべてのパラメータがロック/ロック解除されます。
* イースターエッグのショートカットを追加しました
* Pro Tools オートメーションのショートカットが有効になりました
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Baby Audio Transit まとめ
いろんなエフェクト音でトランジション音が作れるプラグインです。
他人と差を付けられて個性が出だせるプラグインなのでぜひ試してみてください。
プラグイン販売サイト「Plugin Boutique」で購入すると【毎月変わる購入者ギフト特典】をオファーできる権利がもらえます。
購入後はPlugin Boutiqueで使えるポイント「バーチャルキャッシュ」がたまり次回の買い物に使うことができます。

以前私がメールで問い合わせした時には、日本語で返信が届き驚きました。

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