
Acon Digital Remix[
Acon Digital は整音処理のプラグイン「Acoustica」で知られているメーカーです。
「Acoustica」はアップデートを重ねていくにつれてオーディオ編集とオーディオ修復の機能を兼ね備えiZotope RXに近い機能になっています。
そんな「Acon Digital 」から新プラグイン「Remix」が登場。
「Acon Digital Remix」は2mixからステムを作れるツールプラグインです。
Acon Digital Remixとは

Acon Digital Remix[
RemixはAI テクノロジーを使用し、完全なミックスを5つの異なるステム (ボーカル、ピアノ、ベース、ドラム、その他) に分割できます。
Remixがすごいのはリアルタイム処理で対象のサウンドを小さくしステムデータ状態にできる点です。
RXだと毎回レンダリングしないといけないため時間がかかります。
ここまで綺麗に消せるのか!と驚きを感じずには居られません。
まずは下の公式PVでRemixのクオリティを体感してください。
Introduction to Acon Digital Remix
Acon Digital Remix レビュー
私が2mixからステムデータを作りたいときはiZotope RX10を使っていました。
RX内にあるミュージックリバランスというモジュールを使うと 「Acon Digital Remix」のように指定した楽器帯域の音が消えてカラオケのような状態にすることができます。
色々な楽器が混ざっているところを打ち消す処理だと思われるので、どうしてもシュワシュワとする成分は残ってしまうのですが、「ここまで消えるものなのか!」と感激したものです。

RX10のミュージックリバランスモジュール

Acon Digital Remix[
「Acon Digital Remix」が更にすごいのはリアルタイムで処理できる点です。
と言うのはRXのミュージックリバランスで処理を行うときは
ポイント
[2]⇒ どれぐらい消すかを調整
[3]⇒処理をレンダリング
[4]⇒mp3やWAVで書き出し
ここまでの工程を行ってステムを作ります。
いっぽう 「Acon Digital Remix」の場合には
ポイント
[2]⇒ どれぐらい消すかを調整
[3]⇒mp3やWAVで書き出し
とレンダリングする時間の手間が省けます!
RXだとレンダリングするにも曲の時間が長いと時間がかかりますし、値の設定を間違えたのでやりなおしたい場合には何度もレンダリングする手間が発生します。
「Acon Digital Remix」の場合にはリアルタイム処理なので気に入った設定まですぐに追い込めて、やり直しの手間がかかりません。
また精度もRX同等です。
そして大きな違いとしてRXと比べると「低価格」という点があげられます。
RXでミュージックリバランスを使うためには中位版の「RX Standard」のグレードにしないといけません。
RX Standardは6万円前後のため、ミュージックリバランスしか使わない人にとってはちょっと高いんですよね。
Acon Digital Remix / RX Standardの比較
Acon Digital Remix | RX Standard | |
---|---|---|
処理 | リアルタイム | ミュージックリバランスで調整後レンダリング |
対応帯域 | Vocal Piano Bass Drms Other |
Vocal Bass Percussion Other |
価格 | 8,103円前後 | 64,795円前後 |
コスパの良いカラオケ・ステムを作れるツールプラグインとして注目すべきプラグインです!
Acon Digital Remixの特徴
ミックスを 5 つのステム (ボーカル、ピアノ、ベース、ドラム、その他) に分ける
各ステムの検出のための感度制御
各ステムの出力レベルメーター
複数のオーディオ出力 – ミックス、ボーカル、ピアノ、ベース、ドラムなど
プリセットマネージャーと多数のファクトリープリセット
ユーザープリセットの保存、ロード、分類
サイズ変更可能なグラフィカル ユーザー インターフェイス
調整可能な UI スケーリング