このサイトで紹介してきたKemperの使い方記事です。
Kemperについて
Kemperはドイツの会社。現在の日本の代理店はKORGです。
公式サイト Kemper Amps | Homepage
kemper ーKORG
アンプの音を再現するアンプシミュレーター「LINE6 POD」が一世風靡し、アンプシミュレーターの進化が進んできました。
そんな中、アンプの音を分析しそのままコピーしたかのように再現できる(Kemperではプロファイリング機能として呼ばれている)アンプが登場しました。この機能をもったアンプがkemperです。
こだわっていくと実際のアンプと若干の違いは感じられますが、リアルアンプとKemperの音を聞き分けるブラインドテスト動画が多く存在しますので気になる人は見てみると面白いでしょう。判別は非常に難しく、酷似したサウンドが再現できサウンドクオリティが非常に高いです。
ギタリストにとって自分のアンプを使えるのが理想でしょう。
しかし、もしビンテージアンプだったとしたら持ち運びは大変ですし、運搬時の故障も恐い問題としてあります。
真空管のアンプは個体差があって真空管が消耗品のため、使い続けるにはメンテナンスが必要です。
真空管アンプの1番状態の良い音をプロファイリングしておけばメンテナンスの必要性がなくなります。
Kemperでプロファイリングすれば、アンプのサウンドをそのまま電子データへ変換し音を再現できます。
データ化したアンプサウンドはUSBメモリへ外部保存が可能。
KemperさえあればUSBメモリを読み込ませるだけで、自宅の環境と同じ音が再現できます。
いちいち重いアンプを運ぶ必要はありません。
イヤーモニターを主体としたサウンドづくりが普及している中、PA卓へ直接音を送れる、運搬費用の軽減、調達のしやすさなどからプロギタリストでも使用している人は多く見られます。
Kemperの重量はパワーアンプ搭載モデルで6kg程度。専属フットコントローラのKemper REMOTEをあわせても十分電車での運搬が可能なのでアマチュアでの利用者も増えています。
Kemperの種類・ラインナップ
アンプタイプとラックタイプがあり、それぞれにパワーアンプ搭載か非搭載かを選べます。
合計4種類でアンプタイプのみカラーリングが緑と白を選べます。
Kemperアンプタイプ
Kemperラックタイプ
ラックタイプは2Uのハーフラックに収まる大きさで
パワーアンプ内蔵Kemperでも『重量6kg』ほどとギターアンプとしてはかなり軽量な部類に入ります。
都内の混み合った電車移動でもバッチリです。
パワーアンプ非搭載型は、Kemper本体のアウトプットからPA卓へ信号を送って音を返します。
パワーアンプ搭載型の場合は追加機能としてスピーカーケーブルをギターキャビネットへつなげることで通常のギターアンプのようにキャビネットから音をだすことができます。
このパワーアンプで音を出したいというこだわりがないのであればパワーアンプ搭載型を選んでおいた方が便利です。
パワーアンプ非搭載モデルの場合には、ギターキャビネットにスピーカーケーブルを差し込んでも音が出せません。
PA卓にシールドをつなげて、モニタースピーカーから音を出すことになります。
パワーアンプ搭載モデルの場合には、通常のギターアンプヘッドのように
キャビネットにスピーカーケーブルをつなげて音が出せます。
Kemperの音源データ
自分のアンプがある人はプロファイリングすれば良いのですが、持っていない人でもKemperの利用が可能です。
Kemperの音源データは「リグ」として呼ばれ、初期状態で300近くのリグが収録されています。
また公式サイトにあるKemper Amps | Rig Exchangeの機能を使うことで(サイトの登録が必要)ユーザー同士でリグのアップロード、ダウンロードが可能です。
Rig Exchangeは専用ソフト「Rig Manager」を使うことでパソコン⇔Kemper間でのやり取りがスムーズに行えます。
ベーシストもつかえる
ギターアンプの音だけでなくベースアンプのリグも用意されています。
・MarkBass
・Ampeg
・Trace Elliot
といったメジャーどころのベースアンプのリグはあります。
少しずつ増えてきてはいますがまだまだベース用はRig Exchange上に数が少ないので
こだわりのベースアンプの音を使いたいなら、プロファイリングをしたほうが良いですね。
Kemperを利用しているプロのベーシストで有名なのは
スピッツの田村明浩さんです。
エフェクターも充実
チューナー、ワウ、ブースター、オーバードライブ、ディストーション、ファズ、イコライザー、ノイズゲート、コーラス、ディレイ、リバーブ、ピッチシフター、ルーパーとギターで使われるエフェクターは網羅されていてクオリティも不足ありません。
エクスプレッションペダルをつなぐことで、ワウペダル、ボリュームペダル以外にも足元での色々な機能の調整ができます。
Kemperの価格
一番高いのがパワーアンプ付きのKemperでサウンドハウス価格「299,700円(税込)」
比較対象にされるフラクタルオーディオ「Axe-Fx」シリーズと比べると若干安くなります。
お正月やボーナスシーズンでは中古のKemperがたまに出てきますので
Kemperを安く欲しい!場合には中古狙いもアリです。
種類 | 価格(税込) |
---|---|
Kemper Profiling Amplifier(black) | 209,952円 |
Kemper Profiling Amplifier(white) | 229,800円 |
Kemper Profiling Power Head | 299,700円 |
Kemperの取扱説明書(トリセツ)
輸入代理店であるKORGのKemperサイトから「日本語版のKemper取扱説明書」がダウンロードできます。
SUPPORT | kemper
Kemperの最新OSの取扱説明書(トリセツ)をダウンロードするには?
KORGのサイトは最新KemperOSに対応するのが遅いので、最新OSの機能についての取扱説明書が欲しい場合には、
Kemper公式サイトから英語版の取扱説明書をダウンロードしないといけません。
、Kemper公式サイト「Kemper Amps | Downloads」を開いたら
FILTERでCategoryを「User Manulas」にします。
「Main Manual OS番号」の欄が表示されますので、
「Download」ボタンを押すと取扱説明書(英語)がダウンロードできます。
日本語版の取扱説明書の場合には「Japanese Manual Suite 」と表記されます。
- Quick Start PROFILER (Japanese) : ケンパーの導入説明書で一番始めに読むマニュアル
- Main Manual (Japanese):ケンパーのアンプ部やエフェクトのパラメーターや説明が書かれたマニュアル
- Addendum (Japanese):ケンパーOSのアップデートにともなう追加機能が書かれたマニュアル
- Quick Start PROFILER Remote (Japanese):ケンパー専用フットスイッチ「プロファイラーリモート」のマニュアル
Kemperの使い始め
ケンパーを使っていく上で一番必要なことはバックアップデータです。
ケンパー専用のUSBメモリを用意しておき、自分のバックアップデータはこまめにとっておきましょう。
Kemper基本操作
- シリアルナンバーの探し方
- リグマネージャの使い方
- リグの選び方
- ギターアンプにつなぐにはどうしたら良いの?ケーブルの接続方法
- システムアップデートのやり方
- 【Kemper】バージョン5.0へアップデート2017/1月版
- リグマネージャをインストールする方法
- リグマネージャ2.0のインストール方法
Kemperの実践編
- inputを下げる方法
- Transposeを使って6弦ギターで7弦ギターの最低音を出す
- ケンパーアンプで半音下げチューニングに対応させる方法
- RIG EXCHANGEでのKemperのおすすめリグ
- Kemper本体からUSBメモリを使ったリグファイルの入れ方
- ケンパーフットペダルKEMPER Profiler Remoteが届きました
- モニター音を調整する方法
- リグをFavorite登録する方法
- リグマネージャの使い方
- リグマネージャをインストールする方法
- リグの選び方
- スイッチャーARC-53Mでリグの切り替え
- システムアップデートのやり方
- チューニングのやり方
- オススメRig!Kemper公式サイトでMichael Britt Rig Packが無料公開中。
- ハードロック・メタル系特化のオススメRig!Kemper公式サイトで「Ton(e)hammer Rig Pack 」が無料公開中。
- Kemper Power Rackを楽に持ち運びするためにキャリーケースを導入