「Baby Audio BA-1」レビュー!Lo-Fiに特化した「Yamaha CS01」の エミュレートシンセ!
Baby audio BA-1とは?
Baby Audio BA-1 Synthesizer – Launch Video
BA-1 – Baby Audio – Official Tutorial
Baby audio BA-1 はLo-Fi向けシンセプラグイン!
1982年発売のミニ鍵盤37鍵モノフォニックアナログシンセサイザーである「YamahaのCS01」をエミュレーションし、現代的な仕様にしたもの。
オリジナルの「Yamaha CS01」デモ
https://youtu.be/cjtKDTvCjco
- 2つのアナログ モデルのオシレーター
- FM、
- ポリフォニー、
- バッテリー ドレイン エフェクト
- 内蔵スピーカー エミュレーション
- 1980 年代のバジェット ラック ハードウェアにインスパイアされた lofi エフェクト
- サイドチェーン エフェクト
- 500プリセット
を搭載。
おもちゃのような見た目からは想像できない本格的なローファイサウンドを手軽に再現できるシンセプラグインです。
「CS01」をエミュレートしているシンセはいくつかあり、
無料のVSTですとHahaha CS01があります。
https://youtu.be/Q3dVpCob-EI
有料どころですと「UVI CS-M」があります。
今からLo-Fi向けか…と侮るなかれ。
オシレーターが2つになっていたり、ポリフォニーにできたり、FMが付いていたりと単純なエミュレーションではなく進化させたモデルになっています。
エフェクト部ではTone,Drive,Delay,Reverb,ChorusとこれまでリリースされてきたBaby audio のローファイエフェクトの技術が詰まっています。
単純にプリセットのサウンドクオリティも素晴らしいので、今後のBaby Audioから出てくるシンセが楽しみになりました。
またオリジナルのシンセである「CS01」の内蔵スピーカーをシミュレーションしたり、電池駆動の仕様だったことからバッテリーが減っていくときの音の弱々しさまで再現する進化系Lo-fiシンセです。
まだまだ人気のLo-fiジャンルで曲を作ってみたい人には要チェックなLo-Fi特化シンセとなっています。
Baby audio BA-1 はこんな人におすすめ
・Lo-Fi向けシンセプラグインがほしい
エミュレーション元は古い機種ですが、Lo-Fiから最近の澄んだシンセトーンまで再現できる幅広く対応力が「Baby Audio BA-1」の魅力!
プリセットが非常に良い出来上がりですので、このプリセットだけのために買っても惜しくない作りだと感じました。
Baby audio BA-1 の特徴
1982 年に愛されカルト的な人気を誇ったモノシンセ、CS01 の最初の適切なアナログ モデルのエミュレーション
オリジナルのサウンドパレットを大幅に拡張 – 慎重なアップグレードと新機能のおかげで
1980 年代の低価格ハードウェアにインスピレーションを得たカラフルな FX セクションが含まれています
楽しくて簡単にプログラムできるにもかかわらず、驚くほど多用途
500以上の高品質プリセットと新しいパッチを即座に生成するRe-Gen機能
プラグインで本格的なローファイ寄りのシンセ テクスチャが必要な場合は、これが最適です。
「Baby audio BA-1」の使い方・レビュー
ベースになっているのは「Yamaha CS01」ですが音自体は力強くはっきりした音色に仕上がっています!
「Baby audio BA-1」の音に内蔵されたLoFiエフェクトを適応するからLofiっぽくなるのであって、これらのLoFiエフェクトを使わないと昔のシンセの音色を今どきな解像度の高い音質で鳴らすことができます。
シンセのとしての音作りもわかりやすく加工しやすいですし、価格もそれほど高くない上、拡張プリセットも合わせて購入したくなるプリセットの完成度の高さは鳴らしていて楽しいシンセに仕上がっています。
EDM系にはLo-Fiエフェクトを使わずに鳴らせば良いですし、Lo-Fi曲にも最適化できます。Pluck系の音色は可愛らしいものが多いのでPOPSにも使えますね。
BA-1 Version1.5について
2024年3月よりBA-1 Version1.5になりました。
以下の改良がされています。
- BA-1 のエフェクトを単体プラグインとして利用可能
- プリセットブラウザの大幅な改良
- 簡易アルペジエーターの追加
- セグメントドットによる隠しパラメーター
- コーラスエフェクトのパラメーター(ON/OFF式から0% から 100% の間で設定変更)
一番大きな変更はBA-1のFX stripの追加でしょう。
BA-1のエフェクト部分をそのまま独立したマルチエフェクターとして利用できます。
すべてLo-Fiよりのエフェクトでちょうどよいアナログ感が得られます。Lo-Fi Speakerは特に良いですね。程よいショボさ。 設定項目自体は少ないですが、つまみをちょっと調整するだけでちょうどよい塩梅になるのでエフェクト設定が苦手な人には助かる仕様です。
プリセットブラウザは大幅な改良が入り、パックごとのセクションが見やすくわかりやすくなりました。
簡易アルペジエーターの追加は右上に設定ボタンがあり「A」で表記されています。
アルペジエーターは 80 年代のシンセ サウンドに不可欠な要素でした。BA-1 v1.5 では、3 つのモード (アップ、ダウン、アップ/ダウン) と 3 オクターブ範囲を備えたクラシックなハードウェア スタイルのアルペジエーターを追加しました。
セグメントドットによる隠しパラメーターは場所が言われないと気が付きにくいので注意。特に右側のChaosは音がめちゃくちゃになる感じがとてもカオス。
LFO フェードは、設定された周波数まで徐々に (または突然) フェードアップするランプ時間をモジュレーション波形に追加して、より予測不可能な LFO エフェクトを実現します。
Chaos は、リバーブとコーラスのアルゴリズムに非線形の動作を導入し、予測不可能なピッチ グライドや不協和音を発生させます。
「Baby audio BA-1」はシンセを使ったことがある人ならばどれも触ったことにある機能でとても簡単な構造です。
つまみとカラーリング
左上の4つの■はカラーリングが変更できる遊び心ある仕様です。
最初に戸惑った箇所はON/OFFのスイッチが縦向きいに配置されているのに、上下のマウス操作で切り替わらない点。
ON/OFFのスイッチはクリックで上下します。
珍しい機能のつまみで「Gliss」があります。
これはグリッサンドを表現するつまみで値を大きくすると細かい音符を演奏して到達音までつなげてくれます。
モノフォニーモードのほうが鳴る音符が安定します。
■1オクターブ幅でGliss = 0
■1オクターブ幅でGliss = 50
■1オクターブ幅でGliss = 99
スピーカーモード
おもしろいのがスピーカーモード。
Yamaha CS01では小さいスピーカーが付いていて、このスピーカーサイズで鳴らしたときの音をシミュレーションします。
外部のスピーカーシミュレーションを用意しないて、レトロなサウンドを再現します。
■スピーカーモードOFF
■スピーカーモードON
低域がカットされた軽めのトーンに切り替わります。
本格的なスピーカーシミュレーションプラグインを探したくなったらAudioThing Speakersがおすすめ。
エフェクター
エフェクトセクションは細かい調整ができない分、効きの良いエフェクトになっていてフェーダーを上下させるだけと非常に単純です。
エフェクトの音質は非常に良く、気持ちよいサウンドに仕上がります。
バッテリー
このバッテリーセクションも独特な仕様です。
「Yamaha CS01」が電池駆動だっため、バッテリーの減ったときの弱々しくなる音を再現できます。
Battery=0にすると音が出なくなります。
Lo-Fiシンセだとノイズを出す項目やビットクラッシャーが付いていたりするのですが、劣化具合はこのバッテリーで調整します。
Battery12ぐらいからノイズが乗り始めて、数値を下げていくと段々と劣化具合がひどくなっていきます。
わかりやすい設定値で使いやすいです。
■ Battery100
■ Battery50
■ Battery10
ランダマイザー
OUTPUT下に「re-gen」のボタンがあり、パラメーターのランダマイザーになっています。
右上のメニューボタンでは
・MIDI CC設定
・ベロシティ設定
・モノフォニー ⇔ ポリフォニー切り替え
・パラメーターリセット
ができます。
プリセット
500以上のプリセットも魅力的。
・BA-1 Factory presets
・Sami Rabia 90s Nostalgia Pack
・Michael Oakley SynthwavePack
・Pegboard Nerds Bass Music Pack
これらのプリセットがすべて最初から用意されています。作れる音は網羅されているのでシンセが苦手な人でも安心して使えます。
BA-1 All Expansions Bundle
Baby Audioから公式シンセプリセットが登場。
公式から出ている4つのプリセットパックがセットになっています。
レトロなサウンドを追求したプリセット集です。
それぞれテーマの異なる64プリセットを収録しています。
Neon Black / ダークな「レトロ シンセ スコア」
私たちは映画作曲家の The Unfinished / Matt Bowdler と協力して Neon Black を作成しました。ジョン カーペンターのサウンドトラック、お化け屋敷、不気味な VFX を彷彿とさせるダークな「レトロ シンセ スコア」拡張パックです。1980 年代のホラー映画の魔法を作品に現代風にアレンジしたものが必要な場合、これがその入り口です。
City Pop Vol. 1 / シティポップな80年代シンセサウンド
おそらく、日本のプロデューサー自身以上に日本の 80 年代シンセをマスターした人はいないでしょう。そこで、才気溢れる山木隆一郎氏とタッグを組んで『City Pop Vol.』を制作しました。1と2。
洗練された、カラフルでスタイリッシュなシティ ポップ Vol. 1 では、トラックを 1980 年代の夢のような大都市、東京に戻します。
City Pop Vol. 2 / ポップミュージック向け
シティポップ Vol. 2、山木隆一郎はJPOPとkawaiiの起源を探求し、それ以上の処理を必要とせずに明るく陽気なサウンドを提供します。音楽のスタイルに関係なく、これらのパッチはミックスを切り抜けてスピーカーから飛び出します。
あらゆる種類のポップ ミュージックを作成する場合、これは必須です。
Electro Elixir
「シンセサイザー」との最初の出会いを覚えていますか? あの奇妙で別世界のような音?Electro Elixir は、その驚異の瞬間からインスピレーションを受けています。シンセポップとエレクトロのルーツを探求するための器としてBA-1を使用します。片足をクラフトワークの世界に、もう片足を未来に向けた Electro Elixir は、シンセサイザーの純粋な喜びをもたらします。Bastian Barth / Solidtrax によって作成されました。
これらのプリセットは単体購入も可能ですが、まとまっているバンドル版の方が1つあたりの価格が安くなりお得です。
BA-1 All Expansions Bundle 購入はこちら >>
iOS版
iOS/AUv3版がリリースされました。
https://youtu.be/1f5DPCtN448
Baby audio BA-1の買い方
「Baby audio BA-1」を購入するなら「Plugin Boutique」がお得に買い物できます。
定期的に変わる購入時のおまけプラグインがもらえる他、サイト内で使えるバーチャルキャッシュ(ポイントみたいなもの)がためていけます。
[st-myblock id=”30671″]
Baby audio BA-1まとめ
Baby audio BA-1はLo-Fi向けのシンセプラグインです。
古い機種ですがLo-Fiから最近の澄んだシンセトーンまで再現できる幅広く対応力が魅力だと思います!
プリセットが非常に良い出来上がりですので、このプリセットだけのために買っても惜しくない作りだと感じました。
Baby audioの今後のシンセにも期待したくなりますね!
[st-myblock id=”33720″]
コメントはこちら